船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。

書:佐野浩一
船井幸雄グループ社員の日々もの思ひ、考へる あの社員の一日を公開!
中洞牧場の今
2016.10.28(Fri)
社名:(株)本物研究所 営業グループ 本部長
名前:横浜 朋子

中洞牧場のスタッフのみなさんが直された道路です。

中洞正さんと人気者のたらちゃん

人間を信頼してしてくれているので、牛たちはとても豊かな表情をしています。

みなさん、こんにちは。
日に日に寒くなってきていますがいかがお過ごしですか?
私は、人や地球にやさしいほんもの商品を販売店様にご提案させていただく仕事をさせていただいております。どうぞよろしくお願いいたします。
以前、こちらのコーナーでも何度かご紹介させていただいたことがありますが、岩手県岩泉町にある中洞牧場に久しぶりに訪問させていただきました。
山地酪農で有名な中洞牧場については過去の投稿をご覧いただけたらと思います。

「奇跡の牛乳」
「乳脂肪分 3.8の秘密」

今回は、最近の牧場の様子を牧場長の中洞正さんとの対談形式で皆様にお伝えさせていただきたいと思います。

横浜:中洞さん、お久しぶりです。まず初めに先日の大型台風、本当に大変だったと思うのですが、その時の牧場のご様子をお聞かせいただけませんか?

中洞さん:あの時は、本当に大変でした。川沿いの道が崩れてしまって、完全に孤立化してしまいました。行政に頼ったとしても時間がだいぶかかるのが目に見えていましたので、自分たちの力を合わせて約1週間で道を直しました。電気も1週間止まっていたので、軽油を運んで自家発電で過ごしました。

横浜:1週間で直されたんですか? それは驚異的ですね。中洞さんから「百姓というのは100のことができる人のことを言う」ということを教えていただいたことがありますが、まさにそれを具現化された出来事だったんですね。中洞さんのその「強さの秘訣」をおしえていただけませんか?

中洞さん:私の場合は、組織に属さずに、なんでも自分でやってきたということが大きいと思います。多額の借金を抱えながら毎日、「死」と向き合って生きてきました。いろいろな出来事を経て、自分ならきっとできるという自信を自分につけてきました。とにかくお客様にご迷惑をかけてはいけないし、牛たち、社員、家族をなんとしても守らなければいけないという気持ちが強かったですね。

横浜:今回のことで何かお感じになったことはありますか?

中洞さん:台風被害を被った川を見ていると、ある意味「人災」だったのではないかと感じました。昔は、枯れ木や倒木を切って薪にしたり、木炭にして山の人々は生活をしてきました。今はそういう人たちも少なくなり、こうして川の橋に枯れ木や倒木が引っ掛かり、それが濁流を遮って川がダムのようになってあふれるという事態になりました。こういう災害が起こると、住民を中心地の1か所に集めてしまおうという力が働きますが私はそれはちょっと違うんじゃないかと思っています。

横浜:そうなんですね。具体的にはどんなふうにお考えですか?

中洞さん:「地方再生」という言葉だけが先走っていますが、山(地方)に人が住めないようにするのではなく人が集うようにしなくてはいけないと思うんです。私事ですが、中洞牧場には全国から若者たちが夢を追ってこんな山の中に来てくれています。山地酪農は、人間が牛のサポートをしてあげるだけで山の再生を牛たちがしてくれる素晴らしい酪農ですので、理解してくださる方々が全国に増えてくださると、私もうれしいです。

横浜:「山地酪農」が地方の再生化のカギを握っているといっても過言ではありませんね。
最後に、中洞牧場さんの今後の取り組みについて教えてください。

中洞さん:今、「アニマルウェルフェア(※)」の日本での認証第1号をいただけるように申請をしているところです。アニマルウェルフェアはヨーロッパでは当たり前になっている認証制度です。私どもが懇意にさせていただいている先生方と協力をしながら、この制度が日本中に広がっていって、牛たちが幸せに生きられる世の中にしていきたいと思っています。
※アニマルウェルフェアとは……快適性に配慮した家畜の飼養管理のこと。

横浜:いただくのであれば牛舎に繋がれっぱなしの牛ではなく、幸せに生きている牛のいのちを消費者である私たちもいただきたいものです。
中洞さん、今後ますますのご発展をお祈りしています。

対談は以上になります。
岩泉町はまだまだ大変な状況が続いているにも関わらず、マスコミはあまり報じなくなってしまいました。住居はもちろんのこと川も、道路も、大変な状況です。私たちにできることとしては、ボランティアとして現地に足を運ぶのもいいですし、現地の食べ物をお取り寄せすることで応援する方法もあるのかなと思います。中洞牧場はじめ岩泉町の応援をどうぞよろしくお願いいたします。
http://nakahora-bokujou.jp/


2周目:「天災を経験して」
3周目:「大地震」
4周目:「いざ鎌倉へ!はせ参じるらん」
5周目:「肥田式強健術とは」
6周目:「一流の集中力」
7周目:「記者クラブ」
8周目:「こころの故郷『森のイスキア』」
9周目:「絆」
10周目:「奇跡の七号食」
11周目:「竹布(たけふ)という神様からの贈り物」
12周目:「被災地に行ってみて感じたこと」
13周目:「太陽の恵みをご家庭に!」
14周目:「祈り」
15周目:「あいうべ運動」
16周目:「一週一菜」
17周目:「モチベーションの保ち方」
18周目:「才能と出会う5つの瞬間」
19周目:「奇跡の牛乳」
20周目:「乳脂肪分3.8の秘密」
21周目:「天からの贈り物 『守布(mamorinuno)』」
22周目:「舩井会長」
23周目:「弁当の日」
24周目:「みのり」
25周目:「女川に行ってきました」
26周目:「ぷくぷく発酵 自然に学ぶ酒造り」
27周目:「竹布の人形作りにチャレンジ」
28周目:「感動の石庭」
29周目:「泳ぐホタテ?!」
30周目:「断捨離の秘訣」
31周目:「初めての『ひしお(醤)』」
32周目:「私の健康法」
33周目:「バリのアニキ」
34周目:「霰粒腫と向き合う」
35周目:「まるでごはん?!」
36周目:「息(いき)を変えれば、生き方が変わる」
37周目:「初めてのインフルエンザ」
38周目:「サムハラ サムハラ」
39周目:「最近ハマっているもの」
40周目:「生まれた日には意味がある」
41周目:「私が最近はまっているもの」

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