船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。

書:佐野浩一
船井幸雄グループ社員の日々もの思ひ、考へる あの社員の一日を公開!
伊藤詩織さん事件の真相
2020.12.16(Wed)
社名:(株)本物研究所
名前:藤原 かおり

伊藤詩織さん著『Black Box(ブラックボックス)』

 皆さまこんにちは。『舩井幸雄.com』&『新・舩井メールクラブ 〜The Real Intelligence〜』担当の藤原かおりです。
 急に寒くなり、本格的な冬の到来を感じさせる季節になってきました。皆さま、いかがお過ごしでしょうか?

 今年も一年を振り返る時期になりました。今年はコロナに始まり、自粛自粛の一年で、オリンピックイヤーになるはずだったのに、まったく予想外の年になりましたね。

 今年を個人的に振り返れば、帰省や旅行はほとんどできませんでしたが、なぜか熱海とはご縁がありました。年明け早々(仕事で)熱海に行ったのを皮切りに、紅葉の季節にもプライベートで熱海に行け、舩井幸雄のお墓参りも何年ぶりかででき、舩井幸雄記念館も訪れることができました。また、今週も仕事で熱海に行く予定です。

 そしてこのコラムでも紹介させていただいたように、長年、部屋で積読になっていた本を読み終えられたり、地味ながら足元がスッキリした年になったようにも思います。
 自宅で過ごす時間が増え、普段なら手を伸ばさないような本でも興味の赴くまま、読むこともできました。
 そんな本の中で最近読んでとても印象に残ったのが、伊藤詩織さん著の『Black Box(ブラックボックス)』(文藝春秋)という本です。

 数年前、レイプ被害にあった自らの体験をメディアに出て堂々と会見されていた女性の著書です。一時期よくテレビに出ていたので伊藤さんのことは知ってはいましたが、たしかその頃、男性タレントが宿泊先のホテルで従業員の女性に性的暴行を加えたとかで逮捕された、という別の事件があったように思います。結局その従業員女性に男性タレントが嵌められたのではないか、という疑惑もあり、こういう事件の真相は、双方の言い分が食い違うことが常だし、真相はなかなかわからないものなんだよね、、と当時は思ったくらいでした。
 ただ、伊藤さんの事件に関して、フリーで活動している友人の女性が「詩織さんの事件が気になる」と言っていました。フリージャーナリストとして働く伊藤さんに共感できるところもあったのでしょう。

 そんなことを思い出し、最近、この『Black Box(ブラックボックス)』を買って読んでみました。
 正直、もっと感情的で(失礼ながら)恨み言の多い本だと思っていましたが、まったく違い、とても読み応えのある本でした。
 伊藤さんはジャーナリストなので文章や読ませ方がとても上手いし、何より自分自身に起こった事件なので、そこに込められた熱量が半端ではありません。本には、自分が被害にあい、それを警察に届け、捜査に協力し、メディアでの会見などにこぎつけるまでの気の遠くなるような苦労と努力の経緯が、正確な記録に基づいてとても論理的に書かれていて、一気に読んでしまいました。伊藤さんが嘘をついているようにはとても思えず、伊藤さんの言い分は真実だな、と思いました。

 マスコミで働く加害者男性の山口氏は地位もあった人ですが、事件前後の伊藤さんと山口氏のメールのやり取りも原文のまま記載されていましたが、そのメールの内容から山口氏の人となりがよく伝わってきました。率直に「あぁ、こういうタイプの人ってやばいよね」と思いました。

 捜査一課の刑事との緻密な連携で伊藤さんは山口氏の逮捕状を取るに至ったにも関わらず、逮捕当日になってなぜか警視庁のトップの判断で急遽逮捕が中止になってしまいます。
 その中止の理由は担当刑事でさえもまったくわからなかったようです。伊藤さんはその判断を下した警視庁のトップに話を聞こうと執念で待ち伏せても、答えてはくれず、逃げられるばかりだったということです。
 安倍元総理に関する著書でも名が知れたこの山口氏の逮捕がなぜ取りやめになったのかの経緯や、くだんの警視庁トップの判断の理由もすでに週刊新潮で大きく取り上げられたようですが、日本の現状は、加害者を無罪にすることも、何もしていない人を有罪にすることも可能なようです。おそろしいことです。
 日本も世界もコロナで大きく動いた今年。アフターコロナは、日本の警察や司法を覆ってきた深い闇(ブラックボックス)が少しずつ晴れてきたらいいな、と思います。


