船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる
このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。
名前:広川 裕子
『船井幸雄.com』をご覧の皆様こんにちは。
イリアール株式会社販売促進部の広川です。
秋も深まってきましたね。
東京にも寒気が流れ込み、いよいよ冬の到来を感じます。
昨年の今頃でしょうか。
チューブちゃんが亡くなったのは。
毎朝、自宅から駅に向かう道の途中にタイヤ屋さんがあります。
チューブちゃんは、そのタイヤ屋さんの愛猫でした。
いつも、店内に置いてもらった専用のタイヤの中でほっこりと丸まって寝ていました。
気が向けば店のウィンドー越しに、通りかかる人に愛想を振りまく、とても可愛い女の子でした。
私も、当時3歳だった息子も、たちまち彼女のファンになり、前を通るたびに、自転車を止めて、チューブちゃんに話かけていました。
外からの声はよく聞こえるようで、「フニャーン」と可愛い声で返事をしてくれることもありました。
チューブちゃんは、毎朝、タイヤ屋さんのオーナーと一緒に出勤し、夜は閉店準備をするご主人様の傍でキャットフードを食べていました。
ところが、ある日を境に、チューブちゃんの姿が見えなくなりました。
数日経ったある日、「チューブは天国へ旅立ちました。今まで可愛がって下さってありがとうございました」というメッセージが店頭に貼り出されました。
店の前を通りかかる人の大半は足を止めて、その貼り紙を見ていました。
そして、その数日後から、驚くほど多くの花束やメッセージが店頭に飾られるようになりました。
それは、タイヤ屋さんのオーナーが用意したものではなく、ほとんどが、私や息子のような通行人からの贈り物のようでした。
「チューブちゃん、ありがとう」という、子供の寄せ書き、ウィンドー越しに撮影されたたくさんの写真、彼女が食べていた銘柄のキャットフードや玩具。
彼女がたくさんの人に可愛がられ、愛されていたことを知りました。
チューブちゃん専用タイヤは今も店頭に置かれ、中には生前の写真が飾られています。
将来、今の自分を振り返る時。
慌ただしい朝の風景や、息子を後ろに乗せた自転車を立ち漕ぎする自分の姿と一緒に、チューブちゃんの姿を、あたたかい気持ちで思い浮かべるでしょう。
子育てや家事と仕事を両立するのは、本当に大変なことだと痛感している毎日。
時間に追われる中でも、道端のちょっとした風景に足を止める余裕は持って過ごしたいですね。
子供を持つ母親に理解を示して下さる環境に感謝しながら、逞しいお母ちゃんとなれるよう、本日も頑張ります!
13周目:「シンクロの不思議」
2012.11.29: 情熱大陸チーム
2012.11.28: “寄り添う”ということ
2012.11.27: 命のメッセージ
2012.11.26: ダライ・ラマ14世の講話を聴いて考えたこと
2012.11.22: 良い思いを持ちつづけ、中道で
2012.11.21: モノを作る、手にすること
2012.11.20: チューブちゃんのこと
2012.11.19: 象さんのこどもも本当にお鼻が長いの?
2012.11.16: 10周年を迎えるにあたって
2012.11.15: 祈り
2012.11.14: 儲かるお店はマンダラづくりにあり
2012.11.13: 中村天風先生の言葉
2012.11.12: 東経135度+αの旅で感じたこと
2012.11.09: 歩くことが楽しくなってきた
2012.11.07: 次の山を目指して
2012.11.06: エッセネ派とアーミッシュと縄文人
2012.11.05: パワースポット巡り
2012.11.02: 思いとイメージ
2012.11.01: 「運命を拓く」を読んで <人間の心の在り方が人生を支配する>