船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井幸雄グループスタッフによるコラムページです。
日々仕事をする中で感じていることなどを自由に語ったページです（このページでは、便宜上、船井幸雄を“船井会長”と呼び、敬語表現を使わせていただいています。ご了承ください）。

　株式会社船井本社秘書室・管理室に所属しております。
　秘書室長・管理室長の秘書業務を担当しております。

　船井会長は、ご講演の後の懇親会では、堅苦しいスタイルは好きではないと、皆さん自由にしてくださいと、言われます。名刺交換に長蛇の列が続く間は、ご自分の食事は後にされ、次々に名刺を交わし、参加された方々からの質問に応えたりされますが、食事もお酒も短時間にさっと済まされることが多いようです。そうして、自由な雰囲気の中で親しい方々や初対面の方々と過ごす時間を大切にされ、そうしている時の船井会長は、とても楽しそうでニコニコと、笑顔一杯です。
　今、船井会長のお使いになる名刺は、二種類です。一つは、表面に会長の名前、裏面にグループ関連会社の社名と会長の役職がずらりと印刷されたもの。もう一つは、それらは、印刷されていない「船井幸雄」と港区港南と熱海の住所電話番号だけを印刷したもの。この肩書きの印刷されていない方を、「こっちをよく使うから、追加印刷をしておいて。」と、言われます。「この方が、ええんじゃわい」「これからは、これでいく」と、それ以上のことは、お話なさいませんでした。いろいろな意味があるのでしょうが、とてもシンプルで控えめな感じのものです。和紙を使ったものなので、普通のものよりは、いくらか高価で一枚一枚機械に通して印刷をするものだそうです。
　即時処理を推奨実行されている船井会長ですが、この数ヶ月の間に私に指示くださったことに共通して、｢重冨さん、あわてずにいこう｣と、場面を変えて２度３度注意くださいました。それは、会長のテンポに合わないからなどということではなく、もう少し周りをみていこうということの様に受け止めています。
　船井会長は物事を、大きな曲がり角にさしかかった時、大きな変革の中にあって表面が余分なもので覆われ雲らされた姿の中にあって、見過ごしてしまいがちなことを、あわてずゆっくりと、そのことの本質を解きほどいてシンプルに捉えようとなさるのではと感じました。毎日を自分と社会を注意深く見ていく必要があるのだと、教えていただいたことを、大切にしています。
　シンプルな中に本質を見出す、飾らないものに本物が宿るのでしょうか。即時処理のもつシンプルさには、もう一つの効用があることを教えていただきました。


１周目：「いつかきっと、笑顔のプレゼントを・・・。」
２周目：「２日間にわたる研修会、ありがとうございました。」