船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。

書:佐野浩一
船井幸雄グループ社員の日々もの思ひ、考へる あの社員の一日を公開!
富の二極化
2015.3.12(Thu)
社名:(株)本物研究所
名前:長 博信

 2015年3月3日、米経済誌フォーブスが最新の世界長者番付を発表しました。
 10億ドル以上の資産を持つ富豪は、昨年を181人上回る1826人とのこと。

 ちなみに、米経済誌「フォーブス」の2014年版世界長者番付によると、最富裕層のTOP5は

1.ビル・ゲイツ(アメリカ) マイクロソフト(79.2億ドル)
2.カルロス・スリム・ヘル(メキシコ) テルメックス会長(77.1億ドル)
3.アマンシオ・オルテガ(スペイン) インデックス会長(72.7億ドル)
4.ウォーレン・バフェット(アメリカ) 世界最大の投資持株会社CEO(64.5億ドル)
5.ラリー・エリソン(アメリカ) オラクルCEO(54.3億ドル)

 首位は2年連続でビル・ゲイツ氏。総資産は昨年から30億ドル増加。しかも過去21年のうち、16回も1位を獲得しています。第2位はメキシコ人実業家のカルロス・スリム氏で771億ドル、第3位は投資家のウォーレン・バフェット氏の727億ドル。
 また、フェイスブック創業者のマーク・ザッカーバーグ氏はランクを5つ上げて16位となり、初めてトップ20入りを果たしています。さらに、フェイスブック関連の人物は、ザッカーバーグ氏を含めて長者番付に8人がランクインしており、SNSの代表的存在のフェイスブックの勢いが感じられます。

 日本人としては、SoftBankの孫正義氏が184億ドルで1位、世界ランクは42位。
 日本人の第2位は、ユニクロを展開するファーストリテイリング会長兼社長・柳井正氏で、世界ランク45位という結果でした。

 注目すべきは、新たにランクインした290人のうち、中国人が71人も加わっているということです。
 華人のトップに君臨する李嘉誠(リー・ジアチョン)氏は、資産総額は世界17位の333億ドル。そして香港の不動産王として名高い李兆基(リー・ジャオジー)氏は第27位となる248億ドルでした。
 また、中国不動産大手のワンダ・グループ会長、王健林(ワン・ジエンリン)氏は242億ドルで29位。

 アリババ創始者の馬雲(ジャック・マー)氏は227億ドルで33位。太陽電池メーカーとして知られる漢能グループ創始者の李河君(リー・ホージュン)氏は211億ドルで38位……といった顔触れです。

 国別TOP10では、

1.アメリカ536人(+44人:前年492人)
2.中国213人(+61人:前年152人)
3.ドイツ103人(+18人:前年85人)
4.インド90人(+34人:前年56人)
5.ロシア88人(−23人:前年111人)
6.イギリス53人(+6人前年47人)
7.フランス47人(+4人:前年43人)
8.台湾33人(+5人:前年28人)
9.韓国30人(+3人:前年27人)
10.日本24人(−3人:前年27人)

 現在の国力が現れているといっても過言ではなく、ここでも中国の凄さを感じずにはいられません。ロシアについては、ウクライナ問題における経済制裁などが影響したともいえるでしょう。

 問題なのは、世界の富裕層上位80人の資産総額が、すでに貧困層35億人の資産総額に匹敵しており、世界の富のうち最富裕層が保有する富の割合は2009年の44%から、2014年には48%に上昇しています。
 さらに、世界のトップ1%の最富裕層に富の極度集中が加速しているということで、2016年には50%を上回る可能性が高いとの予測結果も出ています。

 世界銀行によると、貧困の客観的な数値定義法として「一日1.25ドル以下で生活をしている人」と表示されていますが、その数は現在でも世界に10億人以上、一日2ドル以下だと20億人以上もいるとのこと。
 世界人口を70億人とすると、世界の約30%以上の人間が「貧困層」ということになります。

 今回ご紹介した最富裕層もいれば、1日1.25ドル以下で生活する人もいるわけで、この矛盾がある限り、世の中から争い事が無くなることはありません。

 資本主義の発展が地球や環境、労働賃金の安い先進諸国の犠牲のうえに成り立っていましたが、この富の二極化がさらに進めば、資本主義は完全に崩壊することも明らかなので、できるだけ早くこの二極化を超えなければならないと感じています。


2周目:「新しく正しい時代を築いていく」
5周目:「属国日本の現状」
7周目:「本物について」
9周目:「小沢氏がつくった「新政研」」
11周目:「現在の気象や地殻の大変化」
13周目:「米債務問題について」
14周目:「最近の自然の異変について」
21周目:「食関連の偽装問題について」
22周目:「児童相談所に関する問題」
23周目:「携帯基地局の設置がもたらす恐怖」
24周目:「仙臺四郎に学ぶ」
25周目:「未来の新しいコンセプト=麻」
26周目:「志の高さが未来を切り拓く」
27周目:「ゼロ磁場のエネルギーについて」

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