船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井幸雄グループスタッフによるコラムページです。
日々仕事をする中で感じていることなどを自由に語ったページです（このページでは、便宜上、船井幸雄を“船井会長”と呼び、敬語表現を使わせていただいています。ご了承ください）。

　読者のみなさま、こんにちは！　
　いつも船井幸雄のことや、このホームページ、月刊『フナイメディア』や、『ジャスト』、各種セミナーを応援くださいまして、まことにありがとうございます！　
　株式会社船井メディア編集部にて、月刊『フナイメディア』をつくっています。
読者のみなさまより頂戴する、あたたかなお言葉には、いつも勇気づけられています。この場を借りて感謝を申しあげます！
　
　さて、取材などでたまに、船井会長とお客様とのやりとりを拝見できる機会があります。そうしたとき、気がつくことがあるのです。
　相手の年齢や性別、見た目の服装や様子に左右されず、どんな人にも丁寧に対処して、じっくりとその人の話に耳を傾ける。適当にあしらったり、馬鹿にして見下すようなことは決してないことに、びっくりしました。
　自分より２０歳くらい年上のご高齢の方にも、小さな子どもに対しても実にやさしく対処する姿を何度も拝見しました。相手によって態度を変えません。
　自分の所にやってくるお客様などには、勇気づける言葉だったり、ほめ言葉であったり、感謝の言葉であったり、その人の可能性を開くようなチャンスの提供だったり、何がしかの有形無形のプレゼントであったり、さまざまなのですが、決してお客様を手ぶらでは帰しません。

　また、自分ではいろいろなことに気づくのに、相手には細かいこと、うるさいことを言いません。それどころか相手にさりげなく心遣いをして、相手を心地よくさせる名人なのです。
　相手の身になってさりげなく心遣いができるというのは、どこからくるものなのでしょう。「相手が心地よいと自分もうれしい」と感じる心、“自他一体”の感性が発達しているからだろうと思いました。自分を他者に置き換えて、どう感じるかを想像する力がないと、そういう感性は発達しないように思えます。どうされたらうれしいか、どうされたらいやな気持ちがするか、そのことへの配慮が習性になっているのだと思います。
　このように、誰のことも差別することのない、あたたかな心遣いが、会長のもとを訪れる人には全員になされていることに気がつきました。
　しかも、「こうしてやった、ああしてやった」と恩着せがましい態度になったり、気がつかない相手を責めたりということも皆無です。
　私など、気がつかないというのでしょうか、自分が恥ずかしくなることがしばしばです。あのときこうすればよかった、と気がついたときには後の祭り。もっとその場ですぐ気がつくように、頭の回路というか、心の回路を密にして……！と感じる今日この頃です。
　先日、約２１年前にテレビで放映された会長のビデオを見る機会に恵まれました。会長が５２歳。１９８５年ころのビデオです。そのとき、「“テイク＆テイク”から“ギブ＆テイク”に、そしてある年齢に達するころには、ぜひとも“ギブ＆ギブ”の生き方を」と講演で話している場面が映りました。一緒に見ていた株式会社船井本社の藤原と、「こんな前から“ギブ＆ギブ”と言ってきたのね」とびっくりしたのでした。そのような“与える”あり方を長い年月たゆまずに続けてきたのでしょう。
　やさしい心遣いに触れると、驚きと感謝、あたたかい気持ちが広がるのを感じます。心のもち方や生き方に変化が起こってくるのです。自分もそういう心遣いのできる人になりたいと思います。第２の天性となるくらい、自然に当たり前にできるようになれるよう、死ぬまで忘れずにいたいと思います。


１周目：「どんな相手も包み込む人間弥盛(イヤシロ)」
２周目：「船井会長とお肉」
３周目：「きれい好き　（テーマ：私が仕事や生活の中で取り入れている“船井流”）」
４周目：「「否定しない」ことの偉大な力　（テーマ：私が仕事や生活の中で取り入れている“船井流”）」
５周目：「お客様志向――気のつく人　（テーマ：私が取り入れ始めた“船井流”）」