新時代への道しるべ
このページは、船井幸雄と同じ理念を持った、(株)トータルヘルスデザイン会長の近藤洋一氏によるコラムページです。近藤会長は、健康、環境、食料などの分野で、新しい21世紀を創り上げることを使命とした活動をされています。
いま、私たちは物質文明から精神文明への過渡期を生きているように思われます。物質的価値が最優先される従来の社会にあっては、人々の判断基準は「モノの価値」であったのに対し、これからやってくるであろう精神性の豊かな社会では「魂(イノチ)の価値」が求められることになるのではないでしょうか?
モノとしての“空気”
「生きることは息をすること」と言われるくらい、大切なことであるにもかかわらず、忘れがちなのが呼吸です。
呼吸によって空気を取り入れるとき、そこに何が起こっているのか考えて見ました。
『モノとしての呼吸のメカニズム・その1』
人は呼吸によって酸素を取り入れて、食べたものを燃やし、生きていくためのエネルギーとしています。
メカニズムは自動車と同じです。自動車もガソリンを燃やしてエネルギーにして走るのですが、このエネルギーが100%走行に使われることはありません。大半のエネルギーが、排ガスや熱、音などとして消えていきます。
人間の場合も、食べたものが100%エネルギーに変換されることはありません。食べたものが完全に燃焼することはなく、活性酸素の害に悩まされたりします。
『モノとしての呼吸のメカニズム・その2』
胃、腸、腎臓や肝臓などの臓器は起きていても寝ていても、休むことなく自動的に働き続けてくれています。意志の力でコントロールすることはできません。
すべて自律神経のお蔭なのです。人は時によっては緊張し、時によってはリラックスし、そのバランスをとりながら、楽しく生きることができるようにつくられています。これも自律神経のお蔭です。
自律神経は交感神経と副交感神経でできていて「ここ一番、気合を入れてがんばろう」というときには、緊張をつかさどる交感神経がしっかり働いてくれます。
「気を張っていると疲れるので、少しリラックスしよう」というときには、リラックスをつかさどる副交感神経が働いて疲れを取ってくれます。このように日常生活のあらゆる局面で、交感神経と副交感神経はバランスをとりながら、私たちの心身の面倒を見てくれているのです。
ところが最近、このバランスが崩れて自律神経失調症という病名をつけられる人が増えていると伝えられています。自動的に働く神経だけに、人の意思ではどうにもならないように見える自律神経ですが、呼吸によってコントロールすることができます。
吐く息がリラックスをつかさどる副交感神経、吸う息が緊張をつかさどる交感神経にかかわっていることが知られています。
やたら緊張する人は、交感神経が過剰に働いているのですから、吐く息をゆったりとするよう心がければ、自律神経のバランスを回復することができます。
自分の意思ではどうにもならないかに見える自律神経ですが、呼吸を通してコントロールする道を神様は用意してくださっているのですね。
人は「モノとしての空気」と絶妙な関係をつくりあげて生きているのです。
「真人は踵で呼吸する」という表現があります。呼吸は肺でするものなのに、踵でするとはどういうことなのでしょうか?
『魂としての呼吸のメカニズム・その1』
以前ヨーガをやっていたとき、ずい分呼吸のトレーニングをしたものです。ゆったりとした呼吸を続けていると、鼻で呼吸をしているという感覚がなくなってきます。あるとき、ひょっとすると、自分はお尻で呼吸をしているのだろうかと思えたことがありました。そこで鼻をふさいで息をすると、苦しくなり、やっぱり「モノとしての空気」は鼻を通して入ってくるのだなと妙に感心したものです。
しかし「丹田で呼吸をしよう」「ハートで呼吸をしよう」と思うと、実際に丹田やハートで空気を取り入れているという感覚が出てきます。呼吸は意識と結びついているのです。
たとえば、手のひらをゆるめようと思うなら、手のひらで呼吸すればよいし、足の裏で呼吸すると足の裏がゆるみます。「魂としての空気」を体内に取り込むことができるのです。
インドでは宇宙にみなぎる生命力としての空気をプラーナと呼んでいます。意識によってプラーナを取り入れることができるのですが、これは「モノとしての空気」では考えられないことですし、現代科学では理解できないことです。
『魂としての呼吸のメカニズム・その2』
注意深く呼吸に意識を向けていると、吐く息でエネルギーが入ってくるのが感じられます。吸う息でエネルギーが入ってきて、吐く息でエネルギーが出て行くというのが、モノの世界の感覚ですから、「モノの世界」と別次元のことが起こっているといってよいと思います。
与えることによって豊かになる、すなわちエネルギーになるという原則と似ているのではないでしょうか?
当社主催のバンクシア・フィットネスでは、呼吸に重点をおいてプログラムを設計し、日常生活のお役に立てていただいています。
ビジネスの世界では、今需要が不足していて、値引き競争が盛んです。値引き競争で行われていることは、原材料費と経費の削減であって、価値を創造することではありません。
いま、人々が求めているのは「魂(イノチ)の価値」ではないでしょうか?
姿・形からは見えてこない「魂(イノチ)の世界」のメカニズムを認識する必要のある時代がやってきているように思うのです。
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株式会社トータルヘルスデザイン 会長。2008年10月に株式会社バンクシア設立。1938年生まれ。61年京都工芸繊維大学繊維化学科卒業。90年、株式会社トータルヘルスデザインを設立。「びっくり現象のなかに21世紀を切り開いていく鍵がある」という考え方をもとに、従来の思考の枠組みを超えた技術、商品を発掘。「だれもが美しく健やかに、そしていきいきわくわく生きていくことのできる暮らしづくり」を提案し、実現していくことを企業目的として、京都と東京を拠点に、《美と健康》事業を展開している。《安全、安心、エコロジー、“気”のある商品、気になる情報》を提供しつづけている。月刊『THD LIFE』や、インターネットを通して情報発信活動に取り組んでいる。
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