中村陽子の都会にいても自給自足生活
このページは、認定NPO法人「メダカのがっこう」 理事長の
舩井幸雄は生前、中村陽子さんの活動を大変応援していました。
前回2017年1月の田の草フォーラムから今回までは激動の2年間でした。同年3月に種子法廃止、あれからたくさんの法律が改正(改悪)されています。種子法も廃止、水道法も改正され、世界で1位なのは、農薬の規制緩和と、遺伝子組み換え作物の承認数で、性懲りもなく原発再稼働し平和憲法も改正する段取りをし、国民のだれも望んでいないことがどんどんと進められていきます。考えてみれば命にかかわることばかり、次世代に申し訳なく、どうして国が国民を守ろうとしないのか、こんな国にどうして税金を払わなければならないのかと、怒り心頭の毎日です。
ところがこの2年間、アメリカの公文書の開示などにより、日本の政治が国民の方を向いていない理由がわかりました。もし多くの日本国民がこのことを知れば、必ず変わると思うのですが、どうでもいい情報をいっぱい流し重要なことを知らせないマスコミのせいで、知らない人のなんと多いことか!たとえ伝えられたとしても、大して驚かずどうせそんなことでしょう、と冷め切っていたり、生活のために働くのに精いっぱいで本気で怒れる人がほとんどいません。このまま何もしないでいると、次世代に残してはいけないものが増え続けます。
こんな状況の中で、田の草フォーラムに集まる人たちが仲間となって、世界のハゲタカ集団がどんなに頑張っても奪うことができないもう一つの日本を生み出すことができればいいなと思っています。日本の宝は、農薬・化学肥料を入れない生きものいっぱいの田んぼです。畑も含めて日本の有機栽培の面積割合は0.4%、そのうち有機JASの田んぼは0.01%、有機JAS以外の有機田も含めると多分0.02%、5000人に一人しか安全なお米を食べられないことになります。この貴重なお米を子どもたちに食べさせようと学校給食に有機米100%使う自治体が出てきました。今回発表していただくいすみ市です。
給食の現状は悲惨です。日本の給食事情は質よりも安上がりを追求し、小泉内閣のころから民間委託を勧めています。現在、民間委託が全国では45%、首都圏では90%以上です。聖域なき構造改革でお米の補助金もなくなりました。しかし1小学校からでも1自治体からでも始めればいいと思います。給食を食べている家庭の保護者から声を上げるのが一番実現しやすいです。メダカのがっこうの会員の中には、有機米給食のいすみ市で子育てしたいと移住する家族も出てきています。安全給食は今後、子育てしたい地方自治体の移住人気ランキングになると思います。子どもたちには、安全で体に良いものを食べさせるのです。1日1回の給食の成果は必ず出ます。体験者を増やし実績をつくるのです。
今年メダカのがっこうは、食と農と環境に意識が高い国民を動かそうと思います。その方法は、それぞれの体内に蓄積しているグリホサートやネオニコチノイドの測定です。これは、アメリカのスーパーにNonGMOと、オーガニックの棚を作らせたお母さんゼン・ハニーカットさんの手法です。ある州議会では議員全員の尿からグリホサートが検出されて、使用禁止に動いたそうです。日本の国民は、世界で一番遺伝子組み換えの原料を使った食品や遺伝子組み換え飼料による肉や乳製品を摂っています。口にするものすべてがオーガニックのものでない限り検出されます。自分や子どもの身体から使ったことがないグリホサートが検出されたら本当にびっくりすると思います。その時 人は動くのだと思います。
このように、今の日本は、昭和20年の敗戦時の焼け野原のように、何もかも大切なものを奪われています。当時より今の方が、政府や企業のトップが次世代に何を残すかを考えていない点で、本当の敗戦状態です。厄介のことに、スーパーやコンビニにはキレイ・オイシイ・ヤスイ商品がビッシリ並びんでいますが、健康な体を作る食品しか見えない魔法のメガネをかけると、陳列棚は空っぽ同然なのです。私も出来れば直視したくありませんが、次世代に残す食べ物を選ぶためにガイドブックづくりを頑張ります。
それからみんなの種子や自家採種を続けるために、どうしたらいいかも考えます。
野口種苗の野口さんが種子法廃止に賛成だとか、種苗法で自家採種原則禁止になっても登録品種だけだから大丈夫だとか、考え方も様々で楽観的な見方もありますが、全体の流れを見ると、生きるのに必要な水や食料で儲けようとしている勢力の戦略がほぼ完了し終盤に来ていることに違いはないのです。
田の草フォーラムの発表者である実践農家は、草と共生しながら稲を元氣に育てるそれぞれの知恵や自然を見る目を持っている本当にすばらしい方々です。二日目には自然農法センターの岩石真嗣理事長と、民間稲作研空所の稲葉光國理事長が、整理・解説してくれます。また現代農業の編集者山下快氏から種苗法の解説もあります。全員参加のパネルディスカッションもあります。
都市部で生活する人は、食料をお金で買うだけの生活をしていると、種や水や食を征服しようと思っている彼らの思うつぼです。日本の土と水と生きものたちを慈しんでお米を育てている農家の人たちの話を聞きに来てください。私は資料を作りながら、感動で涙が出ます。聞いた方がいいお話ばかりだと中村陽子は思います。
第8回田の草フォーラムは2月2日と3日、代々木のオリンピックセンターです。1泊2日の研修で交流会まであるのに、なんと全費用が12000円とべらぼーに安いです。私も泊まります。ゆっくりお話ししましょう。30日締め切ります。お待ちしています。
メダカのがっこうのHPのショップから申込できます。
→ http://npomedaka.shop-pro.jp/?pid=138381128
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2019年12月2日〜12月12日 アメリカを変えたママがやって来る!日本のお母さんたちも、アメリカのママたちに続こう! |
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首のタオルにシュレーゲル青ガエルが
いるので、とてもうれしそうな顔を
してい ます。
1953年東京生まれ。武蔵野市在住。母、夫の3人家族。3人の子どもはすべて独立、孫は3人。
長男の不登校を機に1994年「登校拒否の子供たちの進路を考える研究会」の事務局長。母の病気を機に1996年から海のミネラル研究会主宰、随時、講演会主催。2001年、瑞穂(みずほ)の国の自然再生を可能にする、“薬を使わず生きものに配慮した田んぼ=草も虫も人もみんなが元氣に生きられる田んぼ”に魅せられて「NPO法人 メダカのがっこう」設立。理事長に就任。2007年神田神保町に、食から日本人の心身を立て直すため、原料から無農薬・無添加で、肉、卵、乳製品、砂糖を使わないお米中心のお食事が食べられる「お米ダイニング」というメダカのがっこうのショールームを開く。自給自足くらぶ実践編で、米、味噌、醤油、梅干し、たくあん、オイル」を手造りし、「都会に居ても自給自足生活」の二重生活を提案。神田神保町のお米ダイニングでは毎週水曜と土曜に自給自足くらぶの教室を開催。生きる力アップを提供。2014年、NPO法人メダカのがっこうが東京都の認定NPO法人に承認される。「いのちを大切にする農家と手を結んで、生きる環境と食糧に困らない日本を子や孫に残せるような先祖になる」というのが目標である。尊敬する人は、風の谷のナウシカ。怒りで真っ赤になったオームの目が、一つの命を群れに返すことで怒りが消え、大地との絆を取り戻すシーンを胸に秘め、焦らず迷わずに1つ1つの命が生きていける環境を取り戻していく覚悟である。
★認定NPO法人メダカのがっこうHP: http://npomedaka.net/