船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。

書:佐野浩一
船井幸雄グループ社員の日々もの思ひ、考へる あの社員の一日を公開!
わが町の史訓 新渡戸稲造について
2020.6.26(Fri)
社名:(株)本物研究所 執行役員&マネジメントチーム マネージャ
名前:坂本 眞一

皆さんこんにちは!
さすがに梅雨時期でジメジメが続いていますが、体調管理はいかが
でしょうか?
また、新コロナウイルスにも十分にお気を付けください。
さて、私が住んでいる文京区は都内有数の坂が多い地区で、マスクとこの蒸し暑さで息が切れる毎日を送っています。
実は、会社帰りに自宅に向かう際に少し遠回りをすると、新渡戸稲造の旧居跡があります。
新渡戸稲造(1862〜1933)は、農学者、教育者で、明治37年(1904)から昭和8年(1933)までここに住み、その住居はニトベ・ハウスと呼ばれていたとのこと。内村鑑三や廣井勇などとともに明治10年(1877)から札幌農学校で学んだ方です。
ご存じの通りだと思いますが、現在の5,000円札の樋口一葉さんの
前に5,000円札になった偉人でもあります。
その根源となった書籍が「武士道」です。
日本人の国民性を考える上で、この本は非常に深い洞察に満ち溢れていると思います。
こういう話をよく聞いた事があると思いますが、日本人はクリスマスを祝い、年末に寺で除夜の鐘をつき、年初は神社でお参りをする。
八百万の神までいて、田舎の山奥には土地神を祀った祠が置いてある。だから、宗教意識が非常に低い国民性であるという話です。

この本では、日本人の宗教を「武士道」だと言っています。特定の神が存在するわけではないが、特定の死生観を形作り、行動規範を作っている点では宗教だというのです。
そして「武士道」は儒教、仏教、神道が自然に混ざりあい時間とともに形成されてきたのであり、これには聖書やコーランのように文献がないのも事実です。
様々な宗教をベースにしつつ、様々な有名な武士の逸話が語り継がれることで、一つの規範を作り上げていったのです。だからこの本でも、逸話がたくさん紹介され、特徴が述べられています。
その理由は平和だから、ということに尽きると思います。ヨーロッパ、中東、中国、インド、こうした国々はたえず、様々な文化が衝突し、消え去る場合が多かったのであり、だから文章にせざるを得なかったのだと思います。しかし、日本は戦乱の世になっても、結局は天皇中心だったのであり、武士は敵であると同時に仲間であったのです。語り継ぐだけで十分だったのだと思います。
私は現代の日本に「武士道」は生き残っているだろうか? と考えてみました。あくまでも私と、私の周りの日本人という意味でしかないが、新渡戸稲造が列挙したものを一つ一つ述べていきたいと思います。

「義」や「仁」はあっても、「勇」は既に失われつつある気がします。より自己中心的になり、誰かのために!という思想はないだろうし、とても些細なことで言えば、電車で席を譲っている人を見たことがないし、募金箱はいつもスカスカです。「武士道」の要求するようなものは既にないと思います。
「礼」「誠」「名誉」はまだあると思いますが、「忠義」は失われつつあるのではないでしょうか?
「恥」の概念によって、日本人は強く縛られているのを感じます。「人前で恥ずかしい!」なんていう言葉は典型例です。それで、個人的な名誉のためにも、見知らぬ人が頼ってきた時は優しくすることもあります。ただ「勇」が失われているために、自ら積極的にやることはないことが多いと思います。
「礼」の具体例は社会人なら嫌でもわかるだろうし、細かく行動が規定されるのです。銀行のような古い組織では非常に窮屈であると思われます。
「誠」もまだ残っている。我々日本人は、どれだけ仕事が辛くても元気に振舞おうとします。

数年くらい前のことですが、私の職場の先輩が店のある人のことを指して「あの人は辛い時に、ものすごく辛そうな顔するけど、俺はああいうのダサいと思うわ」と言ったことがありました。まさに「誠」のかっこよさです。
そして、この「ダサい」という言葉こそ、「名誉」に他ならないと感じます。体裁を強烈に意識する日本人ならではであると思います。
「忠義」は間違いなく、なくなったと言っていいでしょう。敗戦によって天皇に対する忠義はなくなった。そして、代わりに会社への忠義が取って代わったわけですが、バブル崩壊という二度目の敗戦によって、消滅してしまった。家族に対する忠義は知らんが、長男が田舎に帰って家を継ぐことを強制されることも少なくなってるから、そういう忠義も消えつつあるのだろうと感じます。

高度経済成長の時代、バブルまでの時代は、まだ「武士道」はあったのだと思います。友人の銀行には、心の底から会社に忠義を尽くし、誠をもってひたむきに努力し、誰もが気にしないようなところまで礼を尽くし、地域のために義と仁でもって貢献しようとする、そういう人間が本当にいます。これが日本人の「まじめ」の具体的な内訳だと思います。
結局、日本人に残るのは名誉、つまり原動力としての恥だと思います。ところが、ネトウヨのように、名誉だけを振りかざし、他の要素は抜け落ちてしまったような人間が急増している状況を見ると、原動力にすらなっていない。誠がないから、じゃあ負けないようにという発想がないのです。
こんなわけで、武士道は日本の国民性を強く形どっていたわけですが、どんどん消滅しています。僕が死ぬ頃には武士道は消えていくかもしれません。
私のひたむきに本を読む姿勢は、ある意味「武士道」なのかもしれません。少なくとも、新渡戸稲造はそう言っていました。
何はともあれ、我々の国民性を形作る「武士道」、皆さんにはありますか?


