船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井幸雄グループスタッフによるコラムページです。
日々仕事をする中で感じていることなどを自由に語ったページです（このページでは、便宜上、船井幸雄を“船井会長”と呼び、敬語表現を使わせていただいています。ご了承ください）。

　『船井幸雄.com』をご覧の皆様こんにちは。（株）船井本社、熱海勤務の上田裕子です。普段は熱海での船井会長の秘書業務や、にんげんクラブの業務を担当しています。

　先日船井会長に取材をしている際に、「先入観はできるだけ持たないほうがいいね」という話題になりました。
　はじめに他者に対して「こうだ」と決め付けてしまうと、気をつけてはいても、その「こうだ」のフィルターを通して、その人のことを見てしまいます。フィルターの精度や感じ方は、人それぞれ違うとは思いますが、フィルターに通してしまっている以上、本来の姿を見ることはできないようです。
　船井会長は、いろいろな小売店や百貨店などを見学に行くツアーなどを多く手がけてきましたが、優れた経営者ほど、訪問先の資料などにあらかじめ目を通さないと言っていました。先に訪問先の資料などを読んでしまうと、「この会社はこんな会社だ」という先入観を持ってしまいます。そうすると、正しくその会社を見ることができなくなるそうです。実際にいろいろな会社を見て研究している勉強好きな人は、資料を読まなくとも目でみればその会社がどんな会社かが正しくわかるとのことでした。

　船井会長自身は、コンサルタントという仕事柄、経営は刻一刻と変化をしていく状況をたくさん見てきたので、世の中は常に変化をしている、ということを受け入れざるをえない場に常にいたそうです。そのため、先入観を持つのはよくない・・・ということがわかったとのことでした。

　その話を聞いて、私自身もまわりの人に先入観を持って接しているかもしれないな、と反省しました。たとえば、○○大学出身、などと聞くと勝手にこの人はきっとすごく頭のキレるやり手に違いない、と期待してしまいますし、田園調布に住んでいると聞けば、きっとお金持ちなんだろうなと思ってしまいます（笑）。また、南国出身の人との約束では、時間にルーズな人かもしれないな、と心配します。
　良い先入観を持ったときの期待は、現実がその期待を下回った場合に、本来はなくてもよい怒りや失望感を抱くことになってしまいますし、悪い先入観を持った時の心配は、相手のやる気をなくしてしまうようなことをつい言ってしまいます。どっちにしろ、いいことはひとつもないのです。

　そんなことを考えたら、あらかじめ知った知識や過去の出来事に囚われて、人や物、そして自分のことを自分なりに判断するのはもうやめよう、と思いました。それよりも、そのものの「今」、そして「未来への思い」をそのまま見るようにしたい、と思いました。


１周目：「仕事を趣味にできるコツ！？　（テーマ：私からみた船井幸雄）」
２周目：「あたりまえの習慣を、あたりまえにできる秘訣は　（テーマ：船井会長から学んだこと）」
３周目：「人間は自分の体験を通してしか、物事を理解できない　（テーマ：船井会長から学んだこと）」
４周目：「電磁波過敏症の方のテレビ取材を見て感じたこと　（テーマ：私から皆さまにお伝えしたいこと）」
５周目：「夢日記をつける　（テーマ：ひそかに続けている私の習慣）」
６周目：「オープンワールドでの会長講演を聞いた後の変化　（テーマ：私から皆さまにお伝えしたいこと）」
７周目：「にんげんクラブメールマガジンへの感想お便りが急増　（テーマ：私から皆さまにお伝えしたいこと）」
８周目：「会長の人徳と人との出会い　（テーマ：私からみた船井幸雄）」
９周目：「命がけの生き方　（テーマ：船井会長から学んだこと）」
１０周目：「永遠のようで短い時間　（テーマ：私から皆さまにお伝えしたいこと）」