船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。

書:佐野浩一
船井幸雄グループ社員の日々もの思ひ、考へる あの社員の一日を公開!
最近、読みふけっている書籍『機能不全家族』
2013.1.31(Thu)
社名:(株)本物研究所 専務取締役
名前:南方 幸一

著書『機能不全家族』

 私ごとですが、今年の3月に第一子が生まれます。
 そのため、新米パパとして、親力を高めようと育児や教育に関する本を読みふけっています。
 子育てを勉強していると、仕事での部下への接し方に通じることが多々あり、部下への接し方までも学べています。

 最近読んだ書籍では『機能不全家族』西尾和美著(講談社+α文庫)にも、反省させられる文章がありましたので引用させていただきます。

 子どもの不始末を頭ごなしに叱らない
 人はだれでも、自分の考え方、感情、能力、体力などの範囲内で、ベストを尽くしているものです。その人の年齢、育った環境やこれまでの経験、人間関係などによって、考え方、感じ方もさまざまです。
 たとえこちらから見て、相手が怠けているように映ったとしても、その人にとっては、できる範囲内で精いっぱい努力した結果かもしれません。私たちはつい、自分の物差しで全体を測ってしまいがちですが、それはけっして絶対的なものではないのです。たとえば、子どもが宿題をしないで居眠りしていたとします。すると親は子供が怠けていると思って、きつい言葉で叱責してしまいがちです。

                          中略

 子どもの不始末に対して、自分の感情だけで怒ってしまい、それが無意識の習慣になっていることがあります。それが、知らず知らずのうちに子どもとの良好な人間関係の形成の障害になっていることがあるので、よく気をつけたいものです。
 自分の言動を変えていこうとしたら、まず自分がどう振舞っているかを客観的に認識することが必要です。
 ふだんから子どもとのあいだに良好な人間関係をつくっておけば、ほんとうに大切なことをアドバイスしなければならないとき、親の意見は子どもにとって大きな重みをもつでしょう。「子どもなんだから親を信頼するのは当たり前」と思わないことです。子どもにとって、たとえ相手が親であろうと、ふだんから尊敬していない人の言うことは素直に聞けません。尊敬の念は、尊敬に値する言動や行動を子どもに示したとき、はじめて子どもから得られるのです。表面で聞いたふりをしていても、心のなかでは反発しています。だからこそ、ふだんからの良好な人間関係をつくっておくことが必要なのです。

引用以上


 この一文でも、子どもという単語を部下に置き換えてみると、部下に対して接する時にやってしまいがちな事例になっており、反省させられました。
 これ以外にも、子どもとのコミュニケーションの誤りは、親の親から受けてきた、教育や心の傷が原因になっている場合が多くあり、コミュニケーションの誤りは、代々連鎖してしまうということも、学校教育での部活や会社内の育成風土にも通じているように思います。

 この書籍は、親力を高めるだけでなく、部下育成で悩まれている企業のリーダーの方にも参考になると思います。
 また、心の傷を癒すという面では、本物研究所で行っている、ライフカラーカウセリングのプログラムの一つに癒しの実践がありますので、ご興味がある方は是非、無料体験会などにもご参加ください。
 詳しくは→ http://lcchonmono.com/

 親から受ける影響が、自分の子育てや仕事場などでのコミュニケーションに大きく影響されることを学び、不の連鎖を断ち切れることに心が軽くなりました。


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