船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井幸雄グループスタッフによるコラムページです。
日々仕事をする中で感じていることなどを自由に語ったページです(このページでは、便宜上、船井幸雄を“船井会長”と呼び、敬語表現を使わせていただいています。ご了承ください)。

船井幸雄グループ社員の日々もの思ひ、考へる あの社員の一日を公開!
事実や真実を知ることの大切さ (テーマ:私から皆さまにお伝えしたいこと)
2009.3.30(Mon)
社名:(株)船井メディア 「Just」制作部&「ザ・フナイ」編集部
名前:平田 友子

船瀬俊介著『悪魔の新・農薬「ネオニコチノイド」―ミツバチが消えた「沈黙の夏」』

 みなさま、こんにちは。いつも「船井幸雄.com」をご覧いただきまして、ありがとうございます。
 東京では、3月21日(土)に千代田区の靖国神社内にある標本木(ソメイヨシノ)に5〜6輪以上咲いているのが確認され、桜の開花宣言が発表されました。その後は、花冷えといった陽気が続き、桜の花が長く楽しめそうです。
 春はさまざまな花が咲き、生命の息吹がより感じられる季節――自然からの力を吸収しながら新年度のスタートを切りたいものですね。

 ところが、すばらしい自然と思い込んでいても、知らず知らずのうちに私たちをとりまく環境は変化してきています。今から2年前に、
『全米でミツバチ突然消える 被害20州超える』(朝日新聞2007年3月1日)という報道がありました。

(記事の転載はじめ)
 全米各地で、ミツバチの巣から女王バチを除く大半のハチが突然消える異常現象の報告が相次いでいる。ミツバチの「いないいない病」と命名された異常現象は昨秋以降、東海岸から西海岸へと広がり、被害地域は20州を超えた。原因は分かっておらず、ミツバチに授粉を頼るアーモンドやリンゴなどの収穫にも影響が出るのではないかと心配されている。(中略)
 …… 調査を続けるモンタナ大のブロメンシェンク教授は「今回は前例のない、広域かつ深刻なものだ」と述べた。原因について、教授は「はっきりは分からないが、感染性の病気でハチが大量死しているのではないか」と言う。ミツバチを連れてアーモンドの授粉を請け負う業者の移動経路が、今回の「いないいない病」の拡大経路と重なることが根拠だ。
 一方で、農薬をはじめとする化学物質の影響も指摘されている。
(記事の転載おわり)


 当時の私は「日本のミツバチは大丈夫かな」と少し心配になりましたが、それほど気に留めることもなく、また今ほど農業や食糧について深く考えず、そのままになっていました。その後、『ザ・フナイ』(2008年11月号)でメダカのがっこう理事長の中村陽子さんの連載に、このミツバチの件が出てきました。その中で『悪魔の新・農薬「ネオニコチノイド」―ミツバチが消えた「沈黙の夏」』船瀬俊介著(三五館)を取り上げ、“ネオニコチノイド”という神経を侵す恐ろしい農薬を世界で一番使用しているのが日本だということ、農薬を多用する田舎に行くほど、生きものが棲めない環境になっているということを紹介しました。日本も例外ではなかったのです。

 先日、『ザ・フナイ』の連載でおなじみの古歩道ベンジャミンさんと、先の書籍の著者であるジャーナリストの船瀬俊介さんの対談を聴きに行きました。ここでは、農薬の話題ばかりではなく、現代の医療の実態、製薬会社の莫大な儲けの裏側、知られざる薬の副作用、ガン産業の実態などを知ることができました。日本でも起きていたミツバチの大量死については、養蜂家からの内部告発で判明したそうです。農業大国であるフランスでは2006年4月29日に“ネオニコチノイド系殺虫剤の使用禁止”の判決を最高裁がすでに下しています。しかし、その事実は日本で報道されることはなく、逆にヨーロッパで売れなくなったこれらの殺虫剤が日本で使われ始めているそうです。
 私はこの対談を通じて、事実をしっかりと見て聞いて知って、そこから真実を読み解くことの大切さをより感じました。

 事実や真実を知ったうえで、悲観するばかりではなく、その後「自分にはどのような対処ができるか」を考えることが重要です。農業に関しては、先の中村陽子さんをはじめ、3月20日の「いま知らせたいこと」で紹介された『食糧危機?』(大下伸悦著(大下さんには『Just』5月号のスペシャルインタビューにご登場いただく予定です)、 新日本文芸協会刊)からヒントを得ることができます。そのヒントから実際の行動へと移していきたいと思います。また、情報を選択する確かな眼を養うことも大切です。
 さらに、船瀬さんがお持ちの情報をもっと多くの方に知っていただきたいと思い、『Just』『ザ・フナイ』にご登場いただけないか社内で提案したところです。

 弊社から発行している“マス・メディアには載らない本当の情報”『ザ・フナイ』やリスニングマガジン『Just』では、多岐にわたるさまざまな情報をお伝えしています。
 また主催するセミナーでは、講師の先生方から直に最新のお話が聴けます。見えない不安感が漂うこの時代に、これらの情報をうまく活用されてはいかがでしょうか? 副島隆彦先生の「第8回 副島塾」は4月12日(日)、本田健さんと朝倉慶さんのトークセッション「さあ!どうする!?世界同時多発大恐慌★きっと希望が持てる」は5月2日(土)に開催されます。
 情報があふれる現代社会において、自分自身が必要とするものを選択して活かし、この時代をうまく乗り切っていきましょう♪


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