船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。

書:佐野浩一
船井幸雄グループ社員の日々もの思ひ、考へる あの社員の一日を公開!
協力と情報共有
2020.5.8(Fri)
社名:(株)51コラボレーションズ
名前:服部 真和

皆様、こんにちは!51コラボの服部と申します。この原稿を書いているのは、新型コロナ・ウィルスによる自粛期間の真っ最中、まさかのパンデミックが起こり、世の中が大きく変化していく渦を感じています。

さて、先日NHKでユヴァル・ノア・ハラリ氏にパンデミック後の社会はどうなっていくのか? という60分のインタビュー番組が放送されていました。それを見ていて大切なことを発言しているなと思いました。ハラリ氏といえばイスラエルの歴史学者で、「サピエンス全史」「ホモ・デウス」といった著作が世界的に話題になり、今なお書店では著書が山積みになっている現代のトップ知性の一人です。私も「ホモ・デウス」を読んで大きな刺激と示唆を受けましたし、ハラリ氏の番組を見て再びその本を読んでみようと思っています。

ということで、インタビューではとても示唆的な発言をされていたので、今回の原稿はそれについて書いてみたいと思います。

ハラリ氏は、新型コロナ・ウィルスによるパンディミックを経験した私たちは、今とは異なる社会に住むことになるだろうと発言しています。この数か月間に渡り、世界は巨大な社会的、政治的な実験をしていくことになるだろうと。

その中で注意しなければいけないことは、アフリカ、東南アジア、南米におけるパンディミックに対してクローバルに対処していく計画が必要であること、さらに、ウィルスの感染力、致死率が高まるという突然変異にも気をつけなければならない。そして、ウィルスの流行だけに関心を払うでなく政治的な状況にも注目をしなければいけないとも。

危機に瀕している状況下、政治家は経済、教育システム、国際関係のルールを根本的に書き換えるチャンスを握っている。確かにパンデミックによる危機は、世界の変革を加速化させています。経済をストップさせるような、このような自粛は今まで考えられなかった状況です。そうした中でより保守的、右傾化へとシフトする可能性も否めません。

パンデミックを抑えるには、感染者がどこにいるかという効率的な監視システムが有効であり、現代のテクノロジーは人々の行動を細かくチェックできるようになっています。その際、国民はより早くパンデミックを終焉させるために、個人監視システムに対し許容しやすい傾向にあること、逆にそれを抑止していく力は難しいと。

その監視システムの在り方が変化し、個人の体温や血圧など健康情報にも入り込もうとしたら・・・。もしパンデミック抑止のためのに私たちの生体情報を収集する監視システムが構築され、それが権力側(治安機関、秘密警察など)に運用されるようになったとしたら? 絶対にそうした事態は避けなくてはならないとしています。それはハラリ氏がイスラエルという、パレスチナ問題をはらんでいる特別な地に住んでいるゆえに敏感に感じ取ることができる重い発言なのだと思います。

彼のたとえ話で「緊急時のプディング」というのがあります。プディングとはイスラエル人も好むお菓子で、パレスチナと中東戦争が起こった時、イスラエルでは贅沢品として制限する法令ができたそうです。しかし、それが廃止されたのは2011年とつい最近こと。つまり危機的状況が終焉しても、長らく制限する法律が残ったこと。つまり。権力側に都合のいい監視されるシステムが整備され制限がかかったとしても、それは簡単に終わらせることだできず、残っていく可能性が高いというわかりやすい事例を紹介しているのです。

もし権力による、監視システムが強化され個人の生体情報までが収集されるようになったとしたら・・・。そうした危険性はハラリ氏の「ホモ・デウス」でも言及されていました。この本では、バイオテクノロジーの進化によりすべての生体生命情報はデータ化され、コンピュータのアルゴリズム(AI)こそがすべてとなり、人類は大きな変化を迎えることになるだろうと警告を発していました。まるでSF映画のような世界の展開なのですが、今回の世界的なパンディミックは、少なくともこれまでとは違った劇的な変化を容易に加速させるきっかけにもなりえるという危険性をはらんでいると言えそうです。

ハラリ氏は監視システムに対して、市民に力をあたえるエンパワーメントが必要だとしています。市民が適切に監視できるシステムを構築すること、データは透明であり、双方向であること。それは力の傾きが一方に偏らない仕組みが必要だということなのだと思います。

