ヤスのちょっとスピリチュアルな世界情勢予測
このページは、社会分析アナリストで著述家のヤス先生こと高島康司さんによるコラムページです。
アメリカ在住経験もあることから、アメリカ文化を知り、英語を自由に使いこなせるのが強みでもあるヤス先生は、世界中の情報を積極的に収集し、バランスのとれた分析、予測をされています。
スピリチュアルなことも上手く取り入れる柔軟な感性で、ヤス先生が混迷する今後の日本、そして世界の情勢を予測していきます。
早くも5月になりました。季節は初夏になり気持ちのよい風が吹いていますが、シリア情勢を中心に世界情勢はさらに危険な方向に進みつつあるようです。今回はこの状況を見ながら、久しぶりにこれからどのようなことが起こるのか、いくつか予言を参照してみることにしましょう。
●実施された空爆
すでに半月も前になりましたが、アメリカ軍は4月13日、イギリス、フランス両軍とともにシリアを攻撃しました。
シリアをめぐっては4月7日、アサド政権軍が反体制派が潜伏するダマスカス近郊の東グータ地区にある町、デューマを空爆した際、民間人ら約50人が呼吸困難などの症状で死亡したとされ、アサド政権軍が化学兵器を使った疑いが持たれています。
トランプ大統領は政権側が化学兵器を使ったと断定し、軍に攻撃命令を下しました。トランプはツィッターでシリアへの攻撃を示唆するとともに、アサド政権を支援しているロシアを牽制しました。
●化学兵器は本当に使われたのか?
このように、今回のシリア空爆の理由になったのは、ロシアに支援されたアサド政権が行ったとされる化学兵器の使用です。塩素が使われたとされています。
しかし、化学兵器の使用が疑われているダマスカス近郊、東グータ地区にある町、デューマをロシア軍が調査したところ、化学兵器が使われた証拠が見つかりませんでした。さらに、ロシアのニュースメディア、「スプートニク」は、化学兵器攻撃がなかったとする証拠を掲載しました。欧米の主要メディアでは、化学兵器の攻撃を受け治療されている市民を撮影したビデオが放映されていますが、このビデオに登場する医者と医学生にインタビューしました。要約すると次のような証言を得ました。
・4月7日、近隣の3階建の建物が崩壊した。3階と地下にいた住民が病院に運び込まれた。
・地下から救出された住民は爆煙のなかで呼吸困難な状況だった。その治療を実施していた。またなかには喘息の患者もいたので、治療を受けていた。
・そのとき、撮影機材を持った集団が治療室に入ってきた。見たこともない集団だ。彼らは「化学兵器の攻撃だ」と怒鳴って、その場にいた患者に水をかけ始めた。人々はあっけにとられて見ていた。
・彼らは撮影が終わるとすぐに出て行った。この日、化学兵器の攻撃があったという事実はまったくないし、その治療を受けた患者もいない。
このような内容でした。
さらに、4月13日のアメリカ、イギリス、フランスの空爆の終了後、欧米のジャーナリストも実際に化学兵器による攻撃が行われたのかどうか確認するため、東グータのデューマに入り始めました。そうしたジャーナリストからの取材報告が出てきています。
最初は、英「インデペンデンス紙」の著名な記者、ロバート・フィスクの報道です。中東の調査報道ではもっとも著名なジャーナリストです。これまでも数々のスクープをものにしています。4月16日、フィスクはデューマに入り、化学兵器攻撃の犠牲者の治療を行った病院で取材をしました。
すると、「スプートニク」のビデオでも証言した医者と医学生から同じ証言を得ることができました。フィスクも化学兵器の攻撃があったとする証拠は皆無であるとしたのです。
次に、アメリカのCNNやFOXニュースに次ぐ大手ケーブルテレビの「ワン・アメリカン・ネットワーク(OAN)」の取材報告です。4月17日、フィスクに続き「OAN」もデューマに取材チームを送り、原地の状況を報道しました。それは、以下のような内容でした。
・デューマに入り、当局による証言内容の操作が疑われないように、街に出て無作為に40名ほどの市民や兵士にインタビューした。するとどの人も化学兵器の攻撃などはまったくなかったと証言した。
・市民によると、これはシリア政府軍との戦闘に負けている反政府勢力の「イスラム軍」が行った自作自演のプロパガンダではないのかということだ。国際世論を味方につけ、状況を挽回しようとしたではないかという。
・また、化学兵器攻撃の犠牲者を治療したとされる病院にも行ってみたが、そのような攻撃はなかったと皆証言した。彼らは、その日は呼吸困難になっている患者の治療を行っていたといっている。この日はひとりの死者も出ていないということだった。
・最後に、アサド大統領についてどう思うか聞いて見たところ、ほぼ全員がアサドこそ救世主なので、心から愛しているという返答だった。反政府勢力の「イスラム軍」の支配はまさに地獄のようだったという。
このような証言でした。これらの証言を見ると、先の「スプートニク」が報道した証言内容とぴったりと一致しています。やはりアメリカやイギリスが主張するような化学兵器の攻撃はなかったと結論づけてよいでしょう。これはアメリカに支援された反政府勢力のプロパガンダに過ぎない可能性が極めて高いのです。
●次の攻撃はイスラエルが主導
では、なぜアメリカを中心とした欧米諸国は、化学兵器の攻撃をでっち上げるのでしょうか? その答えは明白です。シリアのアサド政権を打倒し、親欧米派の政権に置き換えることです。
しかし、ロシアとイランに支援されたアサド政権が崩壊する予兆はまったくありません。むしろ、シリア政府軍はシリアの大部分の地域を平定し、シリア全土を支配下にしつつあります。そのような状況ですから、欧米による攻撃はこれから何度も起こるとみてよいでしょう。シリア国内にはアメリカ軍とロシア軍の両方が展開しています。下手をすると、アメリカ軍とロシア軍の戦闘機が交戦するという最悪な事態にさえなる可能性もあります。これからいったいどうなるでしょうか?
