船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる
このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。
名前:中沢 弥生
みなさま、こんにちは!
船井メディアの中沢弥生です。
9月より新体制となった船井メディアで、セミナーの受付事務を担当しております。
さて、日常を慌ただしく過ごしていると、つい自分のペースにとらわれてしまいがちな私です。それでも、世の中には人の数だけの歩調があり、考え方はもちろんのこと、見えている景色や体感、健康状態もみな違い、また変化もしていくのですね。
自分と違う感覚があるということを、より身近に感じるようになったのは、ある身内の病気がきっかけでした。
本人は、見た目にはまったく普通で、元気に生活を送っているのですが、過去の脳疾患による後遺症があります。
たとえば、視野の右側部分が欠けているため、右側から人や車が近づいても気づかないことがあります。道を歩く際は、なるべく身体の右側に壁がくるように気を付けています。
また、早口の会話を聞き取れず、何度も聞き返してしまうことがあります。逆に、病院やお店などで説明を受ける際、理解できていないのに、ついわかったような返事をしてしまうこともあるようです……。
このような、脳の疾病や交通事故が原因の「高次脳機能障害」は、おおまかに、記憶、注意力、社会的行動、言語、認知、感情や自己コントロールなどの部分に問題があるのですが、見た目にはわかりにくい症状です。
また、人目につかない症状などにより、社会生活において不自由が生じるケースは、ほかにも難病、聴力障害、内部障害、内臓疾患、発達障害など、本当にさまざまに存在しています。問題が目に見えないために、誤解されたり、必要な手助けを受けられないような状況が重なれば、その心は疲弊してしまうのではないかと想像します。理解されないという辛さは、誰もがきっと、どこかで経験したことがある感覚ではないでしょうか。
見えないことを、わかるように伝えるのは、とても難しいことです。
わかりやすさの裏側にある思いを汲み、理解し合いたいという願いこそが、この国に間もなく訪れる、超高齢化社会とよばれる時代の支えとなるに違いありません。
私たちが、ありのままの自分らしさで、ともに支え合いながら、心豊かに暮らしていくために……。
目に見えないけれど大切なことを、いつも忘れずにいたいと思います。
「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。
かんじんなことは、目に見えないんだよ」
サン=テグジュペリ/内藤 濯 訳 岩波少年文庫 『星の王子さま』より
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
18周目:「インドの叡智」
2013.10.30: 自然な自分の声を出しましょう
2013.10.29: 新しい門出に思う
2013.10.28: 一期一会を感じたこと
2013.10.25: 乳脂肪分3.8の秘密
2013.10.24: ストレス解消の方法
2013.10.23: 私のおすすめ断食健康法
2013.10.21: 佐藤初女さんのお話を聞いて
2013.10.18: 名古屋城に行ってきました
2013.10.16: 目に見えないけれど大切なこと
2013.10.17: インフレ時代到来か?
2013.10.15: やりたい事とやれる事
2013.10.11: 船井流に導かれる御縁
2013.10.10: 秋といえば・・・
2013.10.09: 新しい手帳
2013.10.08: バクテリアで身体をいつまでもハツラツと!
2013.10.07: 凛々しくなった先輩である、次男の親友のお兄ちゃん
2013.10.04: 「カタ」の大切さ
2013.10.03: 「働く」を考える
2013.10.02: 料理界のプロが、和食の常識を覆す!
2013.10.01: 日本人の誇り