船井幸雄グループ社員の、日々もの思い、考へる

このページは、船井本社グループスタッフによるコラムページです。 「これからは“本音”で生きるのがよい。そのためには“本物の人間”になることが大事」という舩井幸雄の思想のもと、このページでは、社員が“本物の人間”になることを目指し、毎日の生活を送る中で感じていること、皆さまに伝えたいことなどを“本音ベース”で語っていきます。

書:佐野浩一
船井幸雄グループ社員の日々もの思ひ、考へる あの社員の一日を公開!
乳脂肪分3.8の秘密
2013.10.25(Fri)
社名:(株)本物研究所 商品企画グループ マネージャ
名前:横浜 朋子

人と牛が共生しているため、人間が近くにいても、こんなにおだやかな表情をしてくれます。

みなさん、こんにちは。
私は、人や地球にやさしいほんもの商品の
採用や企画をさせていただいております。
どうぞよろしくお願いいたします。

前回、「山地酪農」に取り組む
中洞牧場さんの紹介をさせていただきました。

牛乳のことでもうひとつみなさんにお伝えしたいことがございます。

今まで、「濃い牛乳(乳脂肪分3.8)」=「良い牛乳。美味しい牛乳」という
認識が自分の中にありました。
というよりも、テレビのCMにより、刷り込まれていた気がいたします。
しかし、中洞牧場さんと関わりを持たせていただく中で
自分の常識が変わり始めました。

1950〜60年代、日本の乳業メーカーは
「乳脂肪分3.0パーセント以上、無脂乳固形分8.0パーセント以上」という
「乳等省令」の規定を上回った分は水を加えて増量したり、
固形分を抜きとって、バターを作ったりしていました。
このため、牛乳の乳脂肪分は、この省令の条件を満たす
最低基準の3.0パーセントが当たり前でした。

こうした中、そうした操作を一切せず、生乳を加熱殺菌しただけで
容器に詰めた「成分無調整」をうたう農協牛乳が登場して大ヒット。
これをきっかけに、各メーカーの「濃い牛乳」競争が激しさを
増していきました。
成分無調整は当たり前で、脂肪分の濃さを容器に大きく
表示した「3.5牛乳」が登場、さらにこれがエスカレートして
「3.6牛乳」あるいは「3.8牛乳」まで登場しました。
これ以降、牛乳のおいしさの基準は乳脂肪分の多さである
風潮が定着したのです。

もうひとつはパッケージにまつわる嘘です。
牛乳のコマーシャルなどに使われる緑の牧場で草を
食む牛たちのイメージは、ほぼ幻想だと思っていいでしょう。
現在、放牧主体の酪農はごくわずかで、広大な放牧地がある
北海道の酪農ですが、昼夜放牧を行う酪農家は
ほとんどいません。放牧地は使われなくなり、大きな牛舎の脇には
海外から入ってくる配合飼料を大量に貯蔵する巨大な
貯蔵用サイロが建てられました。今や、緑の牧場の乳牛の
光景は一部の牧場と観光牧場等だけになってしまいました。

これらの原因の一つが、「乳脂肪分3.5パーセント以上」という
基準を設けたことでした。
1987年、全国農業協同組合連合会は、乳業メーカーからの
要請と合意に基づき、独自の基準として乳脂肪分3.5パーセント以上の
生乳の生産を組合員である酪農家に通達しました。
これ以降、その基準を下回る「薄い」牛乳の買い取り価格は
それまでの半値にされることになりました。これは酪農家の
経営や生活が成り立たないことを意味しています。

放牧などにより自然に育てられた牛の乳脂肪分は
季節により変動します。乾草やサイレージが主体となる
冬場は乳脂肪が高くなり、3.5パーセント程度になりますが
水分量の多い牧草地の青草が主体となる夏場には
乳脂肪分は3.0パーセント位にさがります。

夏場も青草は食べさせず、牛舎の中で穀物を主体にした
濃厚飼料を与えなければ、年間通じて3.5パーセント以上を
維持する事は出来ないのです。

牛乳のおいしさやコク・風味は
乳脂肪分だけで決まるものではありません。

自然の中を歩き回り、本来主食とする安全な餌で育った牛が
出す乳は乳脂肪分が多少低くても、牛乳本来のおいしさを
感じることができるはずです。
皆さんも、是非一度お試しになってみてください。

☆65℃で30分低温殺菌、ホモジナイズ加工(脂肪球の均質化)を
していない自然のままの牛乳「中洞牧場」の牛乳は
こちらで詳細をご覧下さい。
http://nakahora-bokujou.jp/index.html


☆中洞牧場 牧場主の中洞正様が
12月5日(木)に東京で講演会をされるそうです。
ご興味をお持ちの方は下記、ご覧になってみてください。
「どうなる!日本農業と食」
http://www.famersfes.com/event/131205



補足ですが……
『船井幸雄.com』を読まれていらっしゃる方の中には
“牛乳は体に良くない。飲まないほうがいい”というお考えの方も
いらっしゃるかもしれません。

私個人の見解としましては、
その牛がどのような餌を食べて、どのような環境で育てられているのか。
それを育てている人たちは、どのような想いでその仕事に取り組まれているのか。
牛はどんな身体や表情をしているのか。
商品はどのような過程で製品化されているのか。
商品を届ける人はどんな気持ちで届けていらっしゃるのか……。

これらのことを知ることがとても大切なことだと思っています。

そのうえで、その牛乳を口にしたときに、体がどんなふうに感じるのか。
心地よいのか、それとも何かひっかかる感じがあるのか、
自分自身の心の声をすなおに聞いてみてください。
これは、牛乳に関わらずどのような食べ物についても
言えることではないでしょうか?


2周目:「天災を経験して」
3周目:「大地震」
4周目:「いざ鎌倉へ!はせ参じるらん」
5周目:「肥田式強健術とは」
6周目:「一流の集中力」
7周目:「記者クラブ」
8周目:「こころの故郷『森のイスキア』」
9周目:「絆」
10周目:「奇跡の七号食」
11周目:「竹布(たけふ)という神様からの贈り物」
12周目:「被災地に行ってみて感じたこと」
13周目:「太陽の恵みをご家庭に!」
14周目:「祈り」
15周目:「あいうべ運動」
16周目:「一週一菜」
17周目:「モチベーションの保ち方」
18周目:「才能と出会う5つの瞬間」
19周目:「奇跡の牛乳」

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