3周目:「我以外皆我師」
4周目:「中村天風氏教義・心身統一法」
5周目:「心身統一法実践編」
6周目:「中村天風式のヨーガとは…」
7周目:「私の好きなパワースポット」
8周目:「イルミネーションを見ながら感じること」
9周目:「偽証罪も動かぬ証拠が・・・」
10周目:「佐々木了雲先生に学ぶ」
11周目:「金融のプロから学ぶこと」
12周目:「一流になるためのコツとは・・・」
13周目:「「運命を拓く」を読んで <人間の心の在り方が人生を支配する>」
14周目:「マヤ暦とマヤ文明について」
15周目:「日本のTPP参加にてアメリカの圧力を感じること」
16周目:「砂糖が持つ依存症とは・・・」
17周目:「〜哲人・中村天風氏の人生観〜人はどう生きたらいいの?」
18周目:「河村武明さんから学ぶこと」
19周目:「バクテリアで身体をいつまでもハツラツと!」
20周目:「〜素頭をどう鍛えるかで人生が変わる〜」
21周目:「未来への言霊を読んで」
22周目:「『舩井幸雄を想う』を読んで・・・」
23周目:「不変のマーケティングとは……」
24周目:「衝撃の未来と新しい働き方とは?」
25周目:「小山会長(前船井総合研究所会長)の勉強会を受けて」
26周目:「スポーツから学ぶこと」
27周目:「マズローの神髄とは……」
28周目:「政木フーチから学んだこと・・・」
29周目:「竹布の素晴らしさとは・・・」
32周目:「元船井総研の小山会長の勉強会を受けて」
33周目:「ワールドカップラグビーからみる日本人の在り方」
34周目:「政木フーチの真髄を知る……」
35周目:「本物研究所が取り組んでいること」
36周目:「「ベストセラー作家 ひすいこたろう氏の講演会」に参加して」
37周目:「食を理解して、健幸に生きよう!」
38周目:「波動の第一人者 山梨浩利氏の講演会の感想その1」
39周目:「メンタル&スキルによってプロを目指す・・・」
40周目:「リオ・オリンピックで一番感じたこと」
41周目:「運命を拓くとは・・・」
42周目:「中村天風氏の「ほんとうの心の力」とは・・・」
43周目:「中村天風氏の「ほんとうの心の力」とは・・・第2弾」
44周目:「中村天風氏のほんとうの心の力とは・・・」
45周目:「中村天風氏のほんとうの心の力とは その3・・・」
46周目:「運命を拓く」
47周目:「藤井聡太四段から学んだこと…」
48周目:「やってみました!1日1食 長寿遺伝子が微笑むファスティングを実践して その1」
49周目:「やってみました!1日1食 長寿遺伝子が微笑むファスティングを実践して その2」
50周目:「〜天風氏の心にしみる7つの言葉(第1話)〜」
51周目:「〜天風氏の心にしみる7つの言葉(第2話)〜」
52周目:「新時代は健康のキーワードは抗糖化へ…」
53周目:「新入社員を迎える上で人財とは」
54周目:「新時代は健康のキーワドは抗糖化へ PART2」
55周目:「居酒屋さんでも健康提案」
56周目:「PLANの目的と立て方について」
57周目:「2018年本物研究所 感謝祭を終えて」
58周目:「あのホリエモンの発想力と行動力は素晴らしい」
60周目:「中村天風 言葉には強大な力が宿っている」
61周目:「人生の岐路にたったら この本を読んでみよう!」
62周目:「『そしてフェイク経済の終わりが仕組まれる』を読んで その➀」
63周目:「『そしてフェイク経済の終わりが仕組まれる』を読んで その�A」
64周目:「「OODAループ」と「PDCA」の違いについてPART1・・・」
65周目:「「OODAループ」と「PDCA」の違いについてPART1・・・」
66周目:「米大統領トランプ来日と真実の日本史について」
67周目:「すいません、ほぼ日の経営の書籍をみて・・・」
68周目:「熱中症対策について」
69周目:「ルパン三世から自由を学ぼう!〜自分を大切に、人に優しく〜」
70周目:「〜理想の上司を目指して〜」
71周目:「アドラー心理学書籍「嫌われる勇気」の感想文」
72周目:「光本勇介氏「実験思考」の感想文」
73周目:「「漫画バビロンの大富豪の教え」を読んで…」
74周目:「Fukushima 50を見ての感想」
75周目:「<リーチ マイケル>現在の生活とコロナ禍で求められる『ONE TEAM』についての感想」
76周目:「夏の甲子園中止で失うもの、得るもの」

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