船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井幸雄グループスタッフによるコラムページです。
日々仕事をする中で感じていることなどを自由に語ったページです（このページでは、便宜上、船井幸雄を“船井会長”と呼び、敬語表現を使わせていただいています。ご了承ください）。

　皆さま、こんにちは。
　（株）船井ビジョンクリエイツ、マーケティング＆セールスプロモーション担当の砂田ともゑです。

　今日、ご紹介したいと思う本は、ほおじろえいいち先生の新刊『ポジティブ思考では、なぜ成功できないのか？』（学習研究社）です。

　今、世の中には不況ムードが漂い、殺伐とした事件が頻繁に起こっています。そして、このような混沌とした時代を生きていくために「無理でも頑張れ！」みたいな雰囲気がどこでも感じられることが多いように思います。
　もちろん努力することは必要ですが、誰もが不安を心の隅に抱えている状態の中、どうやれば頑張ることができるの？ と、思う人も多いのではないでしょうか？

　実は、わたしもそうなんです。
　色んな悲しいニュースが多すぎて、心を痛めることが多くなりました。せめて、自分の周りの人たちと楽しく過ごしたい・・・と、「もっと頑張らなきゃ！ もっと走らなきゃ！」と、社会全体的に訳も分からず走り出すことも多くなっているように感じられます。そして、お恥ずかしい話ですが、疲れてくると「今の世の中、何が正しいんだろう？ 何が正しくないんだろう？」と、マイナス思考になることが、最近、多くなってきていたのです。

　ありがたいことに、周りの人たちに支えられ、自分の信じられる道を歩いているようには思いますが、それでも ・・・気がつけば、色んな面で無理なことに挑戦しようとする自分がいることが多くなったように感じました。

　そんな時に、でした。
　ほおじろ先生の新作が、わたしの手に届いたのは。

　明るい黄色の本を手に、タイトルを読んで、思わず、「うわあ！」と奇妙な歓声を挙げたのを覚えています。だって、ポジティブ思考ではなぜ成功できないのか？・・・ということは、ポジティブじゃなくてもいい、ってことですよね？ そして歓声の後、わたしの口からするりと出た言葉は、「すごい！ ホッとする！」でした（笑）。
・・・無意識にですよ（笑）？

　それからは、夢中！ でした。本を読み進めていけばいくほど、自分の本音に気づき、そのことについて、不明瞭な（不安の根っことなりそうな）部分が出てきても、本の中で、ちゃんと科学ジャーナリストのほおじろ先生らしい、ロジカルな言葉が、返事をしてくださるのです。人の物事に対する考え方や、精神状態の法則について、わかりやすく整理整頓された状態で、文字が答えとなって返ってくるのです。

　ポジティブ思考、ネガティブ思考の意味や、その存在理由、思考パターンにも種類があり、自分がどの状態にあてはまるのか・・・などなど、自分の思考状態がよく分かりますよ！

　読み終えたときには、自分自身がすごくスッキリしていました。本を読む前は、「もっと頑張らなきゃ！ もっと、もっと！」と、常に自分を追い立てようとしていたように思います。
　ほおじろ先生の本を読んだ後の今だからこと言えるので、偉くなったつもりで分析をしている訳ではありませんが、少し前のわたしは、自分に合わない無理なやり方で、自分を奮い立たせようとしていたのかも知れません。
　今になってすごく反省しています。そして、同じくらい安心しています。

　本の中のどこが凄いの？ と聞かれると、「ココとココと・・・」と幾つも並べてしまうでしょうし、目次に全部書いてあるとおりのまんまを言ってしまうでしょう。それは、わたしが、センシティブに反応する部分も多いにあるからかもしれません。だから、わたしは、この本に関しては、「是非、手にとってページを開いてみてください」とだけ言っておくことにします（笑）。

　自分のことを知りたい方、本当は知っているのだけど少し無理をしている方、全く気づいてないけど実はどうなんだろう？ と疑問を持った方、どんな方でも一度は読んでいただきたいなあ、と思う本です。


　最後までお読みくださり、ありがとうございました。


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２０周目：「お墓ゴト・・・静寂の浄土院（比叡山にて）　（テーマ：仕事をしていて感動したこと）」