船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井幸雄グループスタッフによるコラムページです。
日々仕事をする中で感じていることなどを自由に語ったページです（このページでは、便宜上、船井幸雄を“船井会長”と呼び、敬語表現を使わせていただいています。ご了承ください）。

　こんにちは。
　いつも船井幸雄グループをお引き立てくださいまして、ありがとうございます。
　月刊『フナイメディア』誌をつくっています高岡良子（りょうこ）と申します。

　さて、最近、会長から感じたこと。それは、安心を与えることのすばらしい効用です。
　先日、取材に同行させていただく機会がありました。行きの飛行機のなか、不注意にも私は、置いてあった会長の大切な眼鏡を壊しかけてしまいました。「どうしよう！！」
「これから取材や講演のお仕事が待っているのに、もし元通りにならなかったら……」　ドキドキしながら固唾を飲む私のかたわらで、いつもと変わりなく、落ち着いて元通りに直してくださった会長。慌てた様子も不機嫌な様子も、ましてお小言をおっしゃることもなかった会長に、私は驚きと尊敬と、ありがたい気持ちを感じました。会長は、粗相（そそう）をしてしまった私を咎めるどころか、大きな安心を与えてくださったのだと思います。
　そのときの出張では、たまたま、会長を車に乗せて私が運転することになりました。「本当によろしいのでしょうか？」と念を押すと、間髪を入れず「あ〜大丈夫、大丈夫」とまったく心配していない様子。そのひと言に不安が吹き飛び、 “おおぶねに乗った気持ち”で安心して運転することができました。車中では「僕に気を遣わなくてもいいんだよ」と、緊張しそうな私に配慮くださり、感謝でいっぱいになりました。
　“安心”といえば、対談収録などの機会に、会長から聞いた次のような言葉に考えさせられました。

「相手の不安をなくしてあげたらいいんだよ。相手を認めてあげたら、相手の心のなかに不安がなくなって安心する。不安がなければ警戒する必要もないので、相手の姿勢も柔軟になる。不安のないようにしてあげることが大切だよ」
　会長は、著書でも、講演でも、解決策がまだ見つからないことや、人を不安にさせるようなことは極力言わないことにしていると語っています。また、「脅し、いじめ、責め、心配させること」は絶対にしないほうがよいとも語っています。
“安心”というのは、とても大きな包みこみではないでしょうか。
　安心のもつすばらしい価値に気づかせていただけたことに、深い感謝を感じています。


１周目：「どんな相手も包み込む人間弥盛(イヤシロ)」
２周目：「船井会長とお肉」
３周目：「きれい好き　（テーマ：私が仕事や生活の中で取り入れている“船井流”）」
４周目：「「否定しない」ことの偉大な力　（テーマ：私が仕事や生活の中で取り入れている“船井流”）」
５周目：「お客様志向――気のつく人　（テーマ：私が取り入れ始めた“船井流”）」
６周目：「会長から学ぶこと　（テーマ：私からみた船井幸雄）」
７周目：「信頼することは楽しいこと　（テーマ：船井会長の本を読んで感じたこと）」