船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井幸雄グループスタッフによるコラムページです。
日々仕事をする中で感じていることなどを自由に語ったページです（このページでは、便宜上、船井幸雄を“船井会長”と呼び、敬語表現を使わせていただいています。ご了承ください）。

　（株）本物研究所の服部と申します。今日からこのコーナーは１２周目を迎えます。いつもお読みいただき、ありがとうございます。

　今回は私が仕事を通じて感じたこと学んだことを書いてみたいと思います。
　それは私の前職の経験になるのですが、当時はデジタルコンテンツを制作する会社に勤務しており、そのなかで博物館の映像展示コンテンツを制作する仕事を請け負ったことがあります。その時に担当したのは映像の制作とそれを流すためのシステム関係の仕事でした。
　そこに至るまでには、企画の打ち合わせから始まって映像の実制作、システムの構築、そして納品という作業があるのですが、それらを格納する最終的な部分で、建築における内装関係の方たちとのやりとりがありました。
　業界や職種によって文化が違うので、興味深くその方たちの仕事の仕方を観察していると、何かあれば設計図面や工程表に立ち返っていることに気が付きました。建築関係の仕事に疎（うと）い私は、一体何時間かかって作ったんだろうかと想像させるほどの分厚く詳細な設計図面と、広げると机が埋まってしまうかのような細かく大きな工程表に非常に関心を持ちました。

　というのも私が属していた映像関係の世界は、形にならないソフトを作るのが主な仕事のため、感性の部分が比較的重視され、割とおおざっぱな部分があるのですが、建築設計図面や工程表となると詳細に精密に考え作られているのです。
　彼らと仕事を一緒に進めていく中でわかったことは、たとえば、図面の中で新たに作る什器のサイズを計算間違いしたとしたら、実際にそれを現場ではめ込む段となると取り返しのつかない不具合を起こしてしまう可能性があることや、あるいは工程の中で一つ日程が狂うと、他の業者の作業スケジュールもおかしくなってしまい、それが全体のスケジュールに影響を与えてしまう可能性があることなどを目の前で実感しながら感じとることができました。

　その内装業の方たちがいつも立ち返っていた図面や工程表の役割を考えるにつけ、仕事において、何か形あるものを具現化するにあたり、プランニングの緻密さと実施する上でのスケジュールの組み方や管理の重要性といったものをあらためて認識することができたのです。それは仕事において重要なコミュニケーションの一つの方法論であり、共通の目的に至るためのチェック項目なわけです。

　いまや人が地球を飛び出して宇宙へいくのが当たり前になってきた時代です。そのプロジェクトの裏にも超緻密で詳細な図面と工程管理が行われていること感じずにはいられません。私自身もいつもそれを忘れないように仕事に取り組んでいかないとだめであるとい言い聞かせながら･･･。


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１周目：「船井会長の“幸せを呼び込むCD”について　（テーマ：私から皆さまにお伝えしたいこと）」
２周目：「私のストレス解消法」
３周目：「船井会長の言葉を因数分解　（テーマ：私が日々もの思ふこと）」
４周目：「天才の眼？　（テーマ：私が日々思ふこと）」
５周目：「「不動心」　（テーマ：最近読んでオススメしたい本）」
６周目：「細分化思考　（テーマ：私が日々思ふこと）」
７周目：「「オープンワールド」で体感したこと　（テーマ：私から皆さまにお伝えしたいこと）」
８周目：「ＫＯＴＯＢＡ　（テーマ：私が日々思ふこと）」
９周目：「びっくり現象と熊楠　（テーマ：私が最近ビックリしたこと）」
１０周目：「シンプルな言葉　（テーマ：船井会長から学んだこと）」
１１周目：「雑感　（テーマ：私が日々思ふこと）」