“超プロ”K氏の金融講座

このページは、舩井幸雄が当サイトの『舩井幸雄のいま知らせたいこと』ページや自著で、立て続けに紹介していた経済アナリスト・K氏こと
朝倉 慶氏によるコラムページです。朝倉氏の著書はベストセラーにもなっています。

2016.10
新著『暴走する日銀相場』まえがき

 「中央銀行が万能でないことも事実だ」。黒田総裁は素直に事実を認めました。「2年で2%」の物価目標達成はならず、3年半が経過しても目標は遠のくばかりで、ついに元のデフレに戻ってしまったのです!
 日銀は2016年9月の総括的検証で物価目標達成の時期は明示できませんでした。事実上日銀は白旗を揚げたのです。ところが、同時に日銀が発表した政策は強烈でした。なんと金利を長期も短期もすべてコントロールするという世界に例がない前代未聞の政策を導入したのです。そして「インフレ率が安定的に2%を超えるまで緩和を続ける」と宣言しました。
 日本ではこの26年間、インフレ率が2%を超えたことはありません。ほとんどの日本人にとって2%の物価上昇とは経験がないか、遥か遠い昔の思い出でしかありません。皆キョトンとするしかないでしょう。
 永遠に日銀が緩和を続けてくれるようなイメージです。長期金利、いわゆる10年物国債が最もポピュラーな国債ですが、この金利も0%に固定すると宣言しました。
 長期金利は「景気を測る鏡」と言われていて、市場で決まってくるものです。長期金利の動向をみて、資金の引き合いがどの程度かを見極めることによって、市場の景気の度合いを判断するものなのです。ところが日銀はこの「鏡」を自分の都合で思う水準に決めるというのです。これは完全に自由市場の否定であって、これでは日本の資本主義は終焉に向かってしまいます。
 面白いことに今回の日銀の政策についてバーナンキ前FRB議長は、「ヘリコプターマネーに近づいた!」と驚きを隠せなかったというのです。ヘリコプターマネーとは中央銀行が空からお金をまくように国民にマネーを限りなく供給することですが、今回の日銀の政策はいざ、本格的なインフレが来れば、それを怒濤のように加速させるものなのです。
 また、日銀による株式の買い付けもすでに6兆円に膨らんでいます。2010年、白川方明(まさあき)総裁のときに日銀は初めて株式のETFを年間4500億円購入することを決めたのですが、その後黒田総裁になって2013年4月に1兆円に倍増、そして2014年10月には追加緩和で3兆円と3倍増、そして今年7月末の緩和でさらに6兆円に倍増と倍々ゲームで株式の購入額も増やし続けてきました。皮肉なことにこのような中央銀行の介入を嫌って、日本市場は特殊な市場と見なされて外国人投資家は日本株を売り続けています。
 しかも日銀の株式買い付けによって累積的に市場に流通する株式が少なくなっています。本文で詳しく解説しますが、今回トピックス型ETFの購入拡大が決まったので、この政策が長期化することで、いずれトピックスに採用されている中小型株のなかで大きく上昇する銘柄が続出するでしょう。
 日銀は「全知全能の神」を目指すかのように市場を100%コントロールしようとしています。しかし、永遠に市場をコントロールすることなどできるはずがないのです。
 仮に日銀が2%のインフレ目標を達成したらどうなるでしょう。金融機関や外国人投資家は競って日銀に国債を売り浴びせるはずです。金利をゼロに固定すると宣言した日銀は、そのすべてを購入するしかなくなりますが、そうなれば債券と円相場の暴落と株の暴騰が我々を襲うはずです。
 世界経済はかつてないほど不透明です。米国は金利を引き上げられるのか。ブレグジットから始まる欧州の危機はどうなるか。減速する中国経済のバブルは崩壊するのか。暴走する日銀相場と世界市場の行方を探ります。

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バックナンバー
17/04

加速する人手不足と日本の将来

17/03

民主主義の危機

17/02

止まらない米国株の上昇

17/01

迫りくる戦争の危機

16/12

日本人と株式投資

16/11

トランプ勝利をもたらしたもの

16/10

新著『暴走する日銀相場』まえがき

16/09

AI技術者に殺到するヘッジファンド

16/08

止まらないデフレの行く末

16/07

ウーバーライゼーション

16/06

衝撃的な英国の離脱派勝利

16/05

衣食住がただ、お金のいらない世界に!?

