中村陽子の都会にいても自給自足生活
このページは、認定NPO法人「メダカのがっこう」 理事長の
舩井幸雄は生前、中村陽子さんの活動を大変応援していました。
今、日本には2度目の有機の風が吹いています。1度目は1970年初め、有吉佐和子さんの「複合汚染」が出たころ、食と農の安全が脅かされていることに気が付いた教育者や農業者や市民が、地産地消の安全給食、提携や産直を始めました。消費者運動が進んでいるヨーロッパでも、「テイケイ」「サンチョク」という日本語がそのまま使われています。
その後の40年余り、武蔵野市、今治市、品川区、羽咋市などなど、草の根のボトムアップの活動が続きましたが、8年ほど前から2度目の風が吹き始めました。いすみ市長の有機米給食宣言を皮切りに、トップダウンの有機給食がはじまったのです。この動きにいち早く反応したメダカのがっこうの会員はいすみ市で子育てをするのだと移住していきました。今やいすみ市は5年連続移住したい町ランキング1位に輝いています。
いすみ市の後に続いている自治体は、木更津市です。この両市とも有機稲作農家が1軒もなかったところからの出発です。民間稲作研究所の技術指導と学校給食に有機米の価格で買い上げることが約束されていたことが成功の大きな理由です。今年から有機給食を始めることにした自治体は、栃木県小山市、塩谷町、新潟県佐渡市などです。
自治体に吹き始めた有機の風をもっと全国に広げようと、大きなフォーラムが計画されています。それが、「全国オーガニック給食フォーラム」@中野ゼロホール 日時は10月26日(水)14時〜18時 会場1200名、オンライン3000名の予定です。事務局は、全国の有機給食の活動のプラットフォームになっているオーガニック給食マップです。
信じられないことに、このフォーラムには、全国各地の首長さんが20名以上と、全国のJAの組合長も10名以上集まります。国にも有機の風が吹いています。2022年からみどりの食料システム戦略が打ち出され、2050年までに有機農業面積を50倍にする目標が掲げられ、有機給食が出口戦略に挙げられたのです。また、オーガニックビレッジ宣言をする市町村が募集され、今年は52市町村が手を挙げ選定され、予算が付きます。
海外にはもっと前から有機の風が吹いています。このフォーラムでは、1部でフランスと韓国の具体的な事例を実行に当たった方からお話を伺い、2部は農水省からの具体的な施策活用法の説明と、日本ですでに有機給食を始めている自治体の映像や、今まさに改革中の方たちの座談会、3部ではこの大きな動きが日本の農業や食の安全保障にどれだけ意義があることかをみんなで深く分かちあいたいと思います。
給食は自治体の裁量です。いくつかの壁はありますが、このフォーラムはそれを超えてきた首長さんと、これから取り組もうとする首長さんたちの情報交換の場になるでしょう!しかし、トップダウンだからと言って、市民が待っているだけではオーガニック給食は始まりません。今は有名な今治市も、武蔵野市も、ママたちの十数年にわたる活動があってのことです。全国で見れば、国民的ニーズとなっていますが、各市町村それぞれの市民が声を上げることが必要です。有機の風が吹いている今なら、長年活動してきた先人たちと同じだけの苦労はしなくても済むということです。
時は今です。子どもの給食をオーガニックにしたい市民の方たちも、このフォーラムにできるだけたくさんの仲間で参加することで、地元での活動仲間がまとまります。そして首長さんの英断を下から支えることになります。会場は1200名入れます。オンラインは3000名参加できます。合わせて4200名の大きなうねりになります。大きな数字に思える方もいらっしゃるかもしれませんが、私は今のニーズの大きさから考えると、少ないくらいだと思いますので、売り切れの方が心配です。
9/1から募集開始します。どうぞこの輪に入ってください。
https://organicschoollunchforum-1026.peatix.com
22/12 | |
22/11 | |
22/10 | |
22/09 | |
22/08 | |
22/07 | |
22/05 | |
22/04 | |
22/03 | |
22/02 | |
22/01 |
24/11 | |
24/09 | |
24/08 | |
24/07 | |
24/05 | |
24/04 | |
24/03 | |
24/02 | |
24/01 | |
23/12 | |
23/11 | |
23/10 | |
23/09 | |
23/08 | |
23/07 | |
23/06 | |
23/05 | |
23/04 | |
23/03 | |
23/02 | |
23/01 | |
過去年 | |
首のタオルにシュレーゲル青ガエルが
いるので、とてもうれしそうな顔を
してい ます。
1953年東京生まれ。武蔵野市在住。母、夫の3人家族。3人の子どもはすべて独立、孫は3人。
長男の不登校を機に1994年「登校拒否の子供たちの進路を考える研究会」の事務局長。母の病気を機に1996年から海のミネラル研究会主宰、随時、講演会主催。2001年、瑞穂(みずほ)の国の自然再生を可能にする、“薬を使わず生きものに配慮した田んぼ=草も虫も人もみんなが元氣に生きられる田んぼ”に魅せられて「NPO法人 メダカのがっこう」設立。理事長に就任。2007年神田神保町に、食から日本人の心身を立て直すため、原料から無農薬・無添加で、肉、卵、乳製品、砂糖を使わないお米中心のお食事が食べられる「お米ダイニング」というメダカのがっこうのショールームを開く。自給自足くらぶ実践編で、米、味噌、醤油、梅干し、たくあん、オイル」を手造りし、「都会に居ても自給自足生活」の二重生活を提案。神田神保町のお米ダイニングでは毎週水曜と土曜に自給自足くらぶの教室を開催。生きる力アップを提供。2014年、NPO法人メダカのがっこうが東京都の認定NPO法人に承認される。「いのちを大切にする農家と手を結んで、生きる環境と食糧に困らない日本を子や孫に残せるような先祖になる」というのが目標である。尊敬する人は、風の谷のナウシカ。怒りで真っ赤になったオームの目が、一つの命を群れに返すことで怒りが消え、大地との絆を取り戻すシーンを胸に秘め、焦らず迷わずに1つ1つの命が生きていける環境を取り戻していく覚悟である。
★認定NPO法人メダカのがっこうHP: http://npomedaka.net/