2周目:「鳥インフルエンザからニワトリを想う」
3周目:「日本の独立と個人の自立」
4周目:「資本主義について思うこと」
5周目:「“野性”を目覚めさせるには・・・」
6周目:「にんげんクラブ全国大会で気づいた“つながり”」
7周目:「歪みを正す方法」
8周目:「“グレー”からの脱却」
9周目:「“コンサバ”に思う」
10周目:「“野菜”は本当に健康にいいのか?」
11周目:「ロンドン・シティで感じた意外な“気”」
12周目:「フリーエネルギーとUFOの関係」
13周目:「最近読んでショックを受けた本」
14周目:「“寄り添う”ということ」
15周目:「“五井野イズム”に触れて……」
16周目:「秘伝のお茶と新コラム」
17周目:「偶然とは思えない3つのこと」
18周目:「「本物」は野性的!?」
19周目:「日本人の「水戸黄門」幻想」
20周目:「嫉妬の時代」
21周目:「久しぶりに会った舩井幸雄」
22周目:「舩井幸雄との出会いを思い出してみました。」
23周目:「後から思い出してみるといろいろシンクロがあったこと。」
24周目:「竹中平蔵とは何者か。」
25周目:「足指から目覚める?」
26周目:「舩井SAKIGAKEフォーラムが無事終わりました。」
27周目:「私にとっての12月25日」
28周目:「“本物の健康”を追求するセミナー」
29周目:「最近ビックリした、アンチエイジングのエネルギー」
30周目:「舩井幸雄の「氣」の力を想う」
31周目:「「願い」のちから」
32周目:「本物時代の到来」
33周目:「Dr.コパさん」
34周目:「一神教vs多神教」
35周目:「空海から義経へ」
36周目:「“ミンパク”を知っていますか?」
37周目:「人生に難がやってくる意味」
38周目:「旅先でのシンクロ」
39周目:「オザケンの「うさぎ!」」
40周目:「宇宙での生活」
41周目:「最近のおススメ!2つ」
42周目:「竹田和平さんがメンターと出会われた神社」
43周目:「『君の名は。』とムー」
44周目:「卵がけごはんがごちそうになる・・・」
45周目:「「雑草魂」はもう古い?」
46周目:「銀座のはちみつ」
47周目:「ひょっこり見つかった舩井幸雄の健康情報」
48周目:「加計学園問題で揺れる今治市の可能性」
49周目:「“品格”について考えてみる。」
50周目:「“差別”から歴史を読み解く岸田秀さん」
51周目:「おすすめワイン」
52周目:「会津への旅」
53周目:「究極の“じっくりコトコト”」
54周目:「バリ島でのニュピ体験」
55周目:「「舩井フォーラム ザ・ファイナル」と生アーモンド」
56周目:「リピート必至の逸品」
57周目:「ドアーを閉めさせていただきます」
58周目:「都内でも八十八ヵ所巡り」
59周目:「健康指南 〜アーユルヴェーダより〜」
60周目:「おやつの力」
61周目:「昭和が歴史になる前に読んでおきたい本」
62周目:「わたしの太宰治」
63周目:「パリでも一風堂」
64周目:「カリスマの生き方」
65周目:「奄美大島に伝わる“ミキ”」
66周目:「お茶の力」
67周目:「みんなの力 〜「本物研究所感謝総会&“ほんもの”未来フォーラム2019」開催〜」
68周目:「二つの「こうどうかん」」
69周目:「モノを捨てよ世界へ出よう」
70周目:「自己理解と他者理解を深めるためのとっておきのツール」
71周目:「インフルエンザ対策にオススメの健康法」
72周目:「「総理」と「草履」は使い捨て」
73周目:「オーストラリアの森林火災とバンクシア」
74周目:「肺炎のウイルスから思うこと」
75周目:「いまは「本物時代」を迎えるための準備期間?」
76周目:「元号について改めて考えてみる」
77周目:「白も、黒も。みんな違って、みんないい」
78周目:「いつか、Go To ごと」
79周目:「千島学説のびっくりするウイルスの捉え方」
80周目:「やっと読めた『裏切られた三人の天皇』」
81周目:「やっと読めた『陰謀の日』(上・下)」

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