ヤスのちょっとスピリチュアルな世界情勢予測

このページは、社会分析アナリストで著述家のヤス先生こと高島康司さんによるコラムページです。
アメリカ在住経験もあることから、アメリカ文化を知り、英語を自由に使いこなせるのが強みでもあるヤス先生は、世界中の情報を積極的に収集し、バランスのとれた分析、予測をされています。
スピリチュアルなことも上手く取り入れる柔軟な感性で、ヤス先生が混迷する今後の日本、そして世界の情勢を予測していきます。

2018.11.01(第57回)
脳を操作する最新のテクノロジー

 なんとあっと言う間に11月になってしまった。トランプ疾風で揺れた2018年も残すところあと1ヵ月とちょっとになってしまった。来年の2019年はどんな年になるのかいまから気になるところだ。
 いつもは世界情勢の変化について書いているが、今回は少し違ったテーマについて書きたい。脳を操作する最新テクノロジーについてである。日本の主要メディアでは報道されることがめったにないので知らないことが多いが、想像を越えるほどいま発展している。それがどんなことを成し遂げているのか紹介することにしよう。

●リンダ・モートン・ハウの最新情報
 脳の最先端テクノロジーには秘密研究も多く、どの程度発達しているのかなかなか見えにくい分野でもある。そのようななか、UFOや地球外生物の分野では著名な調査ジャーナリスト、リンダ・モートン・ハウが興味深い情報を紹介していた。それは、『ディフェンス・ワン』という軍事情報誌のジャーナリスト、パトリック・タッカーがもたらした情報の紹介である。
 パトリック・タッカーは、国防総省の最高研究機関である「国防高等研究計画局(DARPA)」が、人間の脳の運動野に埋め込むチップの開発に成功しており、それを用いて航空機の操縦がすでに可能になっている事実を紹介した。以下がパトリック・タッカーのインタビューの要約である。

●大脳に埋め込んだチップ
・2015年、「DARPA」は大脳の運動野に特殊なチップを埋め込み、これによってF35戦闘機の操縦をするテクノロジーの開発に成功した。操縦したF35は無人で、地上にいるパイロットは飛行している航空機をモニターで見ながら、想念だけで操縦した。

・パイロットの意思と想念は脳に埋め込まれたチップを介して飛行しているF35に伝えられるとともに、航空機の飛行状況や周囲の環境に関する情報は、F35からパイロットの脳に想念として送られた。

・文字どおりこれは、テレパシーによって航空機を操縦しているようなものである。脳の信号を取り出し、これをコンピューターに伝える脳―コンピューターインタフェースと呼ばれるテクノロジーは以前からあったが、今回のものはこれをさらに発展させたものだ。

・2018年8月、「DARPA」はさらにこのテクノロジーを発展させ、地上にいるパイロットが3機のドローン(無人機)を想念だけで同時に操縦できるテクノロジーの開発に成功した。3機の飛行環境の情報も、パイロットに想念としてあたかもテレパシーでもあるかのように送られた。将来はもっと多くの航空機が脳に埋め込まれたチップで操縦できるようになるだろう。

・脳の埋め込み型チップの用途は非常に広い。義足や義手を想念で操作することもできるし、想念で動く戦闘用ボディスーツの開発も可能だ。想念で動くこうしたボディスーツは、まさに人間と一体化したような状態になる。

・これは「DARPA」の極秘プロジェクトではない。研究成果は広く一般に公開されるので、大脳チップや想念で動くさまざまなディバイスはこれから市場に出てくることだろう。

 以上である。

 この「DARPA」のプロジェクトは、非常に大きな反響を呼んでいる。リンダ・モートン・ハウのみならず、あらゆる記事で大きく取り上げられている。
 これが極秘プロジェクトではないことに驚く。AIの急速な発展により、あたかも人間のように相手の感情を理解し、話すことのできるAI搭載型ロボットの開発が進むと同時に、大脳チップによって機械と人間の一体化による本格的なサイボーグも登場しつつある。

 今回のものとは少し異なるが、下にAI搭載型ロボットの最先端のものと、脳に埋め込まれたチップを介して機械を操作する脳―コンピューターインターフェースの動画を紹介する。筆者の勉強会では紹介したことがあるが、まだ見ていない読者は必見だと思う。テクノロジーの発展に驚くはずだ。

・AI搭載型ロボット、ソフィア

Humanoid Robot Tells Jokes on GMB! | Good Morning Britain 会話の文脈を理解し自分で考えて適切な会話を行うことができる。
https://www.youtube.com/watch?v=kWlL4KjIP4M

