娘からみた“真(芯)”の船井幸雄

このページは、船井幸雄の実の娘で現在、本物研究所社長の佐野浩一の妻の佐野ゆかりさんによるコラムページです。実の娘だからこそ知っている、家庭での船井幸雄の姿を中心に、過去も振り返り、家族間の様々なエピソードも交えながら本音で語っていただきます。
娘の視点から、“真”の船井幸雄を語っていただき、より深い、船井幸雄の“芯”に迫っていきます。

2013.02.05(第12回)
親子三代お酒が大好き

 最近はすっかりお酒が飲めなくなってしまって、とても残念がっている父なのですが、以前は本当にお酒が大好きでした。
 仕事先でお酒を飲んでも、二次会、三次会に行くことはなく、家に帰って静かに母と話をしながら晩酌をするのが好きだったそうです。父はビールやワインは飲まなくて、もっぱら日本酒の熱燗か、たまにウイスキーかブランデーを飲んでいました。実家にあるブランデーグラスがとても綺麗で、子ども心に「かっこいいなあ〜」と憧れてみていました。
 すると「おい!!ゆかり!!ちょっと飲んでみるか……」と勧められて、でも〜と困っていると「舐めるだけでええから、ちょっとこい!!」と膝の上に座らされて……舐めた瞬間、喉から火が出るかと思ってびっくりして騒いでしまいましたが、、そんな私を見て、がははははっていつものあの笑顔で笑っている父の顔を今でも覚えています。その後、私もまんざらでもなかったようで(笑)、たまーにまた舐めさせてもらって喜んでいた記憶があります……。
 母も結婚した当時は奈良漬を食べただけでほっぺたが赤くなって、父によくからかわれたそうですが、「ちょっとでいいから飲んでみろ……」と私に勧めてきたのと同じような父の手法に乗せられて、いつの間にか鍛えられて、一人ですいーっと2合ほどの熱燗なら飲んでしまうくらいになったそうです。
 子どものころに見ていた、こたつに入りながら、仲よく晩酌をしている父と母の姿は、今思い出すだけでも胸がふわーっとあたたかくなるように思います。
 そんな父のお酒好きは、父の父、そして、父の祖父から受け継がれたようです。父の祖父は亡くなる少し前に「わしはこの一生で、近所の池の水と同じ分量くらいの酒を飲んだから、もう思い残すことはない……」と言って亡くなったそうです。豪快な飲みっぷりが目に浮かぶようです。そして、父の父は夜中に目が覚めてトイレに起きるたびに、帰り道に台所によって、樽の中に入っている冷酒をコップに注いでくいっと飲んで、布団に帰ったそうです。また、一升瓶だとお酒の減り具合がわかってさびしいからと、樽酒を買って来いという人だったということです。何とも、お酒好きで茶目っ気のある曾祖父と祖父だったんだなあと思います。
 今年のお正月の朝、昔からお気に入りの伊万里のお猪口に元旦の初水を汲んで、2〜3滴の日本酒を垂らして、父と母は乾杯をしたそうです。「何年ぶりに飲んだやろ……またうまい酒が飲みたいなあ〜」「そうね……昔みたいにもっとたくさん飲めるようになったらいいわね〜」と言いながら飲んだそうです。
 父と母に、またそんな日が来ることを心から、心から祈っています。


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Profile:佐野 ゆかり(さの ゆかり)
佐野 ゆかり(さの ゆかり)
ゴンちゃん(前・♀)と我が家のニュー
フェイスのキャンキャン(後ろ・♂)です♪

船井幸雄の娘で現在は本物研究所社長の佐野浩一の妻。
17歳男子、15歳女子、5歳男子の年の離れた子どもたちや両方の親、そして、ペットの犬やウサギに囲まれて自然あふれる熱海生活を満喫中。元幼稚園教諭。そして元保育士。
現在は家事の傍ら、将来に向けて勉強中。仕事柄、小さな子どもが大好きです!!
著書に『船井家の子育て法』(徳間書店)、『神様、ママを見つけたよ!』(グラフ社)、『もっといいことが起こる今日のヒント』(海竜社)がある。

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