16/04

熊本地震とヘリコプターマネー

16/03

トランプ旋風が写すもの

16/02

新著『世界経済のトレンドが変わった!』まえがき

16/01

波乱で始まった2016年

15/12

2016年の展望

15/11

中国の結婚事情

15/10

郵政上場

15/09

現れ始めた高齢化社会のひずみ

15/08

荒れた株式市場の先行きは?

15/07

異常気象の連鎖

15/06

値上げラッシュ

15/05

新刊『株、株、株! もう買うしかない』まえがき

15/04

日米同盟強化の恩恵

15/03

アベノミクス その光と影

15/02

ギリシアの悲哀

15/01

止まらない<株売却ブーム>

14/12

アベノミクス

14/11

バンザイノミクス

14/10

新刊『失速する世界経済と日本を襲う円安インフレ』(舩井勝仁との共著)まえがきより(※目次、舩井勝仁のあとがきも含む)

14/09

加速する物価高

14/08

新冷戦という脅威

14/07

新刊『株は再び急騰、国債は暴落へ』まえがき より

14/06

深刻化する人手不足

14/05

何故ドルなのか

14/04

株高は終わったのか?

14/03

ウクライナを巡る暗闘

14/02

中国ショック

14/01

ハッピー倒産ラッシュ

13/12

インフレに向かう日本

13/11

株式投資に舵を切る年金基金

13/10

金相場のたそがれ

13/09

新刊『2014年 インフレに向かう世界』まえがき より

13/08

崩壊に向かう新興国経済

13/07

ドルが復権する世界

13/06

激動前夜

13/05

株 売却ブーム

13/04

異次元の世界

13/03

日本の行く末

13/02

株バブル勃発、円は大暴落(新刊まえがき)

13/01

「アベノミクス」がもたらすもの

12/12

浜田教授のリフレ政策

12/11

円を売る時がきた!

12/10

チャイナリスク

12/09

大恐慌か超インフレだ!(新刊「あとがき」より)

12/08

中東情勢の泥沼化

12/07

食糧危機の足音

12/06

ユーロ崩壊へのカウントダウン

12/05

新刊『2013年 株式市場に答えがある』まえがき

12/04

ぶり返すユーロ危機

12/03

円安が始まった

12/02

株式投資の勧め

12/01

上昇転換した株価とその背景

11/12

大波乱の幕開け(最新著『もうこれは世界大恐慌』序章)

11/11

ギリシア救済というトリック

11/10

崩壊に向かう資本主義

11/09

欧州危機と錬金術

11/08

ユーロ崩壊

11/07

逆ニクソンショック(金本位制への回帰)

11/06

2012年、日本経済は大崩壊する!(はじめに)

11/05

スーパーマリオ

11/04

インフレの到来

11/03

今後の経済と生き方

11/02

液状化する世界

11/01

始まった食料高騰

10/12

迫りくる大増税

10/11

物価高騰に備えよ

10/10

まえがき(新著『2011年 本当の危機が始まる!』より)

10/09

中国の謀略

10/08

ニューノーマル

10/07

焼け太ったFRB

10/06

金(ゴールド)相場の映すものは?

10/05

ギリシア問題の末路

10/04

ゴールドマン・ショック

10/03

郵政改革の裏

10/02

金融問題公聴会

10/01

グーグルVS中国

09/12

新興衰退国

09/11

デフレとインフレ

09/10

円高で、為替仕組み債が破裂(破綻続出へ)

09/09

悲惨なアイスランド

09/08

不発弾(米住宅問題)が爆発するとき

09/07

秋に向け、鳴りをひそめている危機

09/06

今後の行く末は?

