船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井幸雄グループスタッフによるコラムページです。
日々仕事をする中で感じていることなどを自由に語ったページです（このページでは、便宜上、船井幸雄を“船井会長”と呼び、敬語表現を使わせていただいています。ご了承ください）。

　「整理整頓は大事である」という話はよく耳にします。整理整頓された部屋にいると、自分の頭の中も整理されたような気がします。船井会長も、整理整頓の重要性を本にも書いていたり、「整理整頓の極意は捨てることだ」とよく言います。
　私は整理整頓があまり得意ではないというか、ものが捨てられなかったりします。　
　「これはまた使う時がくるかもしれない」、「これは再利用できるかもしれない」と思ってしまうのです。良く言えば、エコ活動をしています。しかし、「塵も積もれば山となる」という言葉通り、いつの間にか、ものが増えてしまいます。

　掃除やごみ捨ても毎日こまめにしておくと、掃除もそんなに大変ではないのですが、ついついため込んでしまうのです。そんな部屋に住んでいると、出張先でホテルに泊まるのが楽しみになります。きれいに片づけられた部屋に行くと、とても気持ちが良いです。きれいに磨かれた洗面台で手や顔を洗う喜び。ピカピカのバスタブでお風呂に入り、のりのきいたシーツが敷かれたベッドで眠ると、とても心地が良いです。
　片づけた方が良い、ということが分っていても、目先の用事、日々の生活に追われて、苦手な掃除はつい後回しになってしまいがちです。
　そんな生活を長年していましたが、先日、あるセミナーに参加して、片付けが楽しみになりました。セミナーの最後に、特別にということで「散らかった場所と、整理された場所での力の入り具合の違い」という実験をしてくださいました。

　実験方法は簡単です。テーブルの近くで二人一組になり、一人が床に仰向けに寝て、もう一人がその人の上半身を起こすというやり方です。このテーブルがポイントになります。テーブルを適当に置いて、そのテーブルの上に乱雑にコップや文房具、本を置きます。乱雑に適当に配置されたテーブルの状態でも起こすことはできます。
　次に、部屋の壁に平行にまっすぐテーブルを置き、テーブルの上のコップを内側に置き、文房具も並べ、本もきちんと重ねて置いた状態で、同じことをするとさっきよりも楽に、もう一人の人の上体を起こすことができました。
　この実験を見て「整理整頓をした方が良い」と世間で言われていることの意味が分ったような気がしました。日々の生活に追われて、片付けを後回しにするよりも、整理整頓を日々心がけ、効率的に、日々の生活や仕事をした方が良いということがよくわかった実験でした。普段１０の力を使うことも、整理整頓をしておくことで５くらいの力でも１０のことができるということなのだと思います。
　その他にも、同じ実験で、その人に触れる前に「よろしくお願いします」と大きな声で姿勢よく言った方が、何も言わずに触るよりも、はるかに楽に人の上体を起こすことができました。
　姿勢よくすること、大きな声で挨拶をすることの重要性、整理整頓の重要性が目に見えて分るおもしろい実験でした。皆さまも良ければお試しください。

　このセミナー自体はそういう内容のセミナーではなかったのですが、帰る少し前にこの実験があり、この実験がとても印象に残るものとなりました。
　余談ですが、いろんなものに参加すると、こういうおもしろい情報に「棚からぼた餅」状態でありつけるので、今後もおもしろそうなセミナーに積極的に参加していきたいと思いました。


１１周目：「船井流　読書　（テーマ：船井会長から学んだこと）」
１２周目：「株式会社　船井本社　熱海本社　（テーマ：私から皆さまにお伝えしたいこと）」
１３周目：「気付かせる達人、船井幸雄会長　（テーマ：船井会長から学んだこと）」
１４周目：「背中を見せる　（テーマ：船井会長から学んだこと）」
１５周目：「経営の神様はファッションにも精通している！？　（テーマ：私から見た船井幸雄）」
１６周目：「ＫＪ法とＭＮ法？！　（テーマ：船井会長から学んだこと）」
１７周目：「船井会長のホワイトデー　（テーマ：船井会長から学んだこと）」
１８周目：「竹の子が教えてくれること。　（テーマ：船井会長から学んだこと）」
１９周目：「自分らしく生きる　（テーマ：船井会長から学んだこと）」
２０周目：「船井流　買い物術　（テーマ：私からみた船井幸雄）」