・脳―コンピューターインターフェース

The nerve bypass: how to move a paralysed hand
1分11秒くらいから見ると、脳に埋め込まれたコネクターがよく見える。
https://www.youtube.com/watch?v=60fAjaRfwnU

●海馬に埋め込まれた電極
 これらは驚くべきテクノロジーだ。ところが、さらに驚くべき実験に成功したことを紹介する記事が書かれている。
 それは、ノースカロライナ州のウエイクフォレスト医科大学のロバート・ハンプソン教授による実験である。「DARPA」が資金を提供し成功させた。これは、人間の海馬に電極を埋め込み、人間の記憶力を強化する実験である。以下がその要約だ。

・ウエイクフォレスト・バプティスト・メディカルセンターで、重度のテンカンの患者15人の脳の海馬に電極を埋め込んだ。テンカン患者はすでにテンカン発作を軽減するために脳のさまざまな箇所に電極を埋め込んでいるので、実験に支障はなかった。

・海馬では記憶は電気的なパターンとして保持されているので、埋め込まれた電極は同じパターンを再現するように設計されていた。

・これを埋め込んだ後、記憶力を確かめる簡単な実験を行った。これは、スクリーンに写ったイメージを記憶できるか問う実験だ。あるイメージをスクリーンに写し、それを実験によって2分後から75分後に記憶できているかどうか確認した。

・海馬に電極を埋め込んだところ、記憶力は35%ほど上昇した。これは画期的な成果だった。今回は被験者の数が少ないので、次はもっと多くの健康な被験者を使って実験することになる。

 以上である。

●海馬チップと脳深部刺激療法
 今回の実験は海馬に電極を埋め込んで海馬を刺激するというものだったが、将来的には海馬に保存されている記憶をITチップにコピーして、これをコンピューターに保存できるようにもなるようだ。海馬チップである。かなり以前からこの海馬チップ開発の計画はあり、いま実現段階に来ているようだ。すでに13年前の2005年に、NHKがその発展を報じる番組を制作していたのを発見した。

・海馬チップ
 最初は、「DARPA」の今回の記憶力増大の実験と同種のテクノロジーだ。海馬で記憶を保存している電気信号をチップに置き換え、海馬に埋め込むというものだ。このチップを取り出し、記憶をコンピューターに保存することもできる。

 次は、この海馬チップを脳に埋め込んだときのイメージを描写した番組だ。未来のイメージだ。英語だが見ているだけで意味は分かると思う。

海馬チップ
https://youtu.be/2GTDE8u4OUM

Computer Chips in Your Brain | Futurescape
https://www.youtube.com/watch?v=P674CG9mOTs

・脳深部刺激療法
 次に、脳深部刺激療法のビデオだ。これは電極を脳に埋め込み、病気の症状を回復させるものである。ビデオではパーキンソン病とウツなどの回復過程を見ることができる。

脳深部刺激療法
https://youtu.be/MGzcj0vUqMk

 今回紹介した2つの日本語のビデオは、2005年に放映されたものである。ここで解説されている海馬チップはいま実現しつつあるのだろう。また、脳深部刺激療法もさらに進化していると考えられる。
 これらは公開されたテクノロジーだ。一方、「DARPA」のプロジェクトの多くは軍事関連の極秘プロジェクトである。こちらの脳関連のテクノロジーは、我々の想像を越えた水準にあると思っていよいだろう。その実態は、数名の内部告発者の証言によって明らかになっている。これはいずれ記事を改めて書くことにする。

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Profile:高島 康司(たかしま やすし)
高島 康司(たかしま やすし)

社会分析アナリスト、著述家、コンサルタント。
異言語コミュニケーションのセミナーを主宰。ビジネス書、ならびに語学書を多数発表。実践的英語力が身につく書籍として好評を得ている。現在ブログ「ヤスの備忘録 歴史と予知、哲学のあいだ」を運営。さまざまなシンクタンクの予測情報のみならず、予言などのイレギュラーな方法などにも注目し、社会変動のタイムスケジュールを解析。その分析力は他に類を見ない。
著書は、『「支配−被支配の従来型経済システム」の完全放棄で 日本はこう変わる』(2011年1月 ヒカルランド刊)、『コルマンインデックス後 私たちの運命を決める 近未来サイクル』(2012年2月 徳間書店刊)、『日本、残された方向と選択』(2013年3月 ヴォイス刊)他多数。
★ヤスの備忘録: http://ytaka2011.blog105.fc2.com/
★ヤスの英語: http://www.yasunoeigo.com/

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