"幸感力"経営&ライフ
このページは、(株)本物研究所社長・佐野浩一によるコラムページです。佐野は「いま世の中で求められているのは“幸感力(=幸せを感じる力)”ではないか」と考えています。“幸感力”の実際の生活や会社経営での活かし方や、それにまつわるエピソードを語ります。
先月の宿題は、「子ども力の強い人を探そう!」でした。
いかがでしたか?
何人くらいいましたか?
子ども力の強い人、意外なところで子ども力を発揮する人、見た目と違ってメチャクチャ子ども力が強い人……、案外あなたのまわりにもたくさんおられたのではないですか? 女性と男性では、どちらが多かったでしょうか? もちろん、あなたご自身が、子ども力にあふれる方であるかもしれませんね。
子ども力は、肩の力を抜いて、素直になって、いい格好をしないで、競争しないで、心を開いて、目の前のことをどうやって楽しむかを感じて、そのことに集中したら誰もが持てる……、いや、誰もが取り戻せるもの。私はそう考えています。
さて、さて……、経営者または商人として、ズバリお金が儲かるのはうれしいことです。その結果、会社やお店が成長するのも、とってもうれしいことです。
でも、もっとうれしいことがあるはずです。
それは、「お客様が喜んでくださること」。
自分の大事な人が嬉しい顔をしていたり、喜んでいると自分も嬉しくなりますよね。ですから、お客様の嬉しい顔、喜んでいらっしゃる顔を見ると、嬉しくなるわけです。これが商いの本質です。
人が本来持つ「人の喜び=自分の喜び」という感性は、身近な家族や友人だけでなく、仕事を通して、お客様からも育てられます。よって、「幸感力」は商人の原点であるともいえます。
私たちが生まれてきた人生の目的は、「幸せになる」ことではないでしょうか。人は、楽しいとき“気”が高まり、自分らしさを余すことなく表現できるのです。ならば、自分の喜びの源泉となること、充足感を得られることを「自覚」する必要があります。その自覚力が高まれば、私たちは一歩も二歩も幸せに近づけます。
先ほどは、商人の幸せや喜びについてふれてみました。同じように、日常や人生に深い喜びや充足感をもたらすものを、できる限り多く書きとめておかれることをオススメします。できたら多いほうがいいですよ!それだけ、幸せを大きくできる材料がたくさんあるということですから。そして、これからは、ことあるごとにそのメモを見返してみてください。苦しいな……、しんどいな……って思うことがあったら、そのメモに書いたこと実行してみてください。そうそう、せっかく書いたのに、「忙しくて、書いたことを実践している暇がない!」という場合もあると思います。そんなときは、そのメモにある楽しいことをイメージするだけでオッケーです。心は確実によい方向に変化します。もちろん、幸感力もアップします!
それでは、どうぞ紙と筆記用具を用意して、書いてみてください。できれば、手帳とか日記帳とか、保存性の高いものに書かれるといいです。
今回の宿題は、「あなたがうれしいこと、楽しいこと、幸せに感じることを書き出す」です。どうぞ!!
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1964年大阪生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業後、13年間中高一貫教育校の英語教員として従事。2001年4月、(株)船井事務所に入社。2003年4月、船井幸雄グループ・(株)本物研究所を設立し、代表取締役社長に就任。商品の「本物」、技術の「本物」、生き方、人づくりの「本物」を研究、開発し、広く啓蒙、普及活動を行なっている。
2005年10月に『ズバリ船井流 人を育てる 自分を育てる』
(ナナ・コーポレート・コミュニケーション)を出版。
<船井幸雄との共著に『本物の法則』(2008年 ビジネス社)がある。>