09/05

ゆっくり進むドル危機

09/04

上昇、やがて、壊死する株式市場

09/03

アメリカン・エキスプレスのキャンペーン

09/02

リーマンと山一證券

09/01

ゲート条項

08/12

ドバイの落日

08/11

ターミネーター


世界経済のトレンドが変わった!『大恐慌入門』(2008年12月、徳間書店刊)に引き続き、『恐慌第2幕』(ゴマブックス刊)が2009年5月に発売。その後 家族で読めるファミリーブックシリーズ『日本人を直撃する大恐慌』(飛鳥新社刊)が同年5月30日に発売。さらに2009年11月には、船井幸雄と朝倉氏の共著『すでに世界は恐慌に突入した』(ビジネス社刊)が発売され、2010年2月『裏読み日本経済』(徳間書店刊)、2010年11月に『2011年 本当の危機が始まる!』(ダイヤモンド社)を、2011年7月に『2012年、日本経済は大崩壊する!』(幻冬舎)を、2011年12月に『もうこれは世界大恐慌』 (徳間書店)を発売、2012年6月に『2013年、株式投資に答えがある』(ビジネス社)を、2012年10月に朝倉慶さん監修、ピーター・シフ著の『アメリカが暴発する! 大恐慌か超インフレだ』(ビジネス社)を発売。2013年2月に『株バブル勃発、円は大暴落』(幻冬舎)を、2013年9月に『2014年 インフレに向かう世界 だから株にマネーが殺到する!』(徳間書店)を 、2014年7月に『株は再び急騰、国債は暴落へ』(幻冬舎)を、2014年11月に舩井勝仁との共著『失速する世界経済と日本を襲う円安インフレ』(ビジネス社)を発売、2015年5月に『株、株、株!もう買うしかない』を発売、最新刊に『世界経済のトレンドが変わった!』(2016年3月 幻冬舎刊)がある。

★朝倉慶 公式HP: http://asakurakei.com/
★(株)ASK1: http://www.ask1-jp.com/

Profile:朝倉 慶(あさくら けい)

K朝倉慶経済アナリスト。 株式会社アセットマネジメントあさくら 代表取締役。 舩井幸雄が「経済予測の“超プロ”」と紹介し、その鋭い見解に注目が集まっている。早い時期から、今後の世界経済に危機感を抱き、その見解を舩井幸雄にレポートで送り続けてきた。 実際、2007年のサブプライムローン問題を皮切りに、その経済予測は当たり続けている。 著書『大恐慌入門』(2008年12月、徳間書店刊)がアマゾンランキング第4位を記録し、2009年5月には新刊『恐慌第2幕』(ゴマブックス刊)および『日本人を直撃する大恐慌』(飛鳥新社刊)を発売。2009年11月に舩井幸雄との初の共著『すでに世界は恐慌に突入した』(ビジネス社刊)、2010年2月『裏読み日本経済』(徳間書店刊)、2010年11月に『2011年 本当の危機が始まる!』(ダイヤモンド社)を、2011年7月に『2012年、日本経済は大崩壊する!』(幻冬舎)を発売。2011年12月に『もうこれは世界大恐慌』(徳間書店)を、2012年6月に『2013年、株式投資に答えがある』(ビジネス社)を、2012年10月に朝倉慶さん監修、ピーター・シフ著の『アメリカが暴発する! 大恐慌か超インフレだ』(ビジネス社)を発売。2013年2月に『株バブル勃発、円は大暴落』(幻冬舎)を、2013年9月に『2014年 インフレに向かう世界 だから株にマネーが殺到する!』(徳間書店)を 、2014年7月に『株は再び急騰、国債は暴落へ』(幻冬舎)を、2014年11月に舩井勝仁との共著『失速する世界経済と日本を襲う円安インフレ』(ビジネス社)を発売、2015年5月に『株、株、株!もう買うしかない』を発売、最新刊に『世界経済のトレンドが変わった!』(2016年3月 幻冬舎刊)がある。

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