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おいしく、健康な野菜を食べていますか?
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~選んで安心!安心・安全な有機食品のしるし『JAS認定マーク』~
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食の安全への関心が高まっている昨今、できるかぎり農薬や化学肥料を使わず、自然の農法で育てた野菜や、添加物などの入っていない食品をとりたいと思っている人は多いことでしょう。
とはいえ、パッと見ただけでは、その野菜が自然の中で安全に作られたものか、農薬や化学肥料をふんだんに使ってつくられたものか判断するのは難しいことです。
そんな中、厳しい生産基準をクリアして生産された有機(オーガニック)食品の証であり、国際的なルールに基づいた『有機JASマーク』というのがあるのはご存知でしょうか?
今回は、有機野菜の卸業者として、この『有機JASマーク』のついた有機野菜を中心に扱い、「農園から食卓まで」をテーマに、農家と消費者の方々の橋渡しの役割を果たす(株)オーガライフNEWSネットの取り組みについて紹介します。
同社は昨年12月に、農事組合法人「光輪」と業務提携を果たし、今後ますます、安心・健康な有機野菜が広がることが期待できそうです。 |
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以前は、有機食品についての統一の基準が定められていなかったため、様々な方法で生産されたものが「有機食品」、「オーガニック食品」として流通していました。そのため、私たち消費者は商品を選ぶ際に何を基準にして選べばよいか分らないのが実状でした。
そんな中、安心できる食品を口にしたいとの要望から、1999年にJAS法に基づいてJAS規格が定められ、そこで示されたルールを守って生産されたものに『有機JASマーク』を付けることができるようになりました。このマークが付いているものだけに、その袋や箱に「有機」や「オーガニック」と表示することができるようになったのです。そして、『有機JASマーク』や「有機」、「オーガニック」の表示を付けるには、公平な第三者である登録認定機関の認定を受けることが必要になっています。
『有機JASマーク』の付いている食品は、以下のような基準をクリアしているという証になっています。
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堆肥などで土作りを行ない、種まきまたは植え付けの前2年以上、禁止された農薬や化学肥料を使用していない田畑で栽培する。
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栽培中も禁止された農薬、化学肥料は使用しない。
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遺伝子組換え技術を使用しない。
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飼料は主に有機農産物を与える。
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野外への放牧などストレスを与えずに飼育する。
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抗生物質などを病気の予防目的で使用しない。
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遺伝子組換え技術を使用しない。
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化学的に合成された食品添加物や薬剤の使用は極力避ける。
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原材料は、水と食塩を除いて、95%以上が有機農産物・有機畜産物・有機加工食品である。
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遺伝子組換え技術を使用しない。
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有機JASマーク
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このように、『有機JASマーク』を付けるためには、厳しい条件がある上、毎年、更新のための厳しいチェックも義務づけられているため、かなり信頼度の高いしるしと言ってよいでしょう。そもそも、日本の有機野菜の量は野菜全体のわずか0.16%しかないとのことです。これは10%を超える国のあるヨーロッパの国々の平均と比べると、少ない数値です。
(株)オーガライフNEWSネットの古賀武雄社長は、「日本の有機農産物の割合がEU並みの10%になり、人々の農業への関心が高まり、魅力が感じられるようになると、農業参入者も増え、日本の食糧自給率の向上につながるでしょう。そのお役に少しでも立てたらうれしく思っています」と語ります。
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名古屋市に本社のある(株)オーガライフNEWSネットは、この『有機JASマーク』のついた野菜を中心に取り扱い、その流通システム構築に取り組んでいる会社です。同社自身も、有機の小分け業者としてJAS認定を受けています。
同社は、愛知県一宮市のパッキングセンターにおいて、日本全国40軒の有機農家からの有機農産物を、国内のスーパーマーケットや仲卸しに出荷しています。
同社を創立した古賀社長は、もともと、かつて九州地区最大手のスーパーマーケットだった寿屋(ことぶきや)の幹部だった人でもあります。寿屋のコンサルタントを長年行い、ともに小売業をよく知っている舩井幸雄とは、30年以上前からの付き合いになります。
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(株)オーガライフNEWSネット 古賀武雄社長
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(株)オーガライフNEWSネットを設立したきっかけは、古賀社長自身が、今から18年前に、外食や肉食中心の食生活やストレスがもとで、直腸ガンを患ったことにあるようです。病気の治療のために一切の肉を断つことを決意し、徹底した野菜、しかも有機野菜を中心とした食生活に切り替え、さらに岩盤浴で毒素を徹底して体外へ出したことでみごとにガンを克服することができたといいます。