パンデミックという世界的な未曽有の状況下で、最も必要なことは「協力と情報共有」であるとハラリ氏は言います。ウィルスに対する世界的な情報共有とグローバルな支援と協力体制。そうしたことができるのがが人間に与えられた強みであると。今、各国は封鎖状態となり、分断化が進み、場合によっては、憎しみあいにまで進んでいく可能性があります。嫌な空気を感じるたりもします。G7という先進国の協力体制が、協力体制が閉ざされてしまい現在はG0状態であると何かで読みました。

ともすれば疑心暗鬼となりつつある世界ですが、恐怖、孤立、独裁へと向かうベクトルを避け、今こそ協力と情報共有が必要な局面にきている、私たちの内側に潜んでいる悪魔に打ち勝つことが、次のより良き時代へとつなげていくことになるだろうとハラリ氏は強調していました。様々な意見が出て、多面的な見方ができる、このような状況下であるからこそ、そうした思考性を忘れずにいることは、来るべき未来において嫌な空気が蔓延る時代を迎えないためにも必要なのではないかなと思ったのです。


2周目:「映画館へ行こう!」
3周目:「清々しいメロディに紡ぎだすハート」
4周目:「刺激的な人物がいた!」
5周目:「人の変化で時代を感じる」
6周目:「ひまわり大作戦」
7周目:「雑感」
8周目:「あらためて「プラス発想、素直、勉強好き」を・・・」
9周目:「想いは実現するということの私なりの解釈」
10周目:「宮沢賢治と手帳」
11周目:「防災の心得」
12周目:「書と陶の融合・・・私探しの旅に出て私になる」
13周目:「麻について」
14周目:「歩くことが楽しくなってきた」
15周目:「工夫をしよう!」
16周目:「アルゴ」
17周目:「私が過ごした本物研究所について」
18周目:「「笑いとばせ」という感性」
18周目:「「ありがとう」の言葉の力」
19周目:「美術館は妖怪ブーム」
20周目:「インフレ時代到来か?」
21周目:「20代の仕事の思い出」
22周目:「舩井幸雄が遺してくれたもの」
23周目:「まっ直ぐなやさしさ」
24周目:「山口敏太郎さんという方にお会いした印象」
25周目:「突出したことをしないでセミ・リタイアした男性」
26周目:「「精麻」で幸運を呼び込む」
27周目:「新春はこの人に注目!」
28周目:「20年前を振りかえる」
29周目:「新しいことをやるには……」
30周目:「月並みですが持続のコツ」
31周目:「やってみて気づく」
32周目:「運を味方にするサイトがオープン!」
33周目:「雑感」
34周目:「セルフ・ブランディングの時代を感じて」
35周目:「絶望と無気力の淵から立ち上がって・・・」
36周目:「今から、ワクワクしています!」
37周目:「スピ・サミ・レポート」
38周目:「3・3・3の原則」
39周目:「この人、イイね!」
40周目:「エジプトに行ってきました!」
41周目:「違和感を感じる自分」
42周目:「スピリチュル・サミットの季節が・・・」
43周目:「禅を新発見」
44周目:「道教」
45周目:「ゴッズ・オブ・エジプト」
46周目:「タオという宇宙観」
47周目:「ドラゴン・イン台湾」
48周目:「テレサ・テンは菩薩だった!」
49周目:「宮沢賢治の言葉に触発されて」
50周目:「新しい女性美の提案企画スタート!」
51周目:「響」
52周目:「イスラエルに行き感じたこと」
53周目:「不思議な施術体験、すごかった!」
54周目:「次元上昇」
55周目:「呪詛大国日本」
56周目:「遥かなるイスラエルへの旅」
57周目:「伊勢神宮の月次祭を奉拝して」
58周目:「古本屋で昔、買えなかった本に出合う」
59周目:「カバラの衝撃」
60周目:「女神の時代へ」
61周目:「フェニックス=火の鳥=鳳凰」
62周目:「不思議大好き!知られざる日本」
63周目:「今、最も注目される哲学者は何を語るのか?」
64周目:「奇想のクリエイティブ」
65周目:「熱き心の姿勢が多くの人に希望の火を灯す」
66周目:「チベット死者の書」
67周目:「100年以上前にチベットで修業した僧侶の話」
68周目:「世界にはすごい聖地があるもんだ」
69周目:「極限状態から起こる気づきの嵐」
70周目:「ミャンマーに行ってきました」
71周目:「ヴィパッサナー瞑想の聖地へ」
72周目:「魂が喜ぶ瞬間へ」
73周目:「イスラエルを巡る3つの謎」
74周目:「幸運は準備している人に訪れる」
75周目:「ゴーイチプレミア」

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