船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井幸雄グループスタッフによるコラムページです。
日々仕事をする中で感じていることなどを自由に語ったページです（このページでは、便宜上、船井幸雄を“船井会長”と呼び、敬語表現を使わせていただいています。ご了承ください）。

　こんにちは、（株）船井ビジョンクリエイツの高橋です。
　現在、「荒井塾」や「五感養成セミナー」等を担当しております。
　セミナーの運営にかかわらせていただくようになって、さまざまな経験を日々させていただいておりますが、そこで感じたことのなかから、今回は声をとおして伝わっていくものについてお伝えしたいと思います。

　荒井先生のセミナーでは、司会進行を担当しております。人前で話すことに慣れていなかったため、はじめは声もちいさく、緊張して声や足がふるえるといった状態で、とても自分は司会には向いていないと思っていました。自分が緊張していると、それがまわりの方々にも伝わることがよくわかります。

　セミナーがスムースに進行するために、参加者の方へ伝えたい項目を整理したり、話すときの言いまわしはどんな風にしたらいいか等々…、頭の中でつねにいそがしくあれこれ考えていて、とても余裕をもって司会をするゆとりがありませんでした。

　これとこれを伝えておかなきゃ…と情報を手渡すことだけに終始してしまうと、せっかく足をはこんでくださったお一人おひとりの方をよく感じとって話すことができなくなるため、ただ一方的に情報を伝えるだけとなってしまい、その場の空気も硬直してしまうような気がしています。

　わたしは趣味で即興の歌をうたっているのですが、その先生はまわりの人と共鳴することを忘れないようにと、つねづねおっしゃっています。また、声は人生のあらゆる場面でたいせつな役割を担っているとも…。たしかに、共鳴するということは、歌をうたう時だけではなく、日常や仕事の場面において声で相手に何かを伝えるときに大切な要素になると感じています。
　目のまえの相手をよく感じながら、共鳴することを大切にして声が出せたときは、不思議ですが胸のあたりがじんわりとあたたかくなり、その場の空気もなごやかなものになっていくように思います。司会の場で、そうした共鳴を感じることができたときは、とてもうれしくなり、参加者お一人おひとりと気もちのよい交流がもてたという実感が湧いてきます。

　いそがしい日常において、なかなかそれがむずかしいときもあるのですが、それでもできるかぎり共鳴することや、おおげさに聴こえるかもしれませんが、声で愛を伝えることをこころにとめ、実践していきたいと思っています。


１１周目：「わたしのすきな、フェアトレードの服　（テーマ：私から皆さまにお伝えしたいこと）」　
１２周目：「イヤシロチのもつ力に触れる　（テーマ：私から皆さまにお伝えしたいこと）」