中村陽子の都会にいても自給自足生活

このページは、認定NPO法人「メダカのがっこう」 理事長の中村陽子さんによるコラムページです。
舩井幸雄は生前、中村陽子さんの活動を大変応援していました。

メダカのがっこうには、以下のような3つの宣言があります。

1.私たちは、田んぼから瑞穂(みずほ)の国日本の自然再生をします。
2.私たちは、お米中心の一汁一菜の食事で日本人の心身を健康にし、食料自給力をつけます。
3.私たちは、命を大切にする農家と手をつなぎ、生きる環境と安全な食料に困らない日本を次世代に残せるような先祖になります。


このコラムでは、「メダカのがっこう」での活動内容や、様々な経緯で「メダカのがっこう」に参加された方々のご紹介や、健康のための大切な情報などをお届けしていきます。

2021.10.20(第85回)
導かれて炭に目覚めた私の炭遍歴

 30年ほど前、母が66歳の若さで原因不明の病気になり、両親と一緒に住む家を建てることになった時、「住んでいるだけで元気になる家が建てたい」と相談したのが、舩井先生でした。先生はその場で、静電三法の炭素埋設を紹介してくださり、私は父を説得し、建築前の敷地をイヤシロチにする施行を行いました。具体的には敷地と建物全体が良い波動になる正三角形の位置を設計し、その3か所に深くて大きな穴を掘りそれぞれ1トンずつの炭を埋めるというものです。おかげさまで母は94歳まで生きることが出来ました。舩井先生からはこの時、宮下正次さんの本「炭は地球を救う」(リベルタ出版)を頂きましたが、この意味が後になってわかることになります。

 20年ほど前、父が悪性リンパ腫を患った時、若杉友子さんが梅干しの黒焼きと、黒焼き玄米茶の作り方を教えてくれました。私の技術がまだ未熟で未完成のものしか作れませんでしたが、それでもかなり効果がありました。当時、父の病気を心配して、全国からこれが良いのではとサプリメントが集まり、とても全部飲むことが出来ない状況でした。そこで、スジャータの方に病院に来ていただきMRAで最も効果があるものを探していただいたところ、父との相性は梅干しの黒焼きが1番でした。父は現代医療を選んだので、梅干しの黒焼きと併用したところ、2か月の命と言われたのに、4か月後には寛解になったのです。

 その後、若杉さんは、それまで玄米で作っていた黒焼き玄米茶を、もみ付き玄米の方がケイ素が多くてさらに体に良いことを発見し、もみ付き玄米の黒焼きを教えてくれました。そして、「あんたは黒焼き屋になりなさい」と言ってくださったので、私はメダカのがっこうと同時進行で、もみ付きの黒焼き玄米茶と梅干しの黒焼きを作り始めました。

 私が黒焼き屋を始めたころ、伊豆大島のシホの阪本章裕さんから、昭和7年に出版された「黒焼き五百種」の本をお借りしました。その中で、黒焼きは単にそのものを炭素にするのではなく、すべての成分を密閉した土鍋の中で蒸し焼きにし閉じ込めることが肝心であることを知りました。それ故、そのものが持っているミネラルバランスがそのまま炭になっているので、何に効くのかが黒焼きの原料によって違いがでてくるのです。

 10年ほど前、大地の再生の矢野智徳さんに出会いました。そして、日本中の山や河川にダムや砂防堰堤(えんてい)や護岸工事でコンクリートが差し込まれ、地下の水と空気の流れが遮断され、呼吸が出来なくなり、地下がヘドロ化していることを知りました。矢野さんの施工方法は、溝を掘り、枝葉や炭を入れ、大地の呼吸を取り戻すことです。ここでは炭の銀爺こと杉浦銀治さんを知りました。

 6年ほど前、すべてアスファルトとU字溝などで埋め尽くされた吉祥寺の都会の中で、自宅兼メダカのがっこうを中心に地下の改善を地上に良い風が吹くようにという目的で、矢野さんにお願いして大地の再生の手を入れました。田んぼカフェの庭に縦横無尽に溝を掘り、穴の開いたコルゲート管を入れ、枝葉と炭を大量に敷き詰め、天穴をたくさん掘り、この周辺に滞っているガスが出ていけるようにしたのです。

 5年ほど前、竹炭のめぐ爺こと新野恵さんに出会い、竹炭の浄化力と結界力を知りました。
 竹を高温で焼き微粉末にした竹炭リセットパウダーは、水に溶かして飲むと、腸がきれいにリセットされます。子どものころから西式健康法で育ったので、「腸のきれいなものは長生きする」と聞いてきましたが、リセットパウダーは本当に腸をきれいにするので、惚れ込んでしまい、便秘や下痢の解消の体験を多くの人にしてもらうことが出来ました。考案者のめぐ爺は今年7月に亡くなってしまいましたが、炭の浄化力と結界力を教えてくれた新野恵さんに感謝しております。

