トップが語る、「いま、伝えたいこと」
私と親しい七田眞さんから右脳が覚醒していた名人として、よく山崎弁栄上人(1859年−1920年)のことを聞かされていました。
弁栄上人はぶ厚い辞典を左手で持ち、右手でページをはじいただけで、その内容のことを完全に分った人らしいのです。
その辞典中に書かれていることならどのような質問をしても、すらすらと正しく答えたというのです。これは七田先生から聞いたことですが、それは毎日お経を音読することによって右脳が開発できるようだ・・・という七田理論につながります。
ところで、最近天才的数学者と言われた岡 潔(おか きよし)さん(奈良女子大教授だった人で、湯川秀樹さんとともに「京大の生んだ二人の天才の一人」といわれた人)の『日本の教育への提言』(岡 潔研究所刊=TEL:088−843−0733)を読みました。
その中に弁栄上人の上記の能力のことが、やはり取りあげられていました。
そのため先週(2006年8月9日)の私が主催している『直感力研究会』で弁栄上人の研究をテーマにしたのですが、結論は、「弁栄上人は我欲のまったくない神のような人だったから直感力に秀でていたのだ」ということになりました。
以下は直感力研究会の弁栄上人のことを取りあげたテキストの一部です。
経をほどこしつつ
飯米がない。村人からあるいは甘藷、あるいは麦をいただいて飢えを凌ぎ、三日くらいは食べるものなき時もあった。お困りでしたろうと尋ねる人があれば、上人「時々断食してみると、身も心も軽くなり、よい気持ちです」季節の衣服がない。襦袢にくんをあてている。見かねた人がひとえものを供 上人「お陰で信者の家にお経を読みに行かれます」
古くなった着物に虱(しらみ)がわいたのを決して殺さず日向に出してその去るのを待った。
冬も火鉢はもちろん布団もない。朝早く訪ねた人が上人のおつもりに藁切れが着いているのが可笑しく、わけを聞けば 上人「この頃は寒さが強いから、藁を着て寝ます」 良い下駄を供養するものがあれば辞退して、上人「坊主によいものはいりませぬ」
ある日訪ねた信徒が、上人が土鍋で白い汁を煮ているのを不審に思い、何ですかと尋ねると 上人「これは白米のとぎ汁です。米の方は来客に出してしまったので、今日はそのとぎ汁を飲んでいます」田食道で小さな農家の前で子供が何かむづかって泣いているのを見て、路用の金で遠くから菓子を買ってきてやり、橋銭にこまったこともあられた。道に這う蟻を気を付けてさけて通られる。子供がこれにいたづらをしている所を見ると、円みのあるやさしい声で 上人「蟻蟻さんの子や兄弟が泣きますよ」さした蚊を潰すものを見ると 上人「そうしてたたくと蚊の針の先が体にのこって毒になります。そっと追うと針を抜いて去ります。」「やみの夜になける蚊のこえかなしけれ血をわけにけるえにしおもえば」
上人「聖浄二門は裏表である」ある日上人と吉田師と由比ヶ浜の波打ち際を徘徊中、吉田師が足先に邪魔になる竹切れを片足あげて蹴散らすと上人「すべて形あるものは皆仏性を備えています。荒々しく扱わないほうがいいでしょうね」。ときどき吉田師が随分横理屈をいって上人にぶつかると、上人はいつもにこにこして静かに親切に答辨される。時に吉田師の談論が少し脱線すると、上人は黙ってしまう。
ある時随行の人、上人の金をよくごまかしていた。上人はご存知でありながら一言もいわず、知らぬ顔をしておられた。上人一族中の某女が「このごろ随行の某氏に世上とかくの風説がありますが」ともうしあげると、上人「ハイハイその方はほんとうになにくれとよく気をつけてくれますので、私も喜んでおります」 仏教学者の人に向かって、上人「出離生死の道を求めて一冊でも読んだことがありますか」横にならず念仏しながらそのままお休みになることもある。上人「撞木の音が次第に細くなっていって、ついに止まり、ハタと横に倒れようとする時、千尋の谷底へ落ちこむような気持ちになる。その間は十分か十五分くらいであろう。寝るのはその間で十分だ」
(新潟大学理学部数学科 吉原久夫さんのホームページより)(抜粋ここまで)
この文章を読むだけで、本当にびっくりするとともに勉強になりました。
=以上=
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