娘からみた“真(芯)”の船井幸雄

このページは、船井幸雄の実の娘で現在、本物研究所社長の佐野浩一の妻の佐野ゆかりさんによるコラムページです。実の娘だからこそ知っている、家庭での船井幸雄の姿を中心に、過去も振り返り、家族間の様々なエピソードも交えながら本音で語っていただきます。
娘の視点から、“真”の船井幸雄を語っていただき、より深い、船井幸雄の“芯”に迫っていきます。

2012.11.20(第8回)
父と家事!?

 日ごろ仕事で忙しくしている我が家の旦那様も、家のことはだいたい一人でできる、いまどきの男性と言えると思います。ありがたいことに休みの日は一緒に台所に立って料理を手伝ってくれて、「今日は台所の片付けは僕がするよ。その間にアイロンかけられるでしょ……」なんて言ってくれます。
 母に「本当にお宅の旦那様はよくできた旦那様ねえ〜」と言われます。そのあとに必ず、「うちのお父さんじゃありえないわね……くくく(笑)」という苦笑いまじりの言葉がついてきます。それもそのはずで、父は典型的な一世代前(?)の男性というのでしょうか…とくに父の場合は「家のこと、子どものことは家内に任せて、男は仕事のみするべし……」というスタイルを貫いていました。
 「休みの日も仕事に没頭しているお父さんを見ていると、とても『手伝って……』なんて言える隙はなかったわ……」と母は言っていました。
 そんな父ですが、ここのところ家にいることも多くなって、食べおわった食器などは流し台まで自分で運んだりしているようで、母曰く「大進歩」なんだそうです。
 そして、もうひとつの今の父の家の仕事の一つが、朝、門まで新聞を取りに行くことです。これは、とにかく母は長い生き物が苦手なのです。虫の宝庫の山の中の熱海の家に引っ越してからは、梅雨時から夏場、秋の初めあたりまでは、母にとっては恐怖だそうです。
 干からびていたり、長さ30センチくらいあるミミズもよく見ますし、実家の敷地の中で、蛇の目撃情報なども多数あります。それが怖くて、あまり外に出たくないという母のたっての希望で、朝、新聞を取りに行くのは父になったそうです。
 そして面白いのは、実家は毎年日めくりのカレンダーを使っているのですが、毎日干支の絵が順番に下のほうに小さく印刷されています。親指の先くらいの絵なのに、蛇が異常に怖い母は、巳の日の小さな絵でも見てしまうと体から血の気が引いていくのがわかるそうです。それを心配した父は、毎年お正月に、一年分の巳のところにシールや紙を貼り付けて母に見えないようにしてくれるそうです。
 来年は巳年なので、今から母は憂鬱だそうですが、年賀状の巳の絵なども、きっと父が事前にチェックして、しっかりフォローしてくれることと思います。たまに新聞などにも蛇の写真が出ているときは、父が前もって紙を貼っていてくれるそうです。とても優しい父です。
 そして、先日、家事とは無縁だった父らしい面白いエピソードを聞きました。父が突然「おい!!電子レンジってどうやって使うんだ……」と母に質問したそうです。母が用事で家を空けるときがあったときなど、今は口の中の加減で、母の炊いた柔らかいご飯が食べやすい父は「冷凍庫に入っているご飯はどうやって温めるんだろう……」と少し心配になったようです。母が丁寧にメモに書きながら「このボタンを押して、ここで時間を合わせて……だいたい何分くらいよ……」など説明していたら、「おいおい……ところで、これはどないしてあけるねん……」と、真顔で聞いたそうで、母は思わず吹き出してしまったそうです。あれだけ本を書いて第一線で仕事をしてきた父なのに、電子レンジの開け方がわからないなんて……意外な、でも、ちょっとほほえましい一面だなあと思いました。


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Profile:佐野 ゆかり(さの ゆかり)
佐野 ゆかり(さの ゆかり)
ゴンちゃん(前・♀)と我が家のニュー
フェイスのキャンキャン(後ろ・♂)です♪

船井幸雄の娘で現在は本物研究所社長の佐野浩一の妻。
17歳男子、15歳女子、5歳男子の年の離れた子どもたちや両方の親、そして、ペットの犬やウサギに囲まれて自然あふれる熱海生活を満喫中。元幼稚園教諭。そして元保育士。
現在は家事の傍ら、将来に向けて勉強中。仕事柄、小さな子どもが大好きです!!
著書に『船井家の子育て法』(徳間書店)、『神様、ママを見つけたよ!』(グラフ社)、『もっといいことが起こる今日のヒント』(海竜社)がある。

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