船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。

書:佐野浩一
船井幸雄グループ社員の日々もの思ひ、考へる あの社員の一日を公開!
やっと読めた『裏切られた三人の天皇』
2020.10.8(Thu)
社名:(株)本物研究所
名前:藤原 かおり

 皆さまこんにちは。『舩井幸雄.com』&『新・舩井メールクラブ 〜The Real Intelligence〜』担当の藤原かおりです。
 金木犀の芳しい香りが秋を感じさせてくれます。皆さま、いかがお過ごしでしょうか?

 さて前回に引き続き、コロナで余暇が増えたおかげで長年積ん読になっていて、最近やっと読み終えた本を紹介させていただきます。
 かれこれ10年以上前の一時期、舩井幸雄がよく紹介していたものです。並々ならぬ内容が書かれているのが明らかだったのでドキドキしながら買いました。とはいえ本の分厚さと衝撃的な内容を受け入れる心の準備ができなかったこともあってか、長年読めずにいました。
 その本は、故・鹿島昇氏著『裏切られた三人の天皇』(新国民社)です。
 2007年当時、(読まれた方も多いとは思いますが、)この本について舩井幸雄は以下のように紹介していました。
http://www.funaiyukio.com/funa_ima/index.asp?dno=200708011
http://www.funaiyukio.com/funa_ima/index.asp?dno=200706004

 『裏切られた三人の天皇』を読み終えた感想は、分厚い内容ながらその伝えたいことはシンプルで、
「孝明天皇(北朝)は長州藩の忍者部隊によって暗殺され、その子睦仁も即位後直ちに毒殺された。そして睦仁とすり替えられた明治天皇は実は南朝の末裔という16才の大室寅之祐であり、孝明天皇の子ではなかった」ということです。
 これに関して鹿島氏は、弁護士という職業柄もあるのでしょうか、歴史的な資料を綿密に調べあげ、矛盾点や上記を証明する証拠となるような事実をこれでもか、というほど列記しています。
 熱い情熱も伝わるし説得力もあるので、きっと読めば大抵の人は、この内容はおそらく事実なのだろうと思うでしょう。

 私も読後は「そうか、明治天皇から日本の天皇は、それまでの長年の北朝系から南朝系に替わり、いまに至っているのか」と納得させられたのですが、本文後の(鹿島氏が書いたものではない)「解説」の文章を読んでさらに驚かされました。
 なぜなら(確証の表現はしていませんでしたが、)明仁上皇(第125代天皇)からどうやらその血筋は再度北朝系に戻っているようだと書かれていたからです。
 真相が気になるところですが、おそらく容易に明らかになることはないでしょう。

 そしてそもそも、天皇家の南朝と北朝とはどういったものでしょうか?
 天皇家が北朝と南朝に分かれたのは鎌倉時代半ばに遡ります。
 第88代天皇の後嵯峨天皇(在位:1242年−1246年)が、息子の後深草天皇(長男)(第89代天皇)よりも、次男の亀山天皇(第90代天皇)をかわいがり、皇位を無理矢理長男から次男に譲らせたことで兄弟間で対立が起こったことが、南北朝分裂のきっかけでした(『日本の伝記・足利尊氏』(集英社)参照)。
 「持明院統」が後深草天皇系(兄)の北朝であり、「大覚寺統」が亀山天皇系(弟)の南朝です。そこ頃、鎌倉幕府の仲介によって、持明院統と大覚寺統とが交互に皇位につく事(両統迭立)が取り決められていました。
 この南北対立の結末として、第100代の後小松天皇(在位:1382年−1412年)で南北朝は統一され、実質北朝が後世に引き継がれることになりました。しかしながら南朝もおとなしく引き下がったわけではなく、その後も南朝の遺臣たちによる皇位の回復を目指しての反抗は続いたようです。
 そういう経緯があっての明治天皇です。明治天皇は「南朝を正統」と裁断したと言いますから、これはたしかに、北朝系の睦仁がそのまま明治天皇だと考えると辻褄が合わないことになります。

 南朝系が明治天皇から復活して現在に至っている……というのでも個人的にまあ別に大きな不服にはなりませんが、自然の流れで考えるとやはり、実は(現在は)北朝に戻っている、と言われた方がしっくりと安心感が感じられるのも正直なところです。
 いずれにしろ、この南北朝に分かれた時期というのは日本にとって大きな亀裂というかひずみが生まれ、それが現在に至っても残っているというのは事実でしょう。
 しかもそのひずみが生まれた原因というのが兄弟間の嫉妬、というのも興味深いですね。
 これで思い出したのが旧約聖書に登場するカインとアベルです。カインとアベルも兄弟間の嫉妬がテーマのストーリーです。
 古今東西、問題や争いの発端は共通しているということでしょうか。ちょっと鳥肌が立ちました。


