船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる
このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。
名前:江尻 みゆき
にんげんクラブの江尻です。
先日、会社の帰りに二人の息子と待ち合わせをし、パスポートの更新をしに銀座の交通会館に行って来ました。せっかく銀座に来たので美味しそうなレストランを探そうということになりまして、オイスターバーに入りました。日頃息子達も各自忙しく、一緒に外食をするのは久しぶりでした。
兄が将来の夢を話すと、5才離れている弟は「話についていけない」というのでわかりやすく説明してやりました。兄と弟で将来のことを語り合っている側で飲むお酒は格別美味しかったです(もちろん、オイスターも最高でした)。
帰りは、新橋まで歩いて地下鉄に乗りました。ここの所、毎日引越しのバイトをしている兄はちょっと疲れ気味で、不機嫌になっていました。電車が来て兄がまっさきに座席に座りました。弟が座るかどうか迷っていると、兄の隣に座っていた白髪のスーツを着た紳士が席を立ち、スペースを私達に譲ってくれました。
弟は生真面目なタイプなので、すぐにお礼を言いました。その時、兄の携帯に誰かから連絡があり「今電車の中だから、かけなおす!」と電話にでた瞬間、私達に席を譲ってくれた白髪の紳士がいきなり兄が足を組んでいるふくらはぎあたりを「バシーン!!!」とぶって「電車の中では携帯はダメだとかいてあるだろう!」と叱りました。私はすぐに「すみません!!」と謝りました。車両の中は気まずい雰囲気、弟は下を向いたまま、兄はふくれっ面、、、、降車の際、私がもう一度その白髪の紳士に「すみませんでした」と謝ると、(いいんだよ!)という風に頷いて手を振ってくれました。
私は心の中でありがたいと思いました。
その後改札を出て、三人でトボトボと自宅まで歩きながら「あのおじさん、きっと学校の先生か何かじゃないかな」と子供達に言いました。なぜなら、怖いけれど愛情が感じられる叱り方のように思えたからです。「俺だって電車の中だからって相手に言って切るとこだったんだよ」と兄。しかしながら、メールで返信するなり、ラインで返信するなりすべきだったという結論に達しました。見て見ぬふりの人がほとんどの中、注意をしていただいてありがとうございました。
昨日、その兄がバイトから遅くに帰って来ました。引越し先のお客様から赤ワインかシャンパンの好きな方を持って帰っても良いとの事で、「お母さんは赤ワインのほうが好きだと思って、こっちをもらってきたよ。少し遅い母の日のプレゼントだよ」と言って赤ワインをくれました。それを見ていた弟はきっと何かを感じたことでしょう。
本日は我が家のちょっとした話になってしまいましたが、見ず知らずの白髪の紳士との出来事を皆様にも知っていただきたいと思い書かせて頂きました。
大人が子どもと真剣に向かい合うことが難しい世の中になって来ましたが、それは良い世の中になるために必要不可欠のことではないでしょうか。あたりまえのことが大切なのですね。
最後まで読ん下さいましてありがとうございました。
12周目:「私の自立への第一歩……」
13周目:「世界中の石は繋がっている」
14周目:「2012年変革の年」
15周目:「朝の集団行進」
16周目:「感謝」
2013.06.27: 共生時代での卸問屋の役割
2013.06.26: 『「甘え上手」な子育て論』を読んで
2013.06.25: 出雲王朝の真実?
2013.06.24: 「笑いとばせ」という感性
2013.06.21: わたしの平和
2013.06.20: 四つの幸せ
2013.06.19: 健康長寿を目指して
2013.06.18: 社会人の当たり前
2013.06.17: 〜哲人・中村天風氏の人生観〜人はどう生きたらいいの?
2013.06.14: 竹布(TAKEFU)開発者相田雅彦社長
2013.06.13: 電車の中での出来事
2013.06.12: イヤシロチ化を実感
2013.06.11: 情熱は足りているか
2013.06.10: 木村さんのリンゴ 小原田さんのまなざし
2013.06.07: 目には見えないけれど
2013.06.06: 映画フードインクを見て
2013.06.05: 出張のメリット
2013.06.04: タイムリーな情報をお届け!音声配信にチャレンジ!
2013.06.03: 神田神社