船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井幸雄グループスタッフによるコラムページです。
日々仕事をする中で感じていることなどを自由に語ったページです（このページでは、便宜上、船井幸雄を“船井会長”と呼び、敬語表現を使わせていただいています。ご了承ください）。

みなさん、こんにちは。
（株）船井メディアの憂（仮名・男）です。（株）船井メディアでは主に後方支援をしており、そのため前面にでるのは苦手、また本名を公開するのも恥ずかしいので、
仮名で失礼します。

突然ですが、みなさん「遊び」と言ったら何を思いますか？
鬼ごっこ、メンコ、コマ、あやとり、テレビゲーム等、
子どもの頃によく遊んだものを思い出す人もいるかもしれませんね。

「遊び」を辞書で調べると「遊ぶこと」「−に夢中になる」
となっています。
ですから、「遊び」とは物事をいい加減にこなしていくことではありません。
子どもが昼寝をしていても、夜になればまたぐっすりと眠れるのは、日中遊びに夢中になり、「一生懸命」身体を動かしているためです。
子どもは遊びでも手を抜かず、一生懸命遊ぶものです。

では大人の遊びとは何でしょうか。もちろん仕事が終わってからプライベートの時間を使って飲みに行くとか、会社が休みの日に、旅行や買い物をしに外出したりとか色々あると思います。
ですが、今ここで伝えたいことは、みなさんは仕事の中で「遊び」をしているでしょうか？

「仕事で遊び」なんていうと、例えばマンガ家とか玩具を作っている会社、遊園地で働いて人、テレビのバラエティー番組に出ている人とかを想像される方もいるかもしれませんが、マンガ家は原稿の締め切りを守るために何日も徹夜をしたり、玩具を作っている人は日夜ヒット商品の開発を、遊園地で気ぐるみを着ている人だって、お客さんに喜んでもらうため、夏場は脱水症状寸前の状態で本当に一生懸命やっています。
例え遊び関係の仕事をしていても、みなさん真剣に取り組んでいます。

さて、話はちょっと変わります。
車を運転されている方には既にご存知のこととは思いますが、ブレーキは踏んだときから実際にブレーキが利き始めるまでの間を「遊び」と言います。ですので、実際にブレーキを踏めば、すぐ減速すると言う訳ではありません。ハンドル操作にも遊びがあります。
これがないとハンドルを１ｍｍ動かしただけでも車が曲がってしまい、ハンドリング操作が困難になってしまいますので多少の余裕を持たせています。

仕事に関しても同じだと思います。仕事をしていても、余裕がないと精神的に追い詰められてしまうので、ある程度は余裕を持って仕事に取りかかった方がいいのではないかと思います。
その余裕のことを私は「遊び」と勝手に言っています。
最近の日本人を見ていると心に余裕がないため、精神的に追い詰められていてる人が多くいるように感じられます。

私の名前欄だけをみると「仮名なんてふざけてるのか」と思う方もいらっしゃったかもしれませんが、決してふざけて付けた名前ではありません。この文章をみなさまにお伝えするのにどういった名前がいいのか、ずっと真剣に考えていました。私はこの名前の所に「遊び」を入れましたが、もし今まで仕事に余裕を持っていなかった人がいましたら、こういった「遊び」もあるんだなと思っていただけたら幸いです。

先にも述べましたが、仕事に余裕を持たせるためには「遊び」も必要だと思っています。
そしてその「遊び」はいい加減にするのではなく、子どもが遊ぶこと対して一生懸命になるように、その「遊び」に対して一生懸命取り組んで行けばよいのではないでしょうか。

今の日本には「遊び」という余裕が欠けていて、このままでは日本はどうなって行ってしまうんでしょう。そんな現状をうれいている憂（うれい）でした。