船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる
このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。
名前:佐野 純平
こんにちは!
本物研究所の佐野純平です。
2019年に舩井幸雄記念館のスタッフになって翌年からは本物研究所のキャストとなり、今年で社会人になって5年目になります。
そして、3月に娘が生まれましたので、今年度からは父親としての新たな人生も始まります。
今年度も舩井幸雄記念館を本物研究所を、よろしくお願いいたします。
さて、今月は3月末に開催しました公益財団法人舩井幸雄記念館、第25回講演会のご報告と、車いすユーザーになって学んだこととして、最近子どもが産まれて感じていることや学んだことを書かせていただきます。
はじめに25回講演会のご報告です。
先日開催しました、舩井幸雄記念館の公益財団法人舩井幸雄記念館主催第25回講演会「未来を変えるクセづけ」のご報告です。
ゲストは一般社団法人H I FIVEの代表畠山織恵さんです。
畠山さんには、昨年の7月に出版され、大ベストセラーとなっている著書「ピンヒールで車椅子を押す」(すばる舎)の中から、特に大切にされているお話しをいくつかご紹介いただきました。
そのお話の数々はもちろんですが、ご自身のリアルな体験を優しく、時に力強く語られるそのお姿とお話しに会場は終始感動に溢れていました。
畠山さんは、こどものころ、ご両親との関係があまりよくなかったようです。なので、自分の気持ちや思っていることは伝えられず、いつもご両親の顔色を伺いながら、良い子を演じていたそうです。
そんな窮屈な生活から脱出したいと、若いころに結婚し、実家を出られたといいます。
第一子を授かりましたが、その子(亮夏くん)には生まれつき障がいがありました。同じ時期に産まれた他の赤ちゃんはどんどん成長していくなか、亮夏くんはなかなか成長が進みません。
そんな時に病院を受診すると脳に障がいがあると告げられます。それでもめげずに育児を続けて来られたという畠山さんですが、ある事をきっかけに鏡を見てみると自分がまるで自分だとは思えないぐらいみすぼらしい姿になっていたそうです…
こんな自分ではダメだときちんとメイクをし、どうしても捨てられなかったという大切なピンヒールを履いて外に出ると周りの人からの視線はもちろん、世界がとても輝いて見えたといいます。
それを機に、お母さんだってオシャレしていいやん!ピンヒール履いてもええやん!って思えるようになり、何かがはじけるような感覚だったと話されていました。
脳性麻痺でハンデが多い亮夏くんですが、自分みたいに我慢してばかりでなく、彼には彼がやりたいことをたくさんやらせてあげようと畠山さんと亮夏くんはたくさんのことにチャレンジされてきました。
パラグライダーに1人キャンプに、一人旅…
結果的にあきらめた事や実現しなかったものもあったそうですが、できない理由やリスクを恐れてチャレンジしないのではなく、「どうやったらできるか?」、まずは行動してみて、失敗から学んだことから試行錯誤し、それを次のチャレンジに活かしていく。そのように歩んでこられたそうです。
私も彼らのyoutubeチャンネル「イキプロ。2.0」でその挑戦を見させていただいているのですが、いつも興味深く。とても面白いです。
しかし、挑戦ばかりしていてもお金にはならない。生活していけない…
亮夏くんの障がいや違いを「価値」にしていくにはどうしたらいいのか……
と、考え実践していく中で出来上がったのが現在のご活動です。
自分自身が自分の身体を使って看護や医療に携わる仕事をしている方を対象とした、「超実践型研修」です。
私も医療系の専門学校に行き勉強をしていた時期があるので、よく分かるのですが、いくら座学で勉強していてやり方は理解していても、生徒同士で練習をしていても…それは机上の空論です。
実技と言っても、健常者同士が行うおままごとのようなもの。。
しかし、亮夏くんが行っている研修や授業は違います。実際に高校生に行っている授業を見せていただいたのですが、感動しました。
脳性麻痺で身体が緊張状態にある身体は絶えず動いています。そんな彼に靴下を履かせるという実習だったのですが、もちろん経験のない高校生にはできませんでした。
しかし、生徒同士でコミュニケーションを取り、なんとか履いてもらえた時の生徒さんの顔は達成感と自信に満ちあふれていました。
自分の個性や違いから自分にしかできないことで社会に貢献している亮夏くんの姿はとてもカッコよく、1人の人間として車いすを利用して生活している仲間として尊敬しています。
畠山さんの力強くたくましい生き方や力強いお言葉にたくさんのパワーをいただきました。本当にありがとうございました。
畠山さんのお話を受けまして、舩井幸雄記念館、館長の佐野浩一からは「違い」についてや「長所」を伸ばすことの大切さや、そして今回の講演会のタイトルである「未来を変えるクセづけ」から船井幸雄の言葉やエピソードを紹介いたしました。
「違い」や「長所」を伸ばすことの大切さのところでは、ゲストの畠山さんもお話しされていましたが、違いは時には短所になるかもしれない。
でも、少し見方を変えてみると、その違いは亮夏くんのように武器となり、価値となるのではないか…
コインに表と裏があるように、人間にも良いところもあれば悪いところもあります。それをうまく長所にできるか短所にしてしまうかで人生が変わる!とお伝えしました。
さらに、「未来を変えるクセづけ」からはあるがままに、ガムシャラに生きること。いくつになっても学び続けることの大切さをお話ししました。
さらに、、イベントの最後には畠山織恵さんと息子の亮夏くん、館長の佐野浩一の3人でスペシャル対談を行いました。
