中村陽子の都会にいても自給自足生活

このページは、認定NPO法人「メダカのがっこう」 理事長の中村陽子さんによるコラムページです。
舩井幸雄は生前、中村陽子さんの活動を大変応援していました。

メダカのがっこうには、以下のような3つの宣言があります。

1.私たちは、田んぼから瑞穂(みずほ)の国日本の自然再生をします。
2.私たちは、お米中心の一汁一菜の食事で日本人の心身を健康にし、食料自給力をつけます。
3.私たちは、命を大切にする農家と手をつなぎ、生きる環境と安全な食料に困らない日本を次世代に残せるような先祖になります。


このコラムでは、「メダカのがっこう」での活動内容や、様々な経緯で「メダカのがっこう」に参加された方々のご紹介や、健康のための大切な情報などをお届けしていきます。

2021.03.20(第78回)
ゲノム編集トマトの苗分け始まってしまいます!

 ゲノム編集って、悪いイメージないですよね。バイオテクノロジーの進歩は素晴らしいな、ギャバが多いトマトが作れるなんて、健康に良さそうだし、国は遺伝子組み換えではなく、自然界の突然変異に当たるから全く安全です、と太鼓判を押しているし。ギャバが多いトマトソース、トマトジュースも楽しみだな。とゲノム編集という言葉を知っている人でも、このような認識の方が多いのではないでしょうか?

 この4月には、ゲノム編集のギャバの多いトマトの苗が、無料で配布されます。主催はサナテック社、この無料配布を希望する人は3000人以上いるらしいです。

 しかしこの事態に、戦々恐々としている有機農家の方たちがいます。配布された苗はどこに植えられるかわかりません。ミツバチが花粉を運んでくるかもしれません。交雑してしまう心配があります。彼らの中には、自分たちのタネがゲノム編集でないことを示す表示マークを考えて、自主的にスタートさせた方もおられます。しかし交雑は防ぐことが出来ません。
 この事態を「環境テロだ」と表現する方たちもいます。
 これの署名活動あります。良かったらよろしくお願いします。
             [コチラから]

 今まで日本では、遺伝子組み換え作物の商業栽培は、許可されていません。閉鎖された試験場内の栽培のみです。ゲノム編集は、遺伝子組み換えではありませんが、遺伝子操作にあたります。遺伝子操作と言えば、たくさんの技術があります。化学薬品で遺伝子操作をしてミルキークイーンというお米が生まれました。コバルト60という放射線で、ジャガイモや玉ねぎの芽が出ないように遺伝子操作するのはもう一般的です。RNA農薬という草自身、虫自身の遺伝子操作をして子孫を作れないよう、死滅するようにする遺伝子操作もあります。数ある遺伝子操作技術のうちの一つがゲノム編集です。

 遺伝子組み換え作物が出てきた時は、国民に相当な抵抗があったので、ゲノム編集は抵抗を受けないように気を付けているのだと思いますし、それは成功しているようです。しかしゲノム編集という遺伝子操作技術は、素晴らしいという研究と危険であるという研究と両者があり、1代目ではなく2代目、3代目に影響が出てくるはずなので、まだ安全は保障されていません。この場合、どうすればいいでしょうか?

 この未知の変化に備えるためには、「予防原則」が大切です。私たちの食糧、特に子供たちの食事、妊婦さんの食事など、次世代の命に対しては「安全だと分かっていないもの」を回避することです。
 現にEUでは、ゲノム編集は遺伝子組み換えを同じ扱いを受けています。またアメリカでは遺伝子組み換えはGMOですが、ゲノム編集はNEWGMOと呼ばれています。日本でも同じ対応を取る必要があるのではないでしょうか?

 日本では今のところ有機認証には、ゲノム編集は入れてはいけないことになっています。子どもたちの給食を有機食材にすることで、守れます。メダカのがっこうは、今有機給食の活動をしている方たちのサポートセンターをしています。食を大切にしている方たちはどんどん増えてきました。子どもたちに何を食べさせたらいいのか、日本の食の現状を知るにしたがって、悩む方が多くなっています。

 今まで、いろいろな政府の動きに一喜一憂したり、反対意見を述べたり、議員さんに働きかけてきましたが、有機給食にすることに今全力で取り組み始めたところです。子どもを産み育てるだけでも大変なのに、今は生活費の問題、食の安全の問題、と悩みが多すぎます。これを取り除いてから、あの世に行きたいと思うババたち、力を合わせましょう!まだまだできることが山ほどあります。というより、今まで諦めていて何もしていないので、希望だらけです。

 メダカのがっこう田んぼカフェに遊びに来てください。4月11日11時からタネフェスをやっています。
             [タネフェス@田んぼカフェ]


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都会にいても自給自足生活のおすすめ

Profile:中村 陽子(なかむら ようこ)
中村 陽子(なかむら ようこ)
首のタオルにシュレーゲル青ガエルが
いるので、とてもうれしそうな顔を
してい ます。

1953年東京生まれ。武蔵野市在住。母、夫の3人家族。3人の子どもはすべて独立、孫は3人。 長男の不登校を機に1994年「登校拒否の子供たちの進路を考える研究会」の事務局長。母の病気を機に1996年から海のミネラル研究会主宰、随時、講演会主催。2001年、瑞穂(みずほ)の国の自然再生を可能にする、“薬を使わず生きものに配慮した田んぼ=草も虫も人もみんなが元氣に生きられる田んぼ”に魅せられて「NPO法人 メダカのがっこう」設立。理事長に就任。2007年神田神保町に、食から日本人の心身を立て直すため、原料から無農薬・無添加で、肉、卵、乳製品、砂糖を使わないお米中心のお食事が食べられる「お米ダイニング」というメダカのがっこうのショールームを開く。自給自足くらぶ実践編で、米、味噌、醤油、梅干し、たくあん、オイル」を手造りし、「都会に居ても自給自足生活」の二重生活を提案。神田神保町のお米ダイニングでは毎週水曜と土曜に自給自足くらぶの教室を開催。生きる力アップを提供。2014年、NPO法人メダカのがっこうが東京都の認定NPO法人に承認される。「いのちを大切にする農家と手を結んで、生きる環境と食糧に困らない日本を子や孫に残せるような先祖になる」というのが目標である。尊敬する人は、風の谷のナウシカ。怒りで真っ赤になったオームの目が、一つの命を群れに返すことで怒りが消え、大地との絆を取り戻すシーンを胸に秘め、焦らず迷わずに1つ1つの命が生きていける環境を取り戻していく覚悟である。
★認定NPO法人メダカのがっこうHP: http://npomedaka.net/

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