船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井幸雄グループスタッフによるコラムページです。
日々仕事をする中で感じていることなどを自由に語ったページです（このページでは、便宜上、船井幸雄を“船井会長”と呼び、敬語表現を使わせていただいています。ご了承ください）。

　『船井幸雄.com』をご覧の皆様、こんにちは！（株）本物研究所の尾中なつみです。　９月になり、秋の気配が感じられるようになりました。暑い夏が過ぎ去り、秋の訪れるこの時期にはなぜか少し寂しさも感じられて、不思議な感覚を覚えることがあります。皆様も朝晩が冷える季節になりましたので、体調にはお気をつけくださいませ。

　さて、先日ある方に紹介していただき、その内容にびっくりした本を紹介させていただきます。それはリカルド・セムラー著の『奇跡の経営』（総合法令出版）という本です。著者が経営するセムコ社はブラジルにありますが、企業なのに組織図がない、階級がない、人事部がないから社員をコントロールするしくみもない、トップには戦略がない・・・。にもかかわらず、売り上げは６年間で３５００万ドルから２億１２００万ドルへと急成長し、社員の離職率はゼロに近いという驚きの会社なのです。このような「ないない尽くし」の会社で本当に経営が務まるのか？　と私も半信半疑で読みすすめていきました。しかし、やはりこの本に書かれていることは現実に起こったことなのです。

　著者は「Fortune(未来の)５００企業ではなく、Fortunate(幸せな)５００企業を目指せ！」と言っています。彼がここまで何もなくした背景には「社員も一人の大人なのだから、彼らを信用していれば必ずいい仕事をしてくれる」という絶対的な信念があったからです。その信頼を受けて社員も会社とトップを信頼し、良い仕事ができる、という善循環が生まれているようです。

　もちろんセムコ社にも数々の問題はあると思います。このような経営方法に対しても賛否両論があるでしょう。でも私にはこのように考える会社があるということが驚きでした。

　最高の会社とはどんな会社なのか、最高の人物とはどんな人なのか、この仕事をしていると日々さまざまなことを考えます。最高の会社とはまた明日も来たくなる会社、最高の人物とはまた明日も会いたくなる人なのかなあと考えます。

　価値観が多様化している現代において、大切なことは本当はとてもシンプルなのかもしれません。この本からは「信頼」ということの重要性も学びました。自分自身も「また会いたい」と思っていただけるような人間になりたいと思います。


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４周目：「プラス発想と感謝のこころ　（テーマ：船井会長から学んだこと）」
５周目：「『笑い』のパワー　（テーマ：私から皆さまにお伝えしたいこと）」
６周目：「大好きな作家　佳川奈未さん　（テーマ：私から皆さまにお伝えしたいこと）」
７周目：「一つのイベントを成し遂げるということ　（テーマ：仕事をしていて感動したこと）」
８周目：「Ｏリングですべてが分かる！　（テーマ：私から皆さまにお伝えしたいこと）」
９周目：「「本物の法則」　（テーマ：最近読んでオススメしたい本）」
１０周目：「潜在意識と上手に付き合う　（テーマ：私から皆さまにお伝えしたいこと）」
１１周目：「どんな仕事も素晴らしい　（テーマ：最近読んでオススメしたい本）」
１２周目：「会うと元気をもらえる人　（テーマ：仕事をしていて感動したこと）」