亮夏くんから6月から始まる1人暮らしへ向けてのお話しなどを聞いたのですが、そのお話しと彼の表情は未来への希望と楽しみに溢れていました。
私も彼の1人暮らし先に遊びに行きたいなぁなんて思いました。
「未来はきっと明るい!」祖父がよく口にしていた言葉です。亮夏くんのこれからがますます楽しみです。
畠山織恵さん、そして亮夏くん!貴重なお話しをありがとうございました。
「車いすユーザー」と世間では一括りにされてしまいますが、決して同じではありません……
私のように病気などで下半身に麻痺があり歩くことが難しくて車いすを利用している人。
生まれつき体に障がいや欠損などがあり車いすを利用している人。
事故やケガなどで障がいを負い車いすを利用している人……その背景によってそれぞれです…。
なので、同じ「車いすユーザー」でも、それぞれ違いがあり、得意なことや苦手なことも変わってきます。。わたし自身、実際になってみるまでは知りませんでしたが、なかなか興味深いものです。
そして、障がいと言ってもいろいろありますよね。目に耳に障がいがあったり、見た目では分からないけれど、身体の内部の機能に障がいのある方。
みなが、それぞれの違いを活かし、お互いを尊重できる社会になったらなぁと…
ふと、そんなことを思いましたので、結びの言葉とさせていただきます。
畠山織恵さん・亮夏くん、そしてお集まりいただいたみなさま、オンラインでご参加頂いたみなさま、本当にありがとうございました。
つづいて、車いすユーザーになって学んだことです。
続いて車いすユーザーになって学んだことです。
冒頭でも紹介しましたが、3月末に第一子が誕生しました。夏ぐらいに妻のお腹に新しい命が宿っていることが分かり、そこからは勉強の日々でした。
産まれてきてからもそうですが、本当に知らないこと。分からない事ばかりで・・・
バタバタの日々です。
しかし、妻の妊娠と娘の誕生を機にさまざまな事を学ぶことができました。当たり前ですが、新しい命が産まれてくるってすごいです!
言葉では知っていても「つわり」って本当に大変なんだなぁとか、出産に向けて変わっていく妻の身体の変化なども、近くでみていて、とても学びになりました。
そして、子どもが無事に産まれたら区役所に出生届を出しにいったり、保険証をもらうために手続きにいったり・・・
住んでいる場所や地域によってさまざまなサービスがあること。等々・・・
やはり、実際にやってみること、体験することって大切だなぁと思いました。
皆が初めてのことなので、分からないこと知らないことだらけです。
いろいろと教えていただけますと大変助かります。
佐野家の新しい家族、愛ちゃんをよろしくお願いいたします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
佐野純平
85周目:「自己紹介」
86周目:「【祝5周年!】」
87周目:「私について&記念館のイベントについて」
88周目:「5周年イベントのご報告&車いすユーザーになって@」
89周目:「舩井幸雄記念館16回講演会のお知らせ&車いすユーザーになって学んだこと!」
90周目:「舩井幸雄記念館からのお知らせ&車いすユーザーになって学んだこと!」
91周目:「【舩井幸雄記念館、新春講演会のお知らせ】」
92周目:「第17回講演会&車椅子ユーザーになって学んだこと」
93周目:「第17回講演会から学んだこと&車椅子ユーザーになって学んだこと」
94周目:「第18回講演会&車椅子ユーザーになって学んだこと」
95周目:「6周年イベントのご案内&車いすユーザーになって生まれた出会い」
96周目:「舩井幸雄記念館 桐の家開館6周年記念イベント・車いすユーザーになって学んだこと」
97周目:「舩井幸雄記念館からのお知らせ・車いすユーザーになって学んだこと」
98周目:「舩井幸雄記念館、第19回講演会のお知らせ&立ち上がることのできる車いすに!」
99周目:「母娘(おやこ)講談会のご報告&車椅子ユーザーになって学んだこと!」
100周目:「舩井幸雄記念館19回イベント講演録2022年10月」
101周目:「舩井幸雄記念館主催、第20回新春講演会のご案内&車椅子ユーザーになって学んだこと」
102周目:「講演会開催のお知らせ&車椅子ユーザーになって学んだこと」
103周目:「新春講演会のご報告&車椅子ユーザーになって学んだこと」
104周目:「第21回講演会のご報告&車椅子ユーザーになって学んだこと(命の授業、腰塚勇人先生が記念館に)」
105周目:「舩井幸雄記念館 開館7周年イベントのご案内&車椅子ユーザーになって学んだこと(命の授業、腰塚勇人先生のメッセージ)」
106周目:「舩井幸雄記念館 開館7周年イベントのご案内&車椅子ユーザーになって学んだこと(バリアフリーとは??)」
107周目:「舩井幸雄記念館 開館7周年イベントのご案内&車椅子ユーザーになって学んだこと(視覚障がい??)」
108周目:「舩井幸雄記念館 第22回イベントのご案内&車椅子ユーザーになって学んだこと(車いすトラベラーって??)」
109周目:「舩井幸雄記念館 youtubeチャンネル誕生&車椅子ユーザーになって学んだこと(海外のバリアフリーについて)」
110周目:「第22回講演会のご報告&車椅子ユーザーになって学んだこと」
111周目:「舩井幸雄記念館23回講演会のご報告・車いすユーザーになって学んだこと」
112周目:「舩井幸雄記念館23回講演会のご報告・車いすユーザーになって学んだこと」
113周目:「第24回講演会のご報告&舩井幸雄の10回忌」
114周目:「youtubeチャンネルのご案内&車いすユーザーになって学んだこと」
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