娘からみた“真(芯)”の船井幸雄
このページは、船井幸雄の実の娘で現在、本物研究所社長の佐野浩一の妻の佐野ゆかりさんによるコラムページです。実の娘だからこそ知っている、家庭での船井幸雄の姿を中心に、過去も振り返り、家族間の様々なエピソードも交えながら本音で語っていただきます。
娘の視点から、“真”の船井幸雄を語っていただき、より深い、船井幸雄の“芯”に迫っていきます。
父はとにかく仕事人間だったので、子どものころに遊んでもらった記憶はほとんどありません。じゃあ、お正月やお盆の仕事が休みの時くらいは。。。と言いたいところですが、お正月はお客様で応接間はいつもパンク状態。。。
台所は戦場のようで、しょっちゅう応接間にこれを持っていけあれを持って行けと言われ。。。そして、リビングのこたつの上は年賀状の山々に占拠され、あいうえお順に仕分けしておいてね!!と母に言われて、兄たちとせっせと年賀状の仕分けをしていた記憶があります。
そしてお盆といっても父の休みはほとんどなく、お墓参りに行くくらいで、夏休みの旅行は? というと、父の出張先(たいていは東京でした)についていって、同じホテルに泊まらせてもらって、昼間は仕事の父を除いて自由行動、夜には父もホテルに帰ってきて一緒に食事をする。。。というのが毎年の恒例でした。それが父の精いっぱいの家族サービスだったようで、おまけに小さな子どもが苦手だったこともあり、「子どもはお前に任せた!!」と母にいつも言っていたようです。
私が赤ん坊のころ、母が兄たちのお弁当を作る間、「ちょっと面倒をみててくれる?」と私の子守を父に頼むと、困った顔であやしながら「ゆかりを15分見てるより、仕事を一日していたほうがずっと楽だなあ。。。」と言っていたそうです。そんな父なので孫たちにも同じ調子で、みんなが小さい頃、たまにしか会わないのに、顔を見たら「元気そうだな!!よしよし!!」と頭をなでてすぐに自分の書斎に引っ込んでしまう。。。という感じでした。
8年前から実家の隣に住むようになり、ほぼ毎日、父と母と顔を合わせるようになりましたが、父の孫に対するスタイルはあまり変わることはありませんでした。ただ、6年前に末っ子の二男が熱海で生まれましたが、10年ぶりに生まれた孫で、おまけに隣に住んでいて、私もしょっちゅう母を頼って実家に連れて行っていたので、父もこの二男に対しての接し方は今までとは少し違うように思います。ここ数年の体調不良もあって、父も自宅にいることが増えたので顔を合わす機会も多く、「あいつは今日は来ないのか。。。顔を見てないぞ」と言ったり、父にうつすといけないから。。。と病気の時は出入りを控えていますが、そんな時は「寂しいなあ。。。あいつが来ないと寂しいなあ。。。」と母に言ったりするそうです。父がお絵描きの相手をしてくれたのも二男が初めてです。私はこんな年になって、生まれて初めて父の描いた動物らしきもの(?)の絵を見ました。
先日も病み上がりに3日ぶりくらいに二男を連れて実家に行くと「おじいちゃんが会えなくてさびしいさびしいって言ってたから、おじいちゃんのお部屋に行ってきてあげて」と母に言われて、二男は父の部屋へ大好きなポケットモンスターの人形をたくさん持って訪問していました。しばらくして「おじいちゃんと遊んだの?」と帰ってきた二男に聞くと「ううん。。。見せただけ。。。おじいちゃん、ピカチュウの名前だけ覚えられたよ〜」と言っていました。
きっと、父も二男もどうしていいのかわからなくて、二人で困った顔をして遊んでいたんだろうなあと思うと、なんだか可笑しくなりました。
二男に「おじいちゃんのこと好き?」と聞くと「あんまり遊んだことないからわからない。。。」とつれない返事です。。。おじいちゃんの偉大さに気がつくのはもう少し先のことになるのかしら。。。と思いながら、でも、おじいちゃんの前ではあまり駄々をこねない二男を見ていて、子どもなりになんとなく威厳らしきものを感じるのかなあ。。。とも思います。父と母のそばにいられて、毎日二男を連れて実家に行くことができて、本当にありがたいなあと思います。そして父と母の二男を見るときの優しいほどけたような笑顔に、私自身も嬉しくなる毎日です。
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ゴンちゃん(前・♀)と我が家のニュー
フェイスのキャンキャン(後ろ・♂)です♪
船井幸雄の娘で現在は本物研究所社長の佐野浩一の妻。
17歳男子、15歳女子、5歳男子の年の離れた子どもたちや両方の親、そして、ペットの犬やウサギに囲まれて自然あふれる熱海生活を満喫中。元幼稚園教諭。そして元保育士。
現在は家事の傍ら、将来に向けて勉強中。仕事柄、小さな子どもが大好きです!!
著書に『船井家の子育て法』(徳間書店)、『神様、ママを見つけたよ!』(グラフ社)、『もっといいことが起こる今日のヒント』(海竜社)がある。