 3年ほど前、炭女(すみおんな)こと田中優子さんと出会い、彼女が宮下正次さんに育てられ継承者になろうとしていることを知りました。もう一人、宮下さんの後を継いで、佐渡に籾殻燻炭を撒き続けている優子さんのお友達が、昔メダカのがっこうを手伝ってくれていた牧麗花さんであることを知り、佐渡の現場を見に行ってきました。そこには清浄な水と空気が流れていました。その後、メダカのがっこうでは、隔月で田中優子さんの炭の勉強会を開いていますが、炭に目覚めている方たちが続々を集まって来ています。
 30年前に宮下正二さんのご本を私に手渡してくださった舩井先生の思いをようやく私が形にする段階に来たのだと思います。「炭を焼いて大地に撒く」宮下さんの継承者がどんどん育つ場にして行こうと思います。

 今年に入り、田の草フォーラムで発表者の杉山農場の杉山さんが、籾殻を食用に高温で焼いて微粉末にしたものをいただきました。籾殻炭です。その成分は炭素よりもケイ素が多いというもので、素晴らしいものであると思います。竹も稲もどちらもイネ科で日本中に生え、竹害を引き起こしています。また、米は日本中で作れます。日本中の方が炭に目覚めれば、炭はあらゆる菌に隔てなく住処を提供するものなので、殺菌の必要もなくコロナも問題ではなくなるでしょう。

 今回は長年私が炭に導かれてきたご縁をお話しました。次回は私の炭生活をご紹介します。まだまだ炭と黒焼きの世界は面白いですよ。


バックナンバー
22/09

子どもたちのために立ち上がったカッコイイ首長さん紹介

22/08

有機給食にトップダウンの時代がやってきた!

22/07

田んぼカフェでもシードライブラリー始めました。

22/05

食料危機が来ることは悪くない

22/04

食品表示をさせない問題について考える

22/03

最近気が付いた黒焼きの正体

22/02

子どもを元気にする「生命尊重食」=有機給食をいまこそ文科省にお願いしましょう!

22/01

有機給食へのはじめの一歩

21/12

国が推進するゲノム編集の進捗状況とOKシードプロジェクトの中間報告

21/11

私の炭生活

21/10

導かれて炭に目覚めた私の炭遍歴

21/09

秋にこそ楽しむマコモの浄化力

21/08

今は亡き稲葉光國先生の功績に感謝して

21/07

映画「食の安全を守る人々」

21/06

OKシードマークをご紹介します。

21/05

有機給食を支える技術と政策、育てる心

21/04

野菜の栄養価をみえる化したら…有機給食が実現する

21/03

ゲノム編集トマトの苗分け始まってしまいます!

21/02

こんな町に住みたい 元気な子が育つ自治体調べてみました。

21/01

有機給食と有機農業の素晴らしい関係が始まりました

20/12

日本人の遺伝子配列が教えてくれる伝統和食

20/11

種苗法改正案の慎重審議をお願いする活動に協力してください。

20/10

種苗法改正は11月強行採決の予定。反対の声を#で届けましょう!

20/09

有機給食全国集会のご報告

20/08

食べ物を変えたいママプロジェクト 一人から始めるママたち

20/07

そうだったのか種苗法改正

20/06

私のナウシカプロジェクト 自然再生葬編

20/05

種苗法改正って何? 賛否両論の理由と、どうしてもわからない大きな矛盾

20/04

WorldShift 不安から慈愛へ 〜コロナが教えてくれたShift〜

20/03

私の安上がりシンプルライフ

20/02

こんなに元気な子が育つ有機の和食給食

20/01

みんな母親たちの味方です。敵はいません。頼りにしましょう!

19/12

自家増殖原則禁止とは(種苗法改正が次の国会で通ってしまうと大変です)

19/11

私の一番の味方でいてくれた母を偲んで

19/10

2019年12月2日〜12月12日 アメリカを変えたママがやって来る!日本のお母さんたちも、アメリカのママたちに続こう!

19/09

ゲノム編集について知っていてほしいこと

19/08

今一番の緊急課題。それは子どもの食を有機にすること!

19/07

人も自然も健康を取り戻すのはとても簡単です。

19/06

韓国の有機栽培面積が日本の18倍になっているのはなぜ?

19/05

不調の原因が一つ明らかになりました。小麦とパンを変えましょう!

19/04

やっぱり、人間の腸能力はすごい!

19/03

今年も醤油を搾って、来年のもろみを仕込みました。

19/02

種子法廃止後、最新状況をご報告します。

19/01

田の草フォーラムに来てもう一つの国を生み出す仲間になって!

18/12

第8回田の草フォーラムin東京 草と向き合う田んぼの達人が集合します!

18/11

千葉県いすみ市で全市で有機米給食が始まりました。

18/10

原発と自然エネルギーと火力発電や水力発電の関係

18/09

40年前、子どもの命を支える食に立ちあがった人たち
―高取保育園、麦っこ畑保育園のお話―

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ガン細胞のエサを解明したコリン・キャンベル博士の研究

18/07

私のナウシカプロジェクト

18/06

食と農に大異変

18/05

家族の健康を守るためにできること

18/04

種子法廃止とTPPとISD条項の関係を知っていますか?

