船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井幸雄グループスタッフによるコラムページです。
日々仕事をする中で感じていることなどを自由に語ったページです（このページでは、便宜上、船井幸雄を“船井会長”と呼び、敬語表現を使わせていただいています。ご了承ください）。

　もっともっとたくさん……という根本発想から成り立つ資本主義のシステムそのものが、音を立てて崩れようとしている昨今、これからの人生について考えることが多くなりました。

　いちばん大事にしたいものはなんだろう？
　人生で達成したいことはなんだろう？
　どういう環境で、だれとなにをやっていきたいのだろう……。

　何かを決断するときには、まわりの価値観や言動にふりまわされず、じぶんの本心にきいてみるのがいちばん確実な方法かもしれません。それを選んだら、自分のこころが喜ぶのか、それとも苦しくなるのか。

　このあいだ、知り合いの人と話していて、言われたことがありました。
　「ほとんどの人は、完璧な自由より、ある程度制限のあるほうが好きなんですよ」
　私は、この言葉に愕然……。
　「私は何より自由が好き。だから、どんな人も自由が好きに決まっている」といつも思っていましたので、制限や束縛を好む人がほとんどだ、といわれて「どうしてですか？」と聞き返しました。
　「まるっきり自由にしていいよ、と言われると、かえって困るんですよ。何も決められなくなる人のほうが多いんです。自分で決めたら、その結果に対して責任を負わなければなりませんから……。だから社長になって、自分で決めて印鑑を押していいよ、と言われても、それよりは言われたことをやっているほうが気楽でいいという人のほうがはるかに多いんです」と言われました。
　たしかにそうです。責任を負うのがいやだ、という人は多いでしょう。

　自由と責任は表裏一体なんですね。
　ホ・オポノポノでも「経験すること、見聞きすることのすべては、あなたの責任である」といいますけど、じぶんに起こることは全部じぶんの責任だ、と引き受けられるまで、人は本当の自由からは遠いのかもしれないと思います。

　「君が奨めたからこれを選んだ。そうしたらこんな目に遭った。この責任はどうしてくれるんだ？」と言うのも、本当はおかしなことではないでしょうか？　人がいくら奨めても、選ばないこともできたはずです。最終決断はじぶんが下したのですから、責任は自分にあるのです。

　私は、何かを禁止されることと、あれこれ一方的に指図されることが、子どものときから大嫌いでした。だから、人のことを束縛するのも嫌いです。
　けれど、束縛されるのが好きな人もいるのです。

　このことは、未来をつくっていくのに、大きな分かれ目があるように思います。人に決めてもらうのが好きな習性どおりに何気なく生きていると、気づいたら、回りは束縛、制限だらけ……という事態になっているかもしれません。その時に嘆いても後の祭りです。

　「これはいや」「これはやりたい」というハッキリした意思をもっていないと、じぶんの人生の主になることはできないでしょう。
　だれしも自分の人生の脚本家であり、監督であり、主演者であるのが、だれにも当てはまる真実であると思います。
　

１周目：「淀のお墓と赤ちゃんの泣き声　（テーマ：私からみた船井幸雄）」
２周目：「心に花園を　（テーマ：ひそかに続けている私の習慣）」
３周目：「健康のクセづけについて　（テーマ：船井幸雄グループに入って変化したこと）」
４周目：「大事にすると安心できる　（テーマ：船井会長と山本富士子さんに学んだこと）」
５周目：「ホ・オポノ・ポノ　（テーマ：船井会長のブログから教わったこと）」
６周目：「私が最近教わったこと　（テーマ：私が最近学んだこと）」
７周目：「抱きしめの効用　（テーマ：私から皆さまにお伝えしたいこと）」
８周目：「平常心と即時処理　（テーマ：私からみた船井幸雄）」
９周目：「無言の屈服　（テーマ：仕事をしていて感動したこと）」
１０周目：「求めよさらば与えられん、叩けよさらば開かれん（私から皆さんにお伝えしたいこと）」
１１周目：「日の出の効用（テーマ：私から皆さまにお伝えしたいこと）」
１２周目：「忙しいときこそ　（テーマ：船井会長や娘の本から教えられたこと）」
１３周目：「思考エネルギー　（テーマ：私から皆さまにお伝えしたいこと）」　
１４周目：「神さまは私の恋人　（テーマ：私から皆さまにお伝えしたいこと）」　
１５周目：「朝の喜び　（テーマ：私から皆さまにお伝えしたいこと）」　
１６周目：「結婚２０年を振り返って　（テーマ：私から皆さまにお伝えしたいこと）」　
１７周目：「初めてのインド旅行　（テーマ：私から皆さまにお伝えしたいこと）」
１８周目：「過去の断裂を修復して　（テーマ：最近私が感じたこと）」　
１９周目：「心をワクワクさせる「ほんもの」　（テーマ：最近私が感じたこと）」　
２０周目：「いのちをかける男らしさ　（テーマ：船井会長から学んだこと）」