●クレイグ・ハミルトン・パーカーとジョン・ホーグ
そのようなとき、驚異的な的中率のサイキック、クレイグ・ハミルトン・パーカーと、アメリカの占星術師で非常に鋭い社会分析家でもあるジョン・ホーグが、シリアの未来を中心に、実に興味深い予言をしています。
クレイグ・ハミルトン・パーカー
周知かもしれませんが、クレイグ・ハミルトン・パーカーはイギリスの著名なサイキックです。前年の9月に翌年の大きな出来事の予言を行い、ユーチューブなどで公表しています。イギリスのEU離脱やトランプの大統領選勝利など数々の出来事を見事に予言し、その的中率は年によっては70%を越えるのではないかとも言われている人物です。
パーカーは一般企業の宣伝部長だった異色の経歴を持つサイキックです。また、予言だけではなく人間が精神的に進化するためには善意で生きなければならないとし、慈善活動や啓蒙活動を熱心に行っています。非常に親しみやすく気さくな人柄で、大変人気があります。予言を公表するときも、前年の予言を自分ですべて検証し、的中しなかったものは正直に認めています。
そのようなパーカーですが、4月11日にロシアとシリアに関する予言を緊急にアップしました。それは、ロシアのテレビチャンネルの取材を受けたので、その内容を公表したものです。4月11日といえばシリア攻撃が行われる2日前です。次のように予言しています。
●シリアに関して
・残念ながらシリア攻撃は行われる。ただし、ロシアと全面的に対決するような大きなものにはならない。相当に限定された攻撃になるはずだ。
・最終的にシリアは3分割される。それというのも、トランプがプーチンに取引を申し出るからだ。まず、シリアの北部にはクルド人の自治国家ができる。そして中央部はロシアとイランに支援されたアサド政権の支配地域となる。また南部はアメリカおよびその同盟国が支配する地域となる。
・アサド政権は存続するものの、アサドは最終的には暗殺される可能性がかなり高い。
●ロシアについて
・興味深いことに、ロシアでは近い将来精神的な覚醒が起こる。それは現在のロシアの国教であるロシア正教と関連した現象ではない。キリスト教が入ってくる前のロシアの伝統的なスピリチュアリズムが息を吹き返すのだ。この運動は世界的な影響力を持つ。
以上です。
●ジョン・ホーグの予言
次はジョン・ホーグです。ホーグはアメリカを代表するノストラダムスの研究者で、占星術師でもあります。しかし、社会の集合意識の変化を深層心理学から的確に読み取り、世界の変化を予測するという手法では群を抜いており、非常に的確な情勢分析を行っている社会分析の専門家でもあります。
トランプが立候補し、まだ泡沫候補のひとりにすぎなかった2015年8月の時点で、ホーグはトランプの勝利を予想していました。その数ヵ月後に出版した『トランプを大統領に』という本は、トランプの勝利のみならず、トランプ政権の性格まで予想し的中させています。
そうしたホーグですが、4月10日、聴視者が300万人もいるといわれるアメリカの深夜ラジオ番組、「コースト・ツー・コーストAM」に出演し、次のように予言しました。
●シリアとロシアに関して
・シリア攻撃は実施されるだろうが、大きな戦争にはならない。しかし、いまの欧米は悪の枢軸と呼ばれてもおかしくないような勢力に支配されているため、ロシアとの核戦争は避けられない。
・ロシアとの核戦争が起こるとすれば、やはりその原因となるのは中東で、2021年の10月がもっとも危険な時期となる。もしこのとき危機が回避されたとしても、次の核戦争の危機は2031年にやってくるはずだ。
●アンチキリストに関して
・ところでノストラダムスの予言では、アンチキリストが出現するとある。アンチキリストは「MABUS」と標記されている。これはアナグラムというノストラダムス独特のコードによって暗号化されているため、これに当たる人物がだれであるのかノストラダムスの研究者の間でも議論が続いていた。
・私は「MABUS」はサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子(通称MBS)ではないかと考えている。彼が世界の破壊者になるのだ。
以上です。
これが彼らが予言する未来です。どうなるでしょうか?
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社会分析アナリスト、著述家、コンサルタント。
異言語コミュニケーションのセミナーを主宰。ビジネス書、ならびに語学書を多数発表。実践的英語力が身につく書籍として好評を得ている。現在ブログ「ヤスの備忘録 歴史と予知、哲学のあいだ」を運営。さまざまなシンクタンクの予測情報のみならず、予言などのイレギュラーな方法などにも注目し、社会変動のタイムスケジュールを解析。その分析力は他に類を見ない。
著書は、『「支配−被支配の従来型経済システム」の完全放棄で 日本はこう変わる』(2011年1月 ヒカルランド刊)、『コルマンインデックス後 私たちの運命を決める 近未来サイクル』(2012年2月 徳間書店刊)、『日本、残された方向と選択』(2013年3月 ヴォイス刊)他多数。
★ヤスの備忘録: http://ytaka2011.blog105.fc2.com/
★ヤスの英語: http://www.yasunoeigo.com/