船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。

書:佐野浩一
船井幸雄グループ社員の日々もの思ひ、考へる あの社員の一日を公開!
斜45度後方
2014.2.25(Tue)
社名:イリアール(株)
名前:広川 裕子

 『船井幸雄.com』をご覧の皆様こんにちは。
 イリアール株式会社の広川裕子です。

 自宅から最寄り駅まで、冬の朝の通勤路。川を越える橋の途中で振り返る人がいることを不思議に思っていました。
 追い越す自転車を確認しているのか、はたまた、吹きっさらしの橋の上で、風にマフラーを取られないようにしているのか……。
 そのくらい、さりげなく、毎朝の風景に馴染む仕草でした。

 ある日、振り向く人の視線の先を辿ってみると、鳥がいました。
 ああ、なるほど。橋の欄干に止まる鳥に目を止めていたのか。
 さらに、橋の下を見ると、岸をジョギングする人がいました。川を泳ぐ鳥の群れがいました。

 真冬にも関わらず半そで!!走るご本人は適温でも、見ている方が寒い……。
 川の透明な深い黒さと対照的に、プカプカ浮かぶ鳥は白くて眩しい。
 そんなことを考えながら、一昨年の冬が過ぎました。

 そして、昨年の冬のこと。自分の勘違いにやっと気がついたのです。
 「今日はキレイに見えるね。」
 「昨日は霞んでいたけどね。」
 前を歩く人がそんな会話をしていました。
 ん?? 霞んでいる? 鳥が? 人が?
 そう思い、斜45度後方を振り返ると……。
 そこに、雪化粧をした富士山がありました。

 雲一つない高い空の下。
 ホワイトチョコレートの固まりのような富士山。
 雄大に、荘厳に、静かにそこにありました。
 どうして、それまで気がつかなかったのでしょう。

 神戸で生まれ育った私は、六甲の山々には馴染みがあります。
 冬の六甲山は美しいです。山頂のスキー場あたり、白い箇所と鮮やかな緑が織りなすコントラストは、眠い目を覚ましてくれます。
 ただ、山のバッグに流れる曲が、『六甲おろし』と『富士の山』(唱歌)では、なんだか印象が異なりませんか?

 今冬。
 私は毎朝、斜45度後方に、ドッシリとした存在を感じながら出勤しています。
 それは、ゆるぎなく、あたたかく、ただ、そこにあります。
 逞しい腕で、「さあ、今日もいってらっしゃい」と私の背中を押してくれます。

 「前向きに」と、よく言われますよね。
 正直なところ、ネガティブな性格の私は、時々、前を向くのが困難に思えることがあります。心が風邪をひいたように疲れた時、「さぁ、食え!!」と、焼肉を口に入れられるような強引さに距離を感じてしまうのです。

 前を向けない時は、横や真後ろより、斜め後ろを振り返るくらいが良いかもしれません。
 大きな存在は、案外そこから見守ってくれているのではないでしょうか。
 たしかに、「見守る人」の視点を考えたら、真横からでは客観的に全体を見るのが難しいですし、真後ろでは「見守られる人」の手元が見えませんものね。

 急いでいる時は小走り途中で、普段は歩きながら、少し時間があれば足を止めて、振り返ってみましょう。
 「大丈夫。ちゃんと見てるよ」という視線に安心したら、深く息を吸って、ゆっくり吐いて、心で「よし!」と気合を入れて、また、前を見ましょう。

 寒さに体を縮めて歩く毎朝でも、空気が澄んでいる今の季節こそ、斜45度後方の存在を感じるチャンスかもしれませんね!

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。


13周目:「シンクロの不思議」
14周目:「チューブちゃんのこと」
15周目:「親の心子知らず」
16周目:「最高の褒め言葉」
17周目:「+αのサービスを」
18周目:「Gの恐怖」
19周目:「2013年夏の想い出」
20周目:「一期一会を感じたこと」
21周目:「言い訳大臣と勇気レンジャー」

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