新時代への道しるべ

このページは、船井幸雄と同じ理念を持った、(株)トータルヘルスデザイン会長の近藤洋一氏によるコラムページです。近藤会長は、健康、環境、食料などの分野で、新しい21世紀を創り上げることを使命とした活動をされています。

2008.12
日本創業

 家計への給付金2兆円問題で世間がゆれています。こんなことをしていて日本は大丈夫なのか気になるところです。古来、家が貧しいと、誠心誠意、父母に仕え家庭を繁栄に導く孝行な子が出ると言われています。赤字財政の続く国からお金をもらって物を買うという構図には、誰しもすっきりしないものを感じるのではないでしょうか?
 折りしも資本主義が崩壊し、ポスト資本主義社会のあるべき姿を模索し、行動に移さなければならない大切な時です。
 2兆円あれば、何ができるかを考えると、日本人が早急に解決しておかなければならない重要なテーマがいくつか浮かんできます。

(1)奥山の修復と一次産業の復活
 森林の荒廃がいちじるしく進み、このまま放置すると取り返しがつかないことになるといわれて、ずいぶんの歳月が流れています。最近になって、「日本熊森協会」の創立者・森山まり子さんはじめ会員の人たちの活動を通して、“奥山”の荒廃が日本の荒廃につながっていることがわかってきました。
 その昔、日本には自然の摂理を熟知した知恵ある人がいて、“奥山”には決して手をつけなかったのだそうです。
 戦後の拡大造林政策によって、日本の広大な“奥山”の大部分がスギとヒノキだけの人工林に変わってしまいました。あげくの果てに、全国の人工 林の70%が放置されたままの放置林となり、地崩れが起こっています。
 何よりも留意すべきことは水源が枯渇しつつあることです。現代人は“奥山”にしみこんだ雨水が、何十年、何百年を経て、こんこんと湧き出し、私たちの生活、産業を支えてくれていたことに気づくことがなかったのです。
 日本の経済が順調に発展できたのも、山紫水明の山林から湧き出る美しい水をふんだんに使うことができたからなのです。かつて日本は「水と安全はタダの国」と呼ばれていました。最高のホメ言葉ではないでしょうか?
 都市化が進み、至るところ、科学技術の粋を尽くした豪華なビルが立ち並んでいますが、こんこんと水の湧き出る奥山の森が消えるとき、これらの都市は砂上の楼閣と化し、産業も消えてしまいます。いま一大事が着々と進んでいるのです。
 奥山の豊穣な原生林が消えるにつれ、餌とねぐらを失って生きていけなくなった大型動物が仕方なく里に出てきて農作物を荒らし、農家の人が被害者になるという問題が発生しています。そんな動物たちを、有害獣という汚名をきせて鉄砲で撃ち殺しているのが現実の姿です。自然とともに生きてきた動物たちにとって、こんな迷惑な話はありません。
 私たちはことの本質をしっかり見定める必要があると思うのです。
 日本の貴重な資源・奥山を保全するために給付金を投資してみてはどうでしょうか?
 2兆円のうち、1兆2千億円を人件費に使うとします。一人あたり年収400万円として単純計算すると、30万人の雇用が生まれます。これらの人たちが、イキイキと楽しみながら植樹をすることによって森林が蘇生することでしょう。自然の息吹がよみがえり、林業、漁業、農業などの一次産業から教育産業にいたるまでの新たな産業が生まれ、自然立国・日本の基礎ができ上がると思うのですが、いかがでしょうか?(「クマともりとひと」日本熊森協会をご参照ください)

(2)ご隠居様の復活
 老人介護の問題が深刻の度を増してきているように見えます。お年寄りのお世話は思ったより重労働であるにもかかわらず、働く人の給料が安いということもあって、袋小路に入っているようです。
 それよりも何よりも、ボケ老人、寝たきり老人になりたくないという恐れがこれからの社会に充満してくるように思われます。恐れたことは実現するものです。
 長い人生を生きてきて最後がそんな状態だというのは、悲しいことだといわねばなりません。最大の問題は老人が生きがいをなくすことから発生するといってよいと思います。
 この点を考慮して老人問題に取りくむ必要があるように思うのです。

 結論から申し上げますと、「老人と幼児がともに遊び、ともに学びあう施設」をつくれば、いま社会が直面しているさまざまな問題が一気に解決することでしょう。
 老人は幼児の純粋な「元気のエネルギー」をいっぱいに浴びると同時に、貴重な人生体験から得た叡智を幼児に伝授する喜びが生まれることでしょう。このようにして幼児と老人の間に心が通い合うと、知恵とエネルギーの善循環が生まれるのではないでしょうか?
 2兆円もお金をかければ、雇用も生まれ、いろんな面白いことができるように思うのですが、いかがでしょうか?

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2008年12月号



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Profile:近藤洋一(こんどうよういち)

近藤洋一株式会社トータルヘルスデザイン 会長。2008年10月に株式会社バンクシア設立。1938年生まれ。61年京都工芸繊維大学繊維化学科卒業。90年、株式会社トータルヘルスデザインを設立。「びっくり現象のなかに21世紀を切り開いていく鍵がある」という考え方をもとに、従来の思考の枠組みを超えた技術、商品を発掘。「だれもが美しく健やかに、そしていきいきわくわく生きていくことのできる暮らしづくり」を提案し、実現していくことを企業目的として、京都と東京を拠点に、《美と健康》事業を展開している。《安全、安心、エコロジー、“気”のある商品、気になる情報》を提供しつづけている。月刊『THD LIFE』や、インターネットを通して情報発信活動に取り組んでいる。

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