船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる
このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。
名前:塚田 明彦
イリアール株式会社の塚田です。
今回は、「おかあさん」という言葉について、少し書いてみたいと思います。
皆さんは自分の母親に声をかけるとき、何と呼びますか?
「おかあさん」「かあさん」「ママ」「おかあちゃん」「かあちゃん」「おふくろ」「おっかさん」「おかん」「おかあ」「おっかあ」「ははうえ」「かかさま」「おたたさま」「名前で呼ぶ」「あだ名で呼ぶ」etc……。
日本には、昔からたくさんの呼び方がありますが、現代の代表格は「おかあさん」です。語源には、平安時代から高貴な方の奥方の呼称である「おかたさま」が変化したものなど、諸説ありますが、実際に全国で使われるようになったのは、明治時代に必要に迫られて、国家プロジェクトとして作られた「標準語」(「日本語」を考える−その4をご参照ください)に選定されてからです。
標準語のベースとなった、当時の東京山の手で使われていた「おかあさま」と、下町の「おっかさん」の中間のイメージで、だれでも使いやすい言葉として作られた、と言っても良いと思います。
「ママ」は戦後になってから、アメリカの影響を受けて使われ始めたと思っている方が結構多いのではないでしょうか。これも諸説がありますが、「おかあさん」が使われだした明治後期の頃、洋行帰りの貴族の家庭の言葉が、一般に広まったというのが有力のようです。
パパママの呼び方がはやり始めると、日本を代表する俳人であり小説家の高浜虚子がパパママ反対を唱え、それに対し、与謝野晶子が「日本は文字も法律も外国から移植した。ことさら忌む理由なし」と反論し、論争が起きたり、昭和9年には当時の文相が、「近頃、パパだのママだのがはやっているが、もってのほかだ。日本古来の孝道がすたれる。直ちに駆逐せよ」との発言で物議をかもしたこともあったとか。
使われ始めて一世紀が経った今では考えられない話ですね。どの呼び方であっても、赤ん坊が最初に覚える言葉のひとつであり、子が親を思う気持ちのこもった言葉「おかあさん」。暖かみと優しさ、そして強さを併せ持つ、私の大好きな、すてきな言葉の一つです。これからも大切にしたいものですね。
ちなみに「おとうさん」「パパ」も、もちろん一緒です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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6周目:「自分にしかできないこと−その2」
7周目:「自分にしかできないこと−その3」
8周目:「「正しい日本語」を考える−その1」
9周目:「「日本語」を考える−その2」
10周目:「「日本語」を考える−その3」
11周目:「「日本語」を考える−その4」
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