船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井幸雄グループスタッフによるコラムページです。
日々仕事をする中で感じていることなどを自由に語ったページです（このページでは、便宜上、船井幸雄を“船井会長”と呼び、敬語表現を使わせていただいています。ご了承ください）。

　皆さんこんにちは。株式会社船井本社の兒玉裕子です。普段は熱海で船井会長の秘書業務やにんげんクラブ、本物研究会などを担当しております。

　先日、本物研究会の日に船井会長と話をしていて、こんなことを聞きました。

「最近なぁ、昔訪れたなつかしい場所へいく機会が多いんだよ。この前は、４０年前に講演をしたところへたまたま行く機会があったんだけど、いろいろなことを思い出したよ」とのこと。
　その思い出したことを詳しく聞くと、当時あまり講演に慣れていなかった船井会長は、１時間半の講演を頼まれた際に、前々からたくさん資料を用意して、前日には４時間みっちりと練習をしていったそうなのですが、いざ喋ってみると、用意していた内容を一時間で全部喋り終えてしまったそうなのです。さらにまた次に頼まれたときも、今度は４時間以上練習していって、一時間で終わってしまう。そんなことを何度も繰り返してしまったそうなのです。

「あの頃は講演が下手でなぁ、大変だったんだよ」

と、ニコニコ笑いながら懐かしそうに船井会長は言っていました。

　一年のうちの大半を講演をし、どんな会場に行ってもまるで緊張をせずに講演をする船井会長しか知らなかったので、私はとてもビックリしました。

「会長がいつも緊張せずに、時間ぴったりに講演を終わらせるのを見ていて、これは天性の才能だと思っていました。会長のような方でもはじめは失敗されたんですね」
と言うと、

「うん。失敗もたくさんしたよ。昔は本当に下手だったよ。何度も経験して慣れたけれどね、今でも僕は、講演は下手だと思うよ」

との言葉が帰ってきました。その言葉は決して謙遜して言っているのでなく、本音で言っているようでした。これだけずっと講演をされているのに、今だに自分は講演が下手だと思うと言えること、この姿勢が成功の秘訣だな、と思えました。
　
　また、船井会長の失敗談を聞いて、何故だかとても勇気が沸いてきました。船井会長でも失敗をするのだから、挑戦をして失敗をすることは悪いことではない、本当に悪いことは失敗を恐れて挑戦をしないことだ、そう思えました。

「失敗から、人は学んでいく」
そんなことを会長から教えていただいたように感じています。


４周目：「嫌なことがあったときに「ありがとう」と言える人　（テーマ：私が仕事や生活の中で取り入れている船井流）」
５周目：「すべてのものを大事にする心　（テーマ：私からみた船井幸雄）」
６周目：「生きることの誇り　（テーマ：私からみた船井幸雄）」
７周目：「健康の秘密は元気だと確信すること　（テーマ：私からみた船井幸雄）」