船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井幸雄グループスタッフによるコラムページです。
日々仕事をする中で感じていることなどを自由に語ったページです（このページでは、便宜上、船井幸雄を“船井会長”と呼び、敬語表現を使わせていただいています。ご了承ください）。

『成功法則は科学的に証明できるのか？』

皆さん、こんにちは！
『成功法則は科学的に証明できるのか？』（奥　健夫著、総合法令出版）という本を
読みました。

なぜ、この本を読もうと思ったのは、
著者が「奥健夫」さんとなっていたからです。

個人的に、ナノチューブなどナノテクに興味があり、
日経サイエンスなどを読んでいたときに、
この「奥健夫」さんの名前を覚えていたからです。

「よく、こんな本を書くなぁ。だいじょうぶかなぁ」と
他人ごとながら心配しつつ、買って読みました。

最先端の科学者がどのように考えているのかが
知りたかったからです。

この著書のなかで、自分が実践していることがありました。
別に成功しようと思って、実践しているわけではないのですが…。

それは、
「自分が心から尊敬できる人を見つけ、それをマネするというものです」。

僕の場合、心から尊敬してマネしているのは、
このコーナーで何度か紹介しているバックミンスター・フラーです。

迷ったときは、フラーの包括的思考法をマネすることにしています。
参考までに、彼の残した言葉を紹介いたします。

「私は自分に問いかけた。『大企業や大国の巨大な力とそれらのノウハウや武器、資金力、軍隊、道具そして情報を目の前にした小さな個人に、その決意の実現に向けていったいなにが効果的に成し遂げられるだろうか』。
　その問いに私はこう答えた。『個人には、だれの許可も必要としないイニシアティブが与えられているはずだ』
　つまり、個人だけが思考でき、自分の経験に現われる＜原理＞を探し求めることができる。たとえば、権力機構に属する人々は、上司を喜ばせる方法や金儲けの方法あるいは請求書を即刻処理する方法に気を取られすぎてその＜原理＞を見落としかねない。
　無意識な不安や恐れを無視して重要なことに取り組むことができるのは個人だけだ。　重要なことは（１）大小にかかわらず、与えられたあらゆる機会を利用し、人類を代表してその＜原理を利用する物理的方法を探究すること＞であり、（２）人に考え方や行動のしかたを改めるように説得しようとする作家のように＜哲学的な言論に終わるのを避け＞、（３）人間を取り巻く＜環境の改善に専念すること＞だ。」

　「私に会いに来て、この問題やあの問題についてなにをすべきかを尋ねる数千人もの人たちに、私がいつも伝えようとしているのはまさに自己教育システムの革命だ。まずは、『なにをすべきか』と自分以外に聞かないことだ。その答えは自分で見つけださなければならない。本当に私の助けが必要なら、私はこれ以上語らない。大抵の若者はこのことを理解する。これはすばらしいことだ。私は、多くの若者たちが静かに立ち去り、独自の進む姿を見ている。彼らがとるべき行動と物質的なデザインの理解の発端となるのは、概念を実践し還元し、なすべきことについてただ語ることをやめる場合のようだ」　『宇宙エコロジー』（美術出版社、バックミンスター・フラー+梶川泰司）より抜粋

　もし、よろしければ、ご参考になれば幸いです。


１周目：「未来予想図を描くヒント　（テーマ：最近読んでオススメしたい本）」
２周目：「未来予想図を描くヒント�A　（テーマ：最近読んでオススメしたい本）」
３周目：「自分一人からの出発　（テーマ：ひそかに続けている私の習慣）」
４周目：「未来を信じること　（テーマ：最近読んでオススメしたい本）」
５周目：「宇宙船地球号　（テーマ：私が最近ビックリしたこと）」
６周目：「未来の住宅は、金属製？　（テーマ：私が日々思ふこと）」
７周目：「コズモグラフィー　（テーマ：最近読んでオススメしたい本）」
８周目：「背中にある秘密　（テーマ：私が最近ビックリしたこと）」
９周目：「理解は突然やってくる！　（テーマ：私が日々思ふこと）」
１０周目：「バックミンスター・フラーの宇宙観　（テーマ：私が日々思ふこと）」
１１周目：「新しい教育革命　（テーマ：私が日々思ふこと）」
１２周目：「ダイマキシオンの世界　（テーマ：私から皆さまにお伝えしたいこと）」
１３周目：「ドワパラの時代　（テーマ：最近読んでオススメしたい本）」
１４周目：「デザインの自然学　（テーマ：最近読んでオススメしたい本）」
１５周目：「『客家民居の世界』　（テーマ：最近読んでオススメしたい本）」
１６周目：「本多静六　健康長寿の秘訣　（テーマ：最近読んでオススメしたい本）」