船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。

　舩井幸雄.comをご覧の皆様こんにちは。
　イリアール株式会社の広川裕子です。

　私の一日は「一年生でならう漢字８０字が一目でわかるポスター」を眺めることから始まります。（トイレに貼っているからです。）
　漢字の成り立ちのイラスト、使用例、読み方が分かりやすく書かれたポスターです。昨年の今頃は漢字の無い世界に居た息子は、この一年で「だいすき」を「大すき」と書くようになりました。

　先日、私の隣席に座るスタッフの金子香奈と話をしていた時のことです。
　彼女は、イリアール株式会社の名物キャラクターとも言える、とても面白い人です。
　「周りを明るくさせる人」なのですが、この表現は一般的に使われすぎていて、彼女を表すには十分ではありません。誉められると素直に喜んでくれるので、誉めたこちらが嬉しくなります。

　先日は、「金子さんて、根が明るいから素敵よね」と誉めました。
　打てば響く反応で、彼女は「そうですかぁ？！」と目をパチパチさせました。
　その目を見て、私は彼女が「ネ」と「メ」を聞き違えたのだと気づきました。
　「目が明るい」を「目が輝いていて素敵よね」とか、そのような意味と解釈してアピールしたのでしょう。

　そこで、「漢字ってスゴイ！」と感動したわけです。

　「ネガアカルイ」「メガアカルイ」……ひらがなやカタカナで書くと意味を解釈するのに少し時間がかかります。
　「メガアカルイヒト」「メガアカイヒト」……こんなに違う意味でも、理解するのに頭の中で変換が必要です。「目が明るい人」「目が赤い人」こう書けば、瞬時にイメージできるのに！

　当たり前のことに、何を今さら……とあきれないで下さい。

　「かれはいしゃになった」を「彼、歯医者になった」と読むか、それとも「彼は医者になった」と解釈するか。どちらにとっても成立する平仮名の文章例をインターネットでいくつも見かけました。
　文の意味を伝えるということにとどまらず、漢字にはその一文字が持つ意味やイメージがあります。一文字で複数の響き（読み方）を持つのも漢字の魅力でしょう。

　パソコンで文章を書くようになるにつれ、どんどん忘れていく漢字……。
　「目」と「耳」を混同して悩む息子と一緒に、もう一度、小学一年生から始まる漢字の世界を楽しんでいきたいと思います。

　最後までお読みいただき、ありがとうございました。


１３周目：「シンクロの不思議」
１４周目：「チューブちゃんのこと」
１５周目：「親の心子知らず」
１６周目：「最高の褒め言葉」
１７周目：「＋αのサービスを」
１８周目：「Ｇの恐怖」
１９周目：「２０１３年夏の想い出」
２０周目：「一期一会を感じたこと」
２１周目：「言い訳大臣と勇気レンジャー」
２２周目：「斜４５度後方」
２３周目：「泣く技術」
２４周目：「匂わない日々」
２５周目：「想い出音」
２６周目：「ならば、どう生きる？　〜『いのちの革命』を読んで〜」
２７周目：「文字から気づく意外な自分」
２８周目：「なんとなく、ナマハゲを思う」
２９周目：「なんとなくナマハゲを思ったあと、妖怪について考える。」
３０周目：「何か食べたい！」
３１周目：「体感時間」
３２周目：「伝える言葉」
３３周目：「地味な私の楽しい週末」
３４周目：「新人くんの舩井フォーラム2015」
３５周目：「生かされていると感じたこと」