船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる
このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。
名前:横濱 朋子
みなさん、こんにちは。
紫陽花のお花がきれいな季節になりましたが
いかがおすごしですか?
私は、会社で行うイベント関係のマネジメントをさせていただいています。
どうぞよろしくお願いいたします。
さて、今日は「竹布」についてお伝えさせていただきます。
1999年のある日のこと。
開発者である株式会社ナファ生活研究所の相田雅彦さんは
ふと、竹から繊維をつくろうと決意しました。
「綿や絹や麻等、先輩の繊維はあるのだから竹を繊維に出来ないことはない」と思い、過去の研究成果を書店に調べに行くことに…。
しかし竹から繊維を作る方法など、どこにもありませんでした。
繊維に限らず「竹」に関する本は当時ほとんどなかったのです。
相田さんはやろうと思ったら、出来るまでやめられないご性分のため
「国会図書館に行ったら、論文位はあるのでは…」と思われたそうなのですが、
やはりここにもありませんでした。
最初の2年間は様々な種類の竹からパルプ→繊維…と試作をくりかえしました。
試行錯誤しながら2001年、何とか形になり、最初の「ボディタオル」がやっとできました。
綿や絹やボディタオルと比較して、3ヵ月ほどご自身のからだで実験してみましたが、
竹のタオルだけがにおわなかったのです!
一方、他のタオルは、かびてしまいました。
日本は大変湿気の多い国で、風呂場は特に湿気がすごいのですが、
竹布のボディタオルだけは時間が経っても、おろしたての匂いが続いたのです。
そこで、日本食品分析センターにお願いをして抗菌テストをすることにしました。
ちょうどその時、病院でMRSAという院内感染の菌で、
患者さんが亡くなるということが重なっていたので、そのやっかいなMRSAで実験することになりました。
綿と竹に40,000個の菌を接種。
それを37度に保って、18時間後の結果、
綿が400万個に増えたのに対し、竹はなんと0になっていました!
これには食品分析センターの方も大変驚かれました。
1万年の繊維の歴史の中で、繊維自体に抗菌力があるのはこの竹布が初めて。
新しい繊維の大発見。
過去になかったことが新しく生み出されたということは
そこに必ず役目があるはず。
相田社長は考え続けました…。
午後の15時くらいにお電話いただいて自分はどう
やって家に帰ったかも覚えていないとおっしゃいます。
その意味がわからなければ自分が、翌日からどういう方向に向かって
開発をしていけばいいかわからなかったため、
ずっと考え続けたのです。
そして深夜、ふっと頭に浮かんできた言葉。
それが
「人が最も傷み苦しむその時に、そっと傷に寄り添い、ただ快癒を祈る一枚のガーゼ」
でした。
抗菌剤を使わない天然抗菌竹繊維。
それでガーゼを作って直接傷に、そのまま肌にあてられたらいいよね。
これが、未来へ続くコンセプトとなったのでした。
それから12年。
「竹の繊維で糸を紡ぎ、生地にして、傷にそっと寄り添うガーゼをつくる…。
そしていつか、医療の現場に届けたい。」
その想い一筋に、竹繊維100%のもの作りにこだわり、
素材開発、技術革新に大半の月日を捧げ、竹の育成、医療用ガーゼの国内生産化へと、
幾多の壁を乗り越えながら粛々と歩みを進めてこられました。
その間、TAKEFUU(竹布)は、木綿や絹ですら負担の重いアトピーや
敏感肌の方でも安心して使っていただける様々な製品に姿を変え、
多くの方々にご愛用いただいてきましたが、今後はいよいよ、
医療現場へ向けて羽ばたいてゆきます。
『守布(まもりぬの)』と名づけられた国産の竹布ガーゼが、
原点でもあるこの念願の使命を果たしてゆくことになります。
皆様にも、ぜひ応援をお願いできたらと思います。
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3周目:「大地震」
4周目:「いざ鎌倉へ!はせ参じるらん」
5周目:「肥田式強健術とは」
6周目:「一流の集中力」
7周目:「記者クラブ」
8周目:「こころの故郷『森のイスキア』」
9周目:「絆」
10周目:「奇跡の七号食」
2012.06.28: 「日本語」を考える−その4
2012.06.27: 日本一の波動学者、言語学者、宗教研究者の七沢賢治さんに逢えます
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