電磁波についてもっと詳しく知ろう! |
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〜「オールアース住宅」の施工現場を見学してきました!!〜 |
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現代の便利で快適な電化製品に囲まれた生活の中で、その副作用とも言うべき存在が電磁波です。日本人の電気の使用量は、この40年近くで6倍以上にも増えたそうです。それにともなって、電磁波の身体への悪影響も深刻なものになってきました。
電磁波対策の商品については、これまでも『舩井幸雄.com』の中で取り上げてきました。しかし、「電磁波」の正体がいまひとつはっきりしていない人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「電磁波とは何ぞや」について、少し詳しくひも解いていきたいと思います。また、電磁波防止のために家全体を「アースする」という発想で、最近、着々と増えている「オールアース住宅」の建設現場もレポートしてきました! |
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電磁波とは? |
電磁波とは、電気が流れるときに発生する電場(V/m ボルトパーメーター(1mあたりの電圧))と磁場(mG ミリガウス)がお互いに絡み合いながら、波を描いて進む電気の流れのことをいいます。電気のあるところには必ず電磁波が発生しています。
つまり、電磁波とは「電場」と「磁場」の波ということで、【電】+【磁】+【波】=電磁波です。 |
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「電場」は簡単にいうと、静電気のような空間で髪の毛を逆立たせるような力が働いている状態のことで、ホコリなどを集める性質があります。一方「磁場」とは、空間に磁石の力(磁気)のような力が働いている状態のことを言います。
電磁波は、色も臭いもなく、その存在を自覚することは難しいのですが、長年の研究から、人体に有害な影響を及ぼすことが分かってきたようです。現代病ともいえる、電磁波過敏症、慢性疲労症候群や化学物質過敏症などに、電磁波の影響も大きいのではないかといわれています。
もともと人間やその他の動物には、その体内に微弱な電気が流れています。
そして、「人は、自然電気の状態がバランスよく保たれていれば健康だが、何らかの原因で電圧が下がると、病気になったり、さまざまなトラブルが生じる」と言われているそうです。 |
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たとえば、東洋医学では、鍼(はり)や指圧などでツボを刺激しますが、このツボというのは、電気抵抗の弱い箇所で、そこに作用して電圧を高めて、体内電圧を元にもどして病気を治そうとするものだそうです。このようなこともあって、人間は、もともと対外的な電気エネルギーの影響を受けやすいようなのです。
それではこの、目に見えない、しかし現代人のさまざまな心身の不調の原因の一つとなっている電磁波から逃れるためにはどのような方法があるのでしょうか? |
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対象物から離れれば「電磁波」の影響を受けない |
「電磁波」の影響を逃れるための対策として、「対象物からある一定の距離を保つ」ということがあります。つまり、電磁波を発している対象物から離れればその影響をあまり受けずにすむのです。「なんだ、それだけでいいの?」と思われるかもしれませんが、それが家庭内やオフィスなど、電化製品やOA機器に常に囲まれた環境となると、そう簡単なことではないでしょう。 |
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電磁波対策としてアースが有効 |
ところで電磁波の中でも、「電場」は、電圧の大きさに比例し、「磁場」は電流の大きさに比例しています。
つまり、「電場」は電化製品のコンセントに電源プラグを差し込んだ時点で発生し、「磁場」は、スイッチをオンにしたときに発生するということです。意外なことに電化製品の電源をオフにしていても、コンセントが入っていれば電磁波の「電場」は発生しているのです。 |
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電化製品から生じる「電場」と「磁場」のイメージ
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ここで、家庭内やオフィスでの電磁波対策について考えてみましょう。 |
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まず、日本と欧米の電圧を比べてみると、日本は100ボルトの電圧ですが、欧米は主に200ボルトの電圧が使われています。ということは、電圧に比例する「電場」は、一見、欧米の方が日本より強くなるように思えます。しかし、欧米では、3つ口のコンセントが主流で、この3つ目の穴は、アースになっているため、電場は発生しません。 |
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欧米と日本のコンセントの違い
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一方、日本のコンセントは、水まわりの製品以外、ほとんどアースされていません。そのため、パソコンやテレビゲーム機などに長時間接していたり、また電化製品のそばにいると、体に帯電してしまいます。それが原因で、疲れや頭痛、アレルギー症状などを引き起こしてしまうとも考えられるのです。 |
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アース(接地)とは・・・地面に打ち込んだ金属棒を通して、電気の逃げ道をつくってあげること。感電防止などの役割を果たすためのものですが、実は結果的に電場をも逃してくれるのです。 |