自らのこの体験から、「人間の健康には、健全な食生活が不可欠だと実感した」と彼は話します。寿屋時代には衣料品を扱う分野におり、野菜とは無関係だったそうですが、いまの仕事につくのはまるで必然だったかのような流れがあったそうです。「人生はどんな方向に展開していくか、本当に分りません。でも、いまの仕事を始めるきっかけになったガンに、いまでは感謝しています」と語っていました。
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農事組合法人「光輪」との提携で、さらに広がる可能性
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農事組合法人「光輪」 熊崎 巖 代表理事
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さらに同社は、縁あって、昨年(2008年)12月に農事組合法人「光輪」と業務提携を行いました。
「光輪」は、農薬を使わない自然農園として愛知県南知多でスタートした農事組合法人です。2001年に生産農家として『有機JAS』を取得しています。2007年における作付面積は18ヘクタールに及んでおり、5年後には30ヘクタールまでの拡大を目指す大型有機農場です。
「光輪」の農場に実際に行ってみると、広大な農地に大根が何十万本も植わっており、壮大な風景が広がっていました。そして何より、その大根が雑草と仲よく共生していることに驚きました。
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農薬や化学肥料を一切使わない有機農法で育てている光輪の農場では、薬品臭さは一切感じられず、自然そのものの清々しい香りが漂っていました。
「光輪」の熊崎 巖代表理事によると、まず土作りをしっかり行い、EMや乳酸菌を活用し、土の中の微生物のバランスを徹底して整えると、野菜と雑草の共生が可能になるのだそうです。
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「光輪」の広大な農場。
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大根と雑草がみごとに共生しています。
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常識的な発想だと、雑草が大根などの野菜の栄養分を奪ってしまうのではないかと考えてしまいますが、土中のバランスが整うと、雑草が大根を寒さなどから保護してくれる役割さえ果たしてくれ、まさに持ちつ持たれつの「共生」が可能になるのだそうです。実際、農場の大根は立派に育ち、形もよく、(試食させていただきましたが)味もとてもおいしいものでした。
「光輪」の基本姿勢は、『あらゆる生命現象は循環調和する共生関係によって生成発展し進化するものである』という理念に基づき、慣行農法のように雑草を敵視せず、自然の摂理にかなった農法を開発・実践しています。すべての基本は「土づくり」であるとの考えに基づき、長年放置されてきた農地に有用微生物(EM)を混入し、蘇生型の土着菌を繁殖させることによって、健全な農作物が育つように配慮した農法を実践しているのだそうです。
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この両者の提携により、(株)オーガライフNEWSネットでは、農場直送の新鮮野菜を真空パックしたカット野菜の販売も開始し、新聞に紹介されるなど、注目を集めています。
スーパーなどで野菜や食品を購入される時は、ぜひ『有機JASマーク』をチェックしてみましょう。
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農場にて、古賀さん(左)と熊崎さん(右)
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名古屋市内の大手スーパーに設けられた、オーガライフで取り扱う有機野菜のみを置いた特設コーナー。
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野菜のパッケージには、『有機JASマーク』が付いています。
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古賀社長の奥様は、岩盤浴とオーガニックのお店を経営
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ところで、かつて古賀社長が病気を患い、それを克服すべく、食生活を徹底的に見直した生活に切り替える際は、奥様の多大な協力なしには成り立たなかったそうです。
それ以来、奥様の陽子さんも、古賀社長とともに、有機野菜や有機食品中心の食生活に切り替え、岩盤浴も習慣にするようになったそうです。そうすると、かつてはシックハウスの症状があった陽子さんの体調もみるみるよくなったそうです。
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岩盤温浴・オーガニックのお店 SWEEP(スウィープ)
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SWEEPに置いてある商品
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さらにその体験をきっかけに、いまでは、有機野菜や有機食品、それ以外でも、陽子さんが日本全国でおいしいと思った食品をそろえ、さらに岩盤浴をプラスしたお店「SWEEP(スウィープ)」を名古屋市内に開いています。
ここでの岩盤浴は、一人用のドームになっており、あたたかくリラックスできてとても気持ちのいいものです。
ケーキやお茶、ドレッシングなど、「SWEEP」に置いてある商品は、どれもとてもおいしくオススメです。
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【舩井幸雄からのコメント】
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古賀さんとは永い付きあいです。かつて九州一の売上を誇り、衣料品では抜群に強かった寿屋の衣料品部門の責任者として、彼は大活躍していました。一年余り前、彼から突然おいしい野菜を送ってもらい、付きあいが復活しました。すなおな、すばらしい働き者の古賀さんのこと、奥さんの協力もあり、必ず活躍してくれるものと期待しています。
ともかく彼の活躍はうれしいことです。
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