船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井幸雄グループスタッフによるコラムページです。
日々仕事をする中で感じていることなどを自由に語ったページです(このページでは、便宜上、船井幸雄を“船井会長”と呼び、敬語表現を使わせていただいています。ご了承ください)。

船井幸雄グループ社員の日々もの思ひ、考へる あの社員の一日を公開!
最近読んだ本から感じたこと (テーマ:私が日々思ふこと)
2007.7.24(Tue)
社名:(株)船井メディア
名前:伊狩 悟

 最近も、何冊かの本を読みましたが、その中に、私の高校時代の同窓生で、銀行界でも、ラグビー界でも大活躍をされ、将来を嘱望されながら、惜しくも昨年の6月に急逝された宿澤広朗さんを追悼した本を2冊、ご紹介したいと思います。

『宿澤広朗 運を支配した男』(講談社:加藤仁著): サラリーマンとして、男として、頂点をきわめる寸前で急逝した宿澤広朗の、知られざる苦闘の生涯。天才ラガーにして名監督。巨大銀行専務取締役。

『勝つことのみが善である・宿澤広朗 全戦全勝の哲学』(ぴあ:永田洋光著):  2年連続ラグビー日本一を成し遂げた早稲田大のキャプテン、スコットランドから金星をあげたラグビー日本代表監督、そして三井住友銀行の凄腕バンカー。55歳でこの世を去った男の闘いの軌跡を追う。

 宿澤さんと私とは高校卒業後は、およそ十年ぶりというくらいの間隔で、偶然に街のどかで出くわして立ち話をするという程度の仲ですが、“偶然に出会うということ”が印象的であり、何か縁めいたものも感じたりもしていました。昨年は、ちょうど、「どこかでばったり会うかもしれないな」という予感めいたものがありましたので、突然の訃報には、本当に驚き、残念な気持ちでいっぱいでした。宿澤さん自身は、先に上げた2冊の本に詳しく書かれているように、いわゆる“バンカー”と“ラガーマン”との『二足のわらじ』をはき続け、あるいは『二兎を追う』道を突き進んでいたわけですが、どちらの世界においても、最も輝いていた“一流の人物”のひとりだったと思います。どちらかでも、その頂点を極めようとしても、常人にはかなり難しいことに違いありません。にも関わらず、そのどちらの世界でも、常に『勝つ』ことにこだわり続け、実際は命を縮めるほどの『努力』を惜しまなかった人物であり、また、その分かどうか、家族への愛情もとても深い人であったようです。2冊の本を読み終えて、同時代を過ごし、五十代半ばを迎えた多くのビジネスマンの人たちへ、今もなお、彼自身が“強烈なメッセージ”を、送り続けていてくれているように感じました。
 はっきりとした日時は忘れてしまいましたが、宿澤さんが、ちょうどロンドンに赴任する直前の頃に赤羽駅のホームで一度と、大塚駅前支店長時代に外苑前の蕎麦屋で一度、偶然に出会い、合席をしたりして、その時に彼自身と話したことが、今もなお、宿澤さんから私自身への“特別なメッセージ”になっているように思えてなりません。
 「仕事もラグビーも、どちらも比べられないほど、好きで、大切なことなんだ・・・」多分、そんな内容であったように記憶しています。私の相槌は、「へー、凄いね」「どうしてそんなに頑張れるの!?」という言葉だったように思います。平日は銀行の仕事、週末はラグビー。休む暇もなく、どちらも、懸命になっていたと思います。
 宿澤さんだけではなくて、多くの人たちが、この“どちらも”、そして“比べられない”ほど、“好きなもの(こと、ひと)”“大切なもの(こと、ひと)を必ず持っていると思います。そして、それらを愛し続け、努力し続けることが最も尊いことだと思います。他のものやことやひとと比べるのではなく、自分自身にとって何が好きか、大切か、そして自分自身が何をできるかということであり、ある意味で、「思うがまま」であり、「あるがまま」に生きる、つまり“自由に生きる”ということではないかと思います。言い換えれば、そのことが人それぞれの持つ真の意味での“存在価値”のある生き方なのではないでしょうか? 
 『運を支配した男』『勝つことが善である』と言われている宿澤広朗氏も、そのような生き方を貫き通してきたのだと思います。
 世間一般で言うところのビジネス的、金銭的な“商品価値”の高さだけを誇るのではなく、人の2倍の人生を生きた宿澤さんには到底及ぶとは思えませんが、『「生きた時間」と「生きた密度」の積』を、それぞれの人々が、それぞれの“存在価値”を高める生き方を目指し、努力し続けることで、少しでも高められると思います。そして、それぞれが、それぞれの“自分自身の人生”を生きた証を残していけるのではないかと思います。
 最後に、宿澤広朗氏がご浄土で安らかであらんことを祈りつつ、ペンを置かせていただきます。
 お読みいただき、ありがとうございました。


1周目:「『「本物」になるクセづけ』より、思ひ考へること」
2周目:「感動したこと (テーマ:私から皆さまにお伝えしたいこと)」
3周目:「『一粒の人生論―正しく上手に生きるヒント』より、思ひ考へること (テーマ:最近読んでオススメしたい本)」
4周目:「『「びっくり現象」こそ決め手』より、思ひ考へること (テーマ:最近読んでオススメしたい本)」

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2007.07.24: 最近読んだ本から感じたこと (テーマ:私が日々思ふこと)
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