中村陽子の都会にいても自給自足生活
このページは、認定NPO法人「メダカのがっこう」 理事長の
舩井幸雄は生前、中村陽子さんの活動を大変応援していました。
10月26日に開幕した国会で、種苗法改正は農水の議題のトップで、最優先で通される予定です。政府としてはできるだけ審議時間を短くして、世間の関心が向かないように、何か策と考えているかも知れません。
2017年4月森友学園の国会中継中に、種子法廃止はあっという間に決まってしまいました。10月26日の日本の種子を守る会の緊急集会で、元滋賀県知事の嘉田議員は、「全く知らなかった」おっしゃっていました。知事も都道府県の議員も知らない方がほとんどでした。もちろん国民は今でも知らない方がいます。
「タネを制する者は世界を制する」とは誰しもが知っていること。でも日本政府は、日米合同書簡で「日本政府はアメリカ投資家の要望を規制改革推進会議の提言を通して実行すること」という約束をしているので、官僚も国会議員も抵抗ができません。日本の農業を守りたいはずの農水官僚がこんなことをしたいはずはありません。でも今はどんなウソをついてでもこの改正案を通さなければならないようです。
一番大きなウソは、「農家の自家増殖一律許諾性は優良品種の海外流出を防ぐため」というウソ。2つ目は「登録品種は10%以下だから影響がほとんどない」という数字のマジックのウソ。これらの点は以前に書いたので省略します。詳しくはメダカのがっこうTV「コメでもわかる種苗法改正」海外流出編、自家増殖編、遺伝子組み換え編、農薬編をご覧ください。
政府のウソの説明が、マスコミやそれを信じた国民や農家に、日本の種子の危機を感じさせないようにしています。食料主権という命を守る大切な権利を奪われるとき、国民は気づかないようにされるのです。しかし政府も官僚も従わざるを得ないこの方針をこれ以上説明するのも意味がないので止めておきます。
しかし、この状況を変えることができる人たちがいます。それは、現政権にしがらみのない私たち国民です。多くの国民がこの事実を知り、黙ってこの改正案を通すことなく、自分が発言できる紙面や場所で、ツイッターやブログやフェイスブックで意見を表明することです。いくつか提案しますので、自分の気持ちに近いものを選んで発信してください。
#種苗法改正に抗議します。
…これがスタンダードです。
#種苗法改正案に慎重審議をお願いします。
…これは改正案の中身をもっと慎重に審議してほしいというお願いです。今国会での見送りを目的としています。中身をまだ十分理解していない方にお勧めです。勉強する時間を作って議論に参加できるようになり、次世代に食料主権や、種子の主権を残しましょう。
#種苗法改正案に米・麦・大豆の例外規定を
…これは、実は自家増殖一律許諾性で、例外作物がないのは日本だけなのです。UPOVの国際条約で、自家増殖原則禁止をグローバルスタンダードにしようとしているのは確かですが、EUでもカナダでもオーストラリアでも、主要な穀類や飼料やジャガイモなど国民の主要な作物を例外にしているのです。せめて、日本の主要農作物(米・麦・大豆)を例外規定にしてほしいという提案です。
#種苗法改正案に小規模農民の免除規定を
…これもEUでは小規模農民(20ヘクター以下)は自家増殖を許されています。日本は小規模家族農業が主流の国です。後継ぎもなく、自分の代で終わりにしようと思っている農家がほとんどです。このような状況下で、自家増殖の許諾性にすれば、日本の農業の衰退に拍車を掛けます。小規模農民は自家増殖をできるという免除規定を提案しましょう!
私自身、2017年に種子法廃止が決議されて、「大変なことが起きている!!」と自分の中で警報が鳴りだすまでは、政治に口を出したことはありませんでした。しかし今は黙っていると、賛成したことになるのが嫌なのです。おかしいと思ったら「私は反対です」という声を出していいのだと気が付いたのです。
公平な情報提供のため、一つ種苗法改正に賛成している種苗農家の方がいることをお知らせしておきます。
それは主に果樹の種苗農家(開発者)です。果樹は苗木を1本買えば、挿し木で増やすことができるため、種苗農家は開発費を回収することができません。これは問題です。しかしこれを解決するために、主食の米まで一律自家増殖禁止にする必要はありません。果樹農家が開発費を回収する改正案なら、賛成です。例えば政府が欧米の国々のように、開発者や農家に手厚い所得補償をすれば、すべてうまくいきます。
もう一つ種苗法改正に賛成ではないが、反対していない農家たちがいます。それは国民の方を向いていない政府を諦め、在来種の世界を広げ、自給自足のもう一つのくにを作ろうとしている方たちです。国民の多くが農的生活に戻り、半農半Xで生きる道を選べば、かなり問題は感じられなくなるでしょう。これが静かなるアクエリアン革命につながり、国を変えていくことになると思います。もう一つの国づくりは私の目標でもあります。急がれます。
しかし、まだ私はこの政府の元で暮らしているので、黙ってこの種苗法改正を通すわけにはいきません。反対意見を述べます。この#種苗法改正・・・・・を発信します。ご一緒に一度でいいので、発信してください。みんなで一度は反対の声を届けましょう!
もし近い将来、この子孫に禍根を残すこの決定を振り返る時が来たら、「私は反対しました」と言えるように、意思を表明しておきましょう!そして安全な食糧がなくなる時に備えて、少しずつ種を播く農的生活を始めておきましょう!
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首のタオルにシュレーゲル青ガエルが
いるので、とてもうれしそうな顔を
してい ます。
1953年東京生まれ。武蔵野市在住。母、夫の3人家族。3人の子どもはすべて独立、孫は3人。
長男の不登校を機に1994年「登校拒否の子供たちの進路を考える研究会」の事務局長。母の病気を機に1996年から海のミネラル研究会主宰、随時、講演会主催。2001年、瑞穂(みずほ)の国の自然再生を可能にする、“薬を使わず生きものに配慮した田んぼ=草も虫も人もみんなが元氣に生きられる田んぼ”に魅せられて「NPO法人 メダカのがっこう」設立。理事長に就任。2007年神田神保町に、食から日本人の心身を立て直すため、原料から無農薬・無添加で、肉、卵、乳製品、砂糖を使わないお米中心のお食事が食べられる「お米ダイニング」というメダカのがっこうのショールームを開く。自給自足くらぶ実践編で、米、味噌、醤油、梅干し、たくあん、オイル」を手造りし、「都会に居ても自給自足生活」の二重生活を提案。神田神保町のお米ダイニングでは毎週水曜と土曜に自給自足くらぶの教室を開催。生きる力アップを提供。2014年、NPO法人メダカのがっこうが東京都の認定NPO法人に承認される。「いのちを大切にする農家と手を結んで、生きる環境と食糧に困らない日本を子や孫に残せるような先祖になる」というのが目標である。尊敬する人は、風の谷のナウシカ。怒りで真っ赤になったオームの目が、一つの命を群れに返すことで怒りが消え、大地との絆を取り戻すシーンを胸に秘め、焦らず迷わずに1つ1つの命が生きていける環境を取り戻していく覚悟である。
★認定NPO法人メダカのがっこうHP: http://npomedaka.net/