新時代への道しるべ

このページは、船井幸雄と同じ理念を持った、(株)トータルヘルスデザイン会長の近藤洋一氏によるコラムページです。近藤会長は、健康、環境、食料などの分野で、新しい21世紀を創り上げることを使命とした活動をされています。

2009.04
イエスの道

 最近、アメリカから帰った友人から聞いた話です。
 「ロスでは小学校にガードマンが常駐していて、金属探知機で子どもたちがピストルを持っていないか検査しているということだ。そして多くの小学生がマリファナを吸ったことがあるそうだ。」
 「ニューヨークではもう人は生きるのに精一杯で、みんな、他人のことなどかまっていられない極限状態にあるように見える。治安が回復しているように見えるのは、街角に警官が配置され、見張っているためで、自発的な動きではないようだ」などなど、いろんな事柄について数字を挙げて教えてくれました。
 アメリカで見聞きしたことをもとに、彼は自分の皮膚感覚にもとづいて「アメリカはもう立ち直れないだろう。崩壊するしかないのではないか」と感想を述べていましたが、そうかもしれないなと思うのです。
 アメリカが引き金となって世界の資本主義体制は遠からず崩壊するであろう、と船井幸雄先生は説いておられます。経済の実態を知れば、素人の大脳感覚でもうなずけます。
 資本主義が崩壊するということが、“お金の流れに無理が生じる”というだけのことなら、新しい体制ができれば、心機一転再出発すればよいということですが、人の心が崩壊しているということになると、話は違ってきます。

 第二次世界大戦で日本は完膚(かんぷ)なきまでに叩きのめされ、経済も破綻し、1945年を迎えましたが、その後見事に立ち直ることができたのは周知の通りです。そんな状態で奇跡の復興を遂げることができたのは、日本国民の意識が前を向いていたからだと言ってよいと思います。どんなことがあっても、子どもだけはまともに育てたいという願いが、大人の胸にはあったのだと思うのです。

     遊びをせんとや生まれけむ、
          戯(たはぶ)れせんとや生(むま)れけん、
     遊ぶ子供の声聞けば、
          我が身さへこそ動(ゆる)がるれ。  (梁塵秘抄)

 子供たちの元気に遊ぶ姿は、復興に立ち上がり、貧しさにめげることなく、日々必死になって働いていた大人たちの心を支えていたように思うのです。

 かつてベトナム戦争を戦い、生死の境をさまよった挙句、心が激しく傷ついたアメリカ軍の兵士が終戦後、祖国に帰っても社会復帰することができなくなるという事態に陥ったと言われています。
 戦士の心の傷を癒し、人間らしい心豊かな生活を送るためにはどうすれば良いのかというテーマに直面し、一部の人は“東洋の叡智”を研究したと伝えられています。その研究成果を実生活に生かそうとして、アメリカ西海岸を中心にわき起こったのが“ヒューマン・ポテンシャル・ムーブメント”という人間性回復運動でした。
 ベトナム戦争終結から三十数年して、また同じような悲劇がアメリカ市民に襲いかかっているのです。今回の事態はベトナム戦争のときと違って、資本主義の崩壊にともなう混乱なので、当時と今とでは、被害をこうむる人の数が全然違います。
 今のアメリカでは一握りの裕福なお金持ち以外は全員被害者なのかもしれません。そして多くの人の精神が病んでいるとしたら、もうアメリカは立ち直ることができないのかもしれません。
 アメリカ流のグローバル化が世界のいたるところで展開されているので、資本主義がどのようにして崩壊していくのか、その後にやってくるのはどんな社会なのか、大変興味深いところです。日本の行方も大変気になるところです。

 とは言っても先のことは判らないのですから、生き方に一本筋を通すことから始めるのが良いと思うのです。
 『イエスの道』の話を聞いたことがあります。「“イエスの道”を行きなさい。ひと月続ければ、奇跡が起こるでしょう」というすごくシンプルな内容だったと思います。
 どんなことが起こっても、否定しない。『イエス』で行く、ただそれだけです。
  『イエス』すなわち“すべてを肯定する”―――ただそれだけのことですが、一ヶ月続けることができたら奇跡が起こるというのです。
 一度やってみられたらいかがでしょうか? とてつもなく難しいことにお気づきになるかもしれません。それほど私たちは『ノー』に慣れているのだと思います。
 アメリカ流のグローバル化は究極の『ノーの道』です。古い常識は脇において『イエスの道』を歩みませんか? そして奇跡を起こしましょう。     (つづく)

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2009年4月号



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Profile:近藤洋一(こんどうよういち)

近藤洋一株式会社トータルヘルスデザイン 会長。2008年10月に株式会社バンクシア設立。1938年生まれ。61年京都工芸繊維大学繊維化学科卒業。90年、株式会社トータルヘルスデザインを設立。「びっくり現象のなかに21世紀を切り開いていく鍵がある」という考え方をもとに、従来の思考の枠組みを超えた技術、商品を発掘。「だれもが美しく健やかに、そしていきいきわくわく生きていくことのできる暮らしづくり」を提案し、実現していくことを企業目的として、京都と東京を拠点に、《美と健康》事業を展開している。《安全、安心、エコロジー、“気”のある商品、気になる情報》を提供しつづけている。月刊『THD LIFE』や、インターネットを通して情報発信活動に取り組んでいる。

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