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アースで「電場」をカット |
電化製品から出る「電場」をほぼカットするものとしてオススメしたいものに「エルマクリーン」があります。「エルマクリーン」をアースの付いていないコンセントに差し込むことで、アースラインをつくり出すことができ、「電場」を97%以上取り除くことが可能になります。
とはいえ電化製品は、コンセントを抜きさえすれば電磁波は発生しません。だから家庭内での電磁波の問題は、それほど深刻ではないように思えるかもしれません。
しかし、ここで一つ落とし穴があるのです。それは、住まいの屋内配線による電磁波の影響です。住まいの壁や床、天井などに張りめぐらされている屋内配線は、ブレーカーを落とさないかぎり常に電圧がかかっています。つまり、そこから常に電場が発生しているのです。 |
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この20年間で屋内配線の量は、約5〜6倍に増えています。たとえば木造2階建ての場合、昔は配線は150mでよかったのが、いまは700mはくだらないそうです。これは、まさに「電気のケージ」の中で生活しているといってもいいくらいとのことなのです。そこから常に電場が発生していることになります(屋内配線から磁場は発生しません)。
そこで、住まいの屋内配線から発生する電場を防ごうと、いま注目されているのが「オールアース住宅」です。 |
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天井や壁、床にはこのように屋内配線が張りめぐらされています。 |
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「オールアース住宅」とは |
「オールアース住宅」は、(株)レジナが提唱しているもので、屋内配線からの電磁波(電場)をアースすることにより、電磁波の悪影響を防ごうというものです。
その技術としては、壁や床、天井などの配線から発生している極低周波電磁波の電場を、導電性の繊維である不織布に吸収し、アース(接地)で逃がすというものです。
「オールアース住宅」は、方法は少し異なるものの、新築でもリフォームの場合でも対応可能です。「オールアース住宅」にすることで、屋内配線から出る「電場」をほぼカットすることが可能になります。イメージ的には、ブレーカーを落としたような環境になります。
そこで今回は、大阪で「オールアース住宅」を取り入れた家を新築中の施工現場にお邪魔させていただきました。以下は、そのレポートです。 |
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〜「オールアース住宅」の施工現場を見学してきました!!〜
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今回、取材させていただいたのは、ちょうど、導電性の繊維を壁に張っているところです。 |
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「オールアース住宅」の施工現場(大阪府内) |
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この導電性の繊維であるスパンボンドを床、壁、天井に張っていきます。
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天井にこのように屋内配線が渦巻いています。ここから常に「電場」が発生しているのです。
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壁にこのように、導電性繊維スパンボンドを張りめぐらせます。
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壁にだいたい導電性繊維スパンボンドを張り終わったところです。 |
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お施主さんにお話を伺いました!
この「オールアース住宅」を建てているお施主さんは、大阪で大変人気のある整体院を経営されている30代の男性です。職業柄もあって、健康に対する意識はとても高いそうです。
「自然をベースにした生活が、体にとって最も良いもの」と考えられ、体に良い食べ物や着る物、住まいの環境にもとても関心があるとのことです。また、奥様とお嬢様にアレルギーがあることから、家を建てる際、とくに「健康住宅」については真剣に考えられたそうです。その結果、「オールアース住宅」を選ばれました。「偶然見つけたのが工務店『夢工房』さん。『夢工房』の福本社長との出会いにも大きなご縁を感じている」とのことでした。 |
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この「オールアース住宅」の建築をしている工務店 (株)夢工房 |
今回の「オールアース住宅」を建築しているのは、大阪にある工務店(株)夢工房です。(株)夢工房では、自然素材を中心に使い、お客さまの立場に立った、人に優しい家づくりを心がけているとのことです。
また、「本物」に対するこだわりも強く、社長の福本さんは、約20年前に偶然聴いた舩井幸雄の講演から、「本物」を意識するようになったと話します。
そんな福本さんは、その人なつこい笑顔からは想像できないのですが、意外にも人見知りをする性格で、営業などは得意ではないそう。「営業が得意でない分、皆さまから興味を持ってもらえるような、"本当に良いもの"を提供することに力を注ぐようになったのです」と語る福本社長の笑顔には、誠実さがにじみ出ていました。
(株)夢工房 大阪市阿倍野区王子町2−13−13
TEL:06−6625−5621
HP:http://www.yume-studio.jp
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(株)夢工房
代表取締役 福本 誠さん |
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