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本当に恐ろしいのは大自然の逆襲です

18/02

改めて農薬の害を知ろう!

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最近感動したことと考えたこと。

17/12

ダーチャを知っていますか? 種播く土地を持つ人間は最強です。

17/11

知ることは力になる 知っている国民になろう!

17/10

衆議院選挙の当選者に5つのお願いを出しました。

17/09

もう一つの国づくりと裏の世界

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8月2日種子法学習会の報告とまとめと見えてきた方向

17/07

怒涛のように崩壊する日本の食の安全

17/06

拝啓 安倍晋三内閣総理大臣殿

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種子法廃止につづいて品種の多様性と種子情報が奪われる!

17/04

日本の種と自家採種の権利が大変なことになっています!

17/03

野草の季節が始まりました。なぜ野草なのか。

17/02

自家採種を守っている農家たち

17/01

お米の優位性10項目

16/12

恐るべき田んぼの生産力

16/11

「食は命」を知っている料理人

16/10

田の草フォーラムのことで頭がいっぱい

16/09

米飴を作ってみてわかったこと

16/08

知恵と技を極めているじいちゃんばあちゃん(ご先祖様)のあとに続け!

16/07

炭の研究開始に当たり、3人の炭焼き名人に会ってきました。

16/06

炭の力を体験しました。

16/05

生きものいっぱいの田んぼへ行こう!(メダカのがっこう紹介)

16/04

野草を愛する人は自然を理解してほしい。

16/03

もし逆表示でなかったら農産物はどういう表示になるのか
―遺伝子組み換えの表示が消されていく―

16/02

遺伝子組み換え作物に対するメダカのがっこうの考え

16/01

塩で本当に心配しなければならないこと

15/12

日本人の乳酸菌の宝庫、たくあん・ぬか漬けは自分で作ろう。

15/11

梅干しは日本人の食養生の基本

15/10

砂糖や甘味料が自給自足生活と相容れない理由(わけ)

15/09

これぞ現代の最強サプリメントだ!
〜米・味噌・梅干し・黒焼きという高機能食品の恩恵に浴そう〜

15/08

日本人は昔から味噌という高機能サプリを持っている

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自家採種できる種を子孫に残すオイルプロジェクト

15/06

赤峰勝人は現代の食医だ!――アトピーが治らないわけ

15/05

今こそ、本物の米、味噌、梅干し、黒焼きが必要なわけ 

15/04

新潟県阿賀町に元氣な糀ばあちゃんあり(山崎京子さんの場合)

15/03

醤油造りのご先祖様

15/02

次世代のために「なんでもやるじゃん」メダカのがっこうの理事Mさん紹介

15/01

子育て介護を終えて、地球とみんなの元気のために生きる

14/12

東京から移住、田舎で子育てをするホームページビルダー

14/11

「自給自足くらぶ」でどんどん幸せに

14/10

都会にいても自給自足生活のおすすめ

Profile:中村 陽子(なかむら ようこ)
中村 陽子(なかむら ようこ)
首のタオルにシュレーゲル青ガエルが
いるので、とてもうれしそうな顔を
してい ます。

1953年東京生まれ。武蔵野市在住。母、夫の3人家族。3人の子どもはすべて独立、孫は3人。 長男の不登校を機に1994年「登校拒否の子供たちの進路を考える研究会」の事務局長。母の病気を機に1996年から海のミネラル研究会主宰、随時、講演会主催。2001年、瑞穂(みずほ)の国の自然再生を可能にする、“薬を使わず生きものに配慮した田んぼ=草も虫も人もみんなが元氣に生きられる田んぼ”に魅せられて「NPO法人 メダカのがっこう」設立。理事長に就任。2007年神田神保町に、食から日本人の心身を立て直すため、原料から無農薬・無添加で、肉、卵、乳製品、砂糖を使わないお米中心のお食事が食べられる「お米ダイニング」というメダカのがっこうのショールームを開く。自給自足くらぶ実践編で、米、味噌、醤油、梅干し、たくあん、オイル」を手造りし、「都会に居ても自給自足生活」の二重生活を提案。神田神保町のお米ダイニングでは毎週水曜と土曜に自給自足くらぶの教室を開催。生きる力アップを提供。2014年、NPO法人メダカのがっこうが東京都の認定NPO法人に承認される。「いのちを大切にする農家と手を結んで、生きる環境と食糧に困らない日本を子や孫に残せるような先祖になる」というのが目標である。尊敬する人は、風の谷のナウシカ。怒りで真っ赤になったオームの目が、一つの命を群れに返すことで怒りが消え、大地との絆を取り戻すシーンを胸に秘め、焦らず迷わずに1つ1つの命が生きていける環境を取り戻していく覚悟である。
★認定NPO法人メダカのがっこうHP: http://npomedaka.net/

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