2周目:「鳥インフルエンザからニワトリを想う」
3周目:「日本の独立と個人の自立」
4周目:「資本主義について思うこと」
5周目:「“野性”を目覚めさせるには・・・」
6周目:「にんげんクラブ全国大会で気づいた“つながり”」
7周目:「歪みを正す方法」
8周目:「“グレー”からの脱却」
9周目:「“コンサバ”に思う」
10周目:「“野菜”は本当に健康にいいのか?」
11周目:「ロンドン・シティで感じた意外な“気”」
12周目:「フリーエネルギーとUFOの関係」
13周目:「最近読んでショックを受けた本」
14周目:「“寄り添う”ということ」
15周目:「“五井野イズム”に触れて……」
16周目:「秘伝のお茶と新コラム」
17周目:「偶然とは思えない3つのこと」
18周目:「「本物」は野性的!?」
19周目:「日本人の「水戸黄門」幻想」
20周目:「嫉妬の時代」
21周目:「久しぶりに会った舩井幸雄」
22周目:「舩井幸雄との出会いを思い出してみました。」
23周目:「後から思い出してみるといろいろシンクロがあったこと。」
24周目:「竹中平蔵とは何者か。」
25周目:「足指から目覚める?」
26周目:「舩井SAKIGAKEフォーラムが無事終わりました。」
27周目:「私にとっての12月25日」
28周目:「“本物の健康”を追求するセミナー」
29周目:「最近ビックリした、アンチエイジングのエネルギー」
30周目:「舩井幸雄の「氣」の力を想う」
31周目:「「願い」のちから」
32周目:「本物時代の到来」
33周目:「Dr.コパさん」
34周目:「一神教vs多神教」
35周目:「空海から義経へ」
36周目:「“ミンパク”を知っていますか?」
37周目:「人生に難がやってくる意味」
38周目:「旅先でのシンクロ」
39周目:「オザケンの「うさぎ!」」
40周目:「宇宙での生活」
41周目:「最近のおススメ!2つ」
42周目:「竹田和平さんがメンターと出会われた神社」
43周目:「『君の名は。』とムー」
44周目:「卵がけごはんがごちそうになる・・・」
45周目:「「雑草魂」はもう古い?」
46周目:「銀座のはちみつ」
47周目:「ひょっこり見つかった舩井幸雄の健康情報」
48周目:「加計学園問題で揺れる今治市の可能性」
49周目:「“品格”について考えてみる。」
50周目:「“差別”から歴史を読み解く岸田秀さん」
51周目:「おすすめワイン」
52周目:「会津への旅」
53周目:「究極の“じっくりコトコト”」
54周目:「バリ島でのニュピ体験」
55周目:「「舩井フォーラム ザ・ファイナル」と生アーモンド」
56周目:「リピート必至の逸品」
57周目:「ドアーを閉めさせていただきます」
58周目:「都内でも八十八ヵ所巡り」
59周目:「健康指南 〜アーユルヴェーダより〜」
60周目:「おやつの力」
61周目:「昭和が歴史になる前に読んでおきたい本」
62周目:「わたしの太宰治」
63周目:「パリでも一風堂」
64周目:「カリスマの生き方」
65周目:「奄美大島に伝わる“ミキ”」
66周目:「お茶の力」
67周目:「みんなの力 〜「本物研究所感謝総会&“ほんもの”未来フォーラム2019」開催〜」
68周目:「二つの「こうどうかん」」
69周目:「モノを捨てよ世界へ出よう」
70周目:「自己理解と他者理解を深めるためのとっておきのツール」
71周目:「インフルエンザ対策にオススメの健康法」
72周目:「「総理」と「草履」は使い捨て」
73周目:「オーストラリアの森林火災とバンクシア」
74周目:「肺炎のウイルスから思うこと」
75周目:「いまは「本物時代」を迎えるための準備期間?」
76周目:「元号について改めて考えてみる」
77周目:「白も、黒も。みんな違って、みんないい」
78周目:「いつか、Go To ごと」
79周目:「千島学説のびっくりするウイルスの捉え方」

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