船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。

書:佐野浩一
船井幸雄グループ社員の日々もの思ひ、考へる あの社員の一日を公開!
所有意識とパワーコントロール
2012.12.18(Tue)
社名:(株)船井メディア 『ザ・フナイ』 編集長
名前:高岡 良子

 人間関係で、無意識のうちに、多くの人たちが刷り込まれている2つの罠があると思います。
 それは、「相手を自分のものだと思う」所有意識と、「こうしてくれるなら、こうしてあげる」というように、条件付きで人を愛し、自分の思い通りに相手をあやつろうとするパワーコントロールの二つでないでしょうか?

 誰でもちょっと考えればわかるように、夫でも妻でも子どもでも恋人でも、その他のいかなる関係であっても、人間はモノではないので、所有することはできません。
 「愛」という名のもとに、無意識ではあっても、相手を「自分のもの」と思って動かそうとするやり方から、ひとりひとりが解放されない限り、世界を動かしている、より巨大なパワーコントロールのあり方から自由になることはできないような気がします。

 ところで、日本人の伝統では、もともと、「親の意見とナスビの花は千に一つの無駄もない」というような諺が示すように、親の言葉には従うものとされてきました。
 そのような伝統から派生した気質が、和をもって尊しとなす、というような日本人の調和を重んじる長所につながっている面もたしかに否めないと思います。

 一方で、親や世間の価値観に背かずに人生を歩んだ人たちのなかには、心に染まない選択を余儀なくされて、不条理の世界で、悲劇を生むこともけっして少なくなかったようにも思われます。

 世界には自分と同じ人間は一人としていません。
 「その人がそこに生きている」ということは、存在することを大宇宙の摂理からゆるされているからこそ存在できているのだと思います。

 ひとりひとりが特別な存在です。この人は特別だけど、あの人は特別じゃない、なんてことはありえません。
 この特別な存在を、枠に入れて育てるのでは、よい資質もそこなわれてしまうことが往々にしてあります。
 伝統的な価値観にしたがって生きることが意味をなした時代はもう終わりました。

 過去の間違った選択を繰り返さず、新たな選択ができるようになるためには、子どもを育てるときに、気をつけなければならないキーワードがあるように思います。

 基本になることは、「いやなことはいや」「やりたいことはやりたい」「わたしはこう感じる」ときちんと表明できる人であることが第一条件だと思うのですが、いかがでしょうか?

 「親はありがたい存在だし、大好きだけど、親の言うことにも時には間違いがある」とひそかに感じながら、私は10代20代を過ごしました。私の親の世代は、「親に服従」の精神を植えつけられて育った世代でしたし、私の子どものころにも、まだまだその風潮は根強かったので、子どものころは常に生きにくさを感じていました。
 というのは、もともと人一倍枠にはめられるのがきらいだったため、何かを押し付けられたり、禁止されたり、疑問を感じたりすると、こころから従うことが出来なかったからです。
 いろいろ壁に突き当たるうち、10代の私は、本来の自分らしさを自ら封印してしまい、何が本当の望みなのか、自分でもわからなくなっていってしまいました。
 そして結局、20代でした選択は、多くの選択を間違いました。その失敗から味わった挫折と苦汁から、「あのとき、どういう選択をしていたら、よかったのか!?」という検証と分析につながりました。
 そして、自分の子どもを育てるときには、きちんと自分の気持ちを言える子どもにしようと思い、ごくごく小さな頃から常にそう仕向けて育てました。ときには、「お母さんの言うことが間違いだと思ったら、『それは違うと思うよ、おかあさん』と言っていいんだからね」と言い、のびのびと自分の気持ちや本心を表現させるように励まし続けてきました。
 このことは、子どもたちとの関係性に強い絆をもたらしました。
 同時に、この方法をいろんな人間関係に応用することで、双方が本音を言いながらも喧嘩別れせず、逆に絆をそだてていくような人間関係を生じさせるように思います。

 わたしは死ぬときに、「ああ、自分の人生はありがたかった。悔いなく思う存分に生きることができた。これまでに出会ったすべての人たちに感謝します、ほんとうにありがとうございました」と心から満足し、感謝しながら肉体を離れることができるような生き方をめざしたいのです。そのような死を迎えられるためにも、自分も子どもも周囲の人も、すべてのひとが、「わたしはこう感じる」「いやなことはいや」「これが経験したい。これをすると魂が喜ぶ。だから、これを選ぶ」と自らの本心に忠実な選択をしてほしいのです。

 これが徹底できたら、思い通りに人を動かすために、愛という名にかくれて人を操作するやり方から卒業できると思うのです。
 または所有したり所有されたり、操作したり操作されたりするパワーコントロールのゲームから、抜けられると思うのです。


2周目:「「気楽に」は、魔法の言葉です。」
4周目:「想像力を使ってすること」
5周目:「花の愛情」
6周目:「言霊の力」
7周目:「麻の葉紋様」
8周目:「心躍る小道」
9周目:「1分間で2億5000万円が使えたら?」
11周目:「生命の充ち満ちている道」
12周目:「麻のこと」
13周目:「